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メディアグランプリ

空腹なんか怖くない


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:Erima(ライティング・ゼミ日曜コース)

 
 
ダイエット。
身長156センチに対して60キロ近くある私は、思春期以降、この問題に悩まされ続けている。
 
食事療法、断食、運動、イメージング、レコーディング、ダイエットサプリ、酵素ジュース、怪しげなお茶……。なんでもやった。
ちなみにRAIZAPにも行った。2ヵ月で9キロ痩せたが、1ヵ月でリバウンドした。
 
一時的なダイエットには何度も成功したが、とにかく続かない。
理由は明白だ。
食べることが大好きで、消費カロリー以上のカロリーを摂取してしまうからだ。
 
食べ物は麻薬だ。
ストレスが溜まっているとき。なんとなく物足りないとき。現実逃避したいとき。
生クリームを口にすれば、すべての不満、怒り、悲しみが一瞬で消える。
外に出れば24時間営業のコンビニがあふれている現代、こんなお手軽に快楽が得られる手段なんてないと思う。
 
けれども、その快楽の代償はあまりに重い。
脂肪が溜まった醜い身体、増えていく体重、つのるばかりの自己嫌悪、女としての自信喪失。
食べているときの快楽が大きければ大きいほど、食べ終わったあとの罪悪感は比例して大きくなる。
 
やはりどうしても痩せたい……!
人生で何度目になるのかもはや覚えていない「ダイエット開始宣言」を胸に、なぜダイエットに成功しないのかあらためて考えてみることにした。
 
私は空腹が怖い。とにかく怖い。
「いま食べておかないと後でお腹が空いちゃう!」という謎の恐怖心から、たいしてお腹が空いてもいないのに食べ物を詰め込めこんでいた。
いわゆる「食いだめ」だ。
でも、悲しいかな、人間の身体は食いだめができるようにはつくられていない。
今日どんなにスイーツパラダイスでケーキを食べまくろうとも、明日はお腹が空く。
 
この食いだめこそが、自分を太らせている原因では?
そう思った私は、1食の食事量を減らすようにした。
最初は危惧していた通り、お腹が空いて夜も眠れないくらいだった。
でも3日も経てば身体が慣れてきたのか、以前より少ない食事量でも満腹を感じるようになっていた。
そして、一番恐れていた空腹感にも慣れていき、人間は意外と空腹でも活動できるのだと実感した。
調子に乗ってホットヨガ にも通い出した。空腹のままヨガに行っても、思っていた以上に身体は動いた。
 
気づけばダイエットをはじめて1週間で2キロ痩せていた。
30を過ぎてから短期間でこんなに痩せたのははじめてだった。
 
なぜ痩せたのか考えてみると、食事で得たエネルギーを使いきり、お腹が空いてから次の食事をとるようにしていたからだと気づいた。
 
 
これって、セミナーや本で学んだことをすぐにアウトプットすることで、知識を定着させることに似ているのではないか。
 
私はセミナーと名のつく場所が好きで、好んで通っている。
セミナーって行くだけでなにか意識高い系のことをやっている気分になれるから、中毒めいた魅力がある。
でも、数々のセミナーに通ってやっと気づいた。
得た知識は、アウトプットして実生活で応用していかなければすぐに腐っていく。
また、アウトプットや実践が伴わない知識は人を頭でっかちにさせ、「わかったつもりでも実際にはできない」という最悪の状態をつくり出す。
実践の伴わない知識はかえって害悪なのだと身をもって知った。
 
あるセミナーの先生が言っていた。
「今の自分的最高の内容を渾身の力で出し切れ。出し切って空っぽになるからこそ、次なるものは生まれるし、流れが起こる」と。
 
栄養分も知識も得たらすぐに使い切る。身体と脳をつねに循環させ続け、流れを止めない。
これこそがダイエット、そして人生がうまくいくコツなのではないだろうか。

 
 
***

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2018-06-01 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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