1才2か月の娘はチャンスを掴む達人
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記事:諏訪太郎(ライティングゼミ・平日コース)
「チャンスは一瞬だけ」とよく言われる。
だか、大人になるにつれて、チャンスを逃してしまうことが多くなる。
チャンスをものにするために大切なこととは、何なのだろうか?
私の1才2か月の娘は、チャンスをものにする達人だ。
先日も大きなチャンスをものにした。
それは、ショッピングセンターの子供広場に行った時のことだった。
休日と言うこともあり、小学生ぐらいの大きな子も遊んでいた。
大きな子たちが飛び跳ねたり、走ったりして遊んでいたので、いつも以上に注意して娘を見ていた。
「キャキャ」言いながら、楽しそうに遊んでいる娘。
その時、私のスマホが鳴った。
仕事の要件だといけないので、スマホをポケットから取り出し、画面を見た。
その時だった!
その間、ほんの1秒か2秒だったと思う。
「ゴーン」と大きな音が鳴り響いた。
「えっ」とおもい娘を見ると、娘は仰向けの状態でひっくり返っていた。
何が起きているのか分からずに、頭が真っ白になる私。
「えーん」
次の瞬間、娘の大きな鳴き声が響き渡った。
慌てて娘を抱っこして、たんこぶが出来ていないか確かめる。
目を離した1、2秒に何が起こったのか?
椅子に登ろうとして、ひっくり返ったのではないだろうか?
そして、思ったことがある。
「この瞬間を狙っていたな」
前にも同じようなことがあった。
私が見ている時は椅子の上で楽しそうに遊んでいた。
私がほんの数秒目をそらした隙に椅子から落ちたのだ。
私が見ている所でやろうとすれば、私が止める。
娘もそれが分かっているのだ。
だから私が目を離した瞬間を狙っていたのだ。
一瞬のチャンスを逃さない娘の直感は、なかなかのものだ。
娘の直感をみて感じたことがある。
大人になると、一瞬のチャンスを逃さない直感が鈍くなるなと言うことだ。
私は一瞬のチャンスを逃して悔やんでいることがある。
20代の頃やっていた転職活動についてだ。
私は社会保険労務士試験に合格して、人事の仕事がしたいと転職活動を始めた。
もうすぐ30才。
今まで現場で働いてきて人事の経験はない。
もし私が人事だったら、即戦力にならない私の様な人材は採用しないだろう。
私は諦めずに何十社にも履歴書を送った。
面接をしてくれる会社はほとんどなかった。
それでも苦労して取った資格を活かしたいとの思いから、転職活動を続けた。
半年ぐらい転職活動をしていると、奇跡が訪れた。
私のことを気に入ってくれる会社が現れたのだ。
1次面接、2次面接と順調に合格をして、ついに社長面接にまでこぎつけた。
そして、無理だと思われていた内定をもらうことが出来たのだ。
自分がやりたいと思っていた、人事部での採用だった。
こんなチャンスは2度とないと自分でも分かっていた。
普通ならば、すぐに転職を決めるだろう。
しかし、私は迷っていた。
「給料が思っていたのより安い」
「残業が多いかも」
「もっといい会社があるかもしれない」
あれだけ人事の仕事をしたいと頑張ってきたのに、まるで断る理由を探しているようだった。
私は怖かった。
転職後の生活が想像できなかったからだ。
今よりも良い生活になるかもしれないし、悪い生活になるかもしれない。
採用が決まり転職が現実になると、今まで考えていなかったことを考えるようになり、動けなくなってしまったのだ。
結局、私は転職の話を断ってしまう。
目の前にあるチャンスを逃してしまったのだ。
チャンスは一瞬だけ
後悔は一生もの
勇気は一瞬だけ
得るものは一生もの
と言う言葉を聞いたことがある。
娘は私の目を盗んで、日々チャンスをものにしている。
そのチャンスから成功を掴み、喜んでいることもあるだろう。
反対に失敗をして痛い思いをしていることもあるだろう。
結果は重要ではないのだ。
チャンスをものにして、チャレンジすることが大切なのだ。
でも、後悔の気持ちは全くないだろう。
逆に、チャンスをものにした満足感しかないのではないだろうか?
大人になると、チャンスをものにするためにチェレンジするよりも、チャレンジが成功するか、失敗するかばかり考えるようになる。
考えすぎるから、チャンスが通り過ぎてしまうのだ。
でも、チャレンジしてみなければ、成功するか、失敗するかは分からない。
でも、1つだけ言えることは、チャレンジすることで結果はどうあれ前に進む。
少しでも前に進むことで、また新しいチャンスが来る。
そんな小さなチャンスをコツコツと積み重ねていく人が、成功者と言われるのだ。
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