メディアグランプリ

豊かな生活をするコツは、お金で時間を買うこと


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:関亮輔(ライティング・ゼミ平日コース)
 
「はぁ、いつになったら終わるんだろう……」
時計が12時を過ぎた夜、私は眠気に耐えながらモヤシに味付けをしていました。
 
別にそういう仕事をしているわけではありません。自宅でただ料理を作っているだけです。
「だったらすぐに寝てしまえばいいじゃないか」と言う声が聞こえてきそうですが、そういうわけにもいかないのです。なぜなら、これがないと明日の昼ごはんが食べられないのです。

社会人になりたての私にはお金がいくらあっても足りません。毎月の家賃と光熱費、社内の飲み会、洋服代。あらゆる理由でお金は私の財布を離れていってしまうのです。
その状況で一番わかりやすく節約できるのは、食費です。そういうわけで、私は疲れた体を奮い立たせ、夜な夜なクックパッドを睨みながらかんたんおかずレシピを作っているのです。そして、翌日は寝ぼけた目をこすりながら仕事に行って、頑張って作ったモヤシをぼーっとしながら食べるのです。
 
でもやっぱり、サボってしまう日もあります。そんな日に私はコンビニに行って昼ごはんを買いました。その時ふと思ったのです。「めっちゃ楽」と。いままで夜中に眠気に耐えながら野菜を切り刻んでいたのは何だったのだろうと。
 
この瞬間、私は「レタスたっぷりシャキシャキレタスサンドイッチ」を買ったと同時に「昼ごはんを作る時間」を買ったと気づきました。
 
大学時代から貧乏が身に染み着いていた私は、自炊はもちろん、自転車のパンクは100円位の道具で時間をかけて直したり、電車で20分かかるところに自転車で1時間かけて行ったりと、ありとあらゆるお金を節約できるように頑張っていました。
 
私はいままでで、何千円かを節約するために、何十時間も使っているような気がしてきました。
もしかしたらその時間を、例えば文章を書くことに費やしていたら、私はいまごろ本の一冊でも書けているのではないかとも思ってきました。
 
「お金で時間は買えない」なんて言葉は全くのウソです。私たちは普段からお金で時間を買っています。自分の時間を増えるわけではありません、人の時間をもらっているのです。
 
例えばおにぎりを買えば、お米を炊いて具材を包んで握る時間を。
もっと言えば、中に入っているツナマヨネーズを作る時間を。
更に言えば、誰かがお米の種をまいて、苗を育てて、収穫をするまでの時間をもらっていることにもなります。
 
例えば、「本場イタリアで20年修行したシェフ」の店に行って食べる料理の味を自分で再現するには、自分もイタリアで20年修行しないと作れないのです。
つまり、私はお金で「イタリアで20年修行した時間」を分けてもらっている事になります。
 
それに気づいてからは、楽しくない貯金をすることをやめて、今までもったいないからと買っていなかった時短アイテムを買うようになりました。
気になる食べ物や面白そうなコンテンツにお金を使うようになりました。
 
最近で一番大きかった買い物は、「天狼院ライティング・ゼミ」と言う文章の書き方を教えてもらうセミナーです。何万円もします。
でも、私はこれをとってもおトクな買い物だと思っています。なぜでしょうか。
 
それは、「全国に展開している書店のオーナーになり、自身もベストセラー本を出版して、あらゆるメディアに記事を寄稿出来る様になるまでにかかる時間」を数万円でもらえるからです。私とは全く違う使い方をされている時間をもらえると思えば非常におトクだと思いませんか。
 
そんな普通の人には味わえないような時間を、私は隔週水曜日につまみ食いさせてもらっています。教えてもらうことはいつも新しいことばかりで、毎回非常に楽しいです。
 
そんな日々を過ごしている私の次の目標は、「自分の時間を人が買いたくなるような物にすること」です。
ライティング・ゼミではそのことをコンテンツと呼んでいます。
 
課題に出せるようないいネタが思い浮かんでこなくて、悔しい思いをすでに何度かしています。それでも何とか食らいついて、この素敵な時間をたくさん味わって、最後には私も良い時間を提供できる側になりたいなあ。
そんなことを夢見ながら、今日は一旦この文章を締めくくって眠りにつこうと思います。
 
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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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2017-11-24 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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