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マラソンは人生そのもの


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:オカベ(ライティング・ゼミGW特講)
 
 
「今までで一番辛かった。」
マラソンを初めて完走した時に、感じたことだった。
それと同時に大きな満足感と悔しさも同時に感じていた。
 
マラソンは過酷な競技で自分には無理だろうと思っている人が多いのではないだろうか。
私もその一人だった。
42.195kmとても果てしない距離で、テレビで見ていても「まだやっている」と感じることがある。
近年はマラソンブームで走る人も以前より増え、マラソンに挑戦する人も増えてきた。
そんな時に、疑問を感じる。
学生の頃は誰もが嫌がるマラソン。なぜ大人になって行うのか?何でみんなマラソンをするのか?
走ってみればわかる!
そんな単純な理由で私もマラソンを走る決意をした。
 
初めて走ったマラソンは長野マラソンだった。
長野市内を走るコースで、冬季オリンピックで使用された会場をめぐるコース。
マラソン当日は4月のまだ冬の肌寒さ残る中行われた。最初は町中の声援の最初は順当に走ってく。声援に後押しされるように順調にペースを刻んでいく。
 
ところが25km辺りで足の異変を感じる。足が重くなってきた。
この時はここから本当の戦いが始まったことにまだ気が付いていなかった。
 
足は徐々に重くなり、痛くなっていく。28kmで足の痛みで歩くことを余儀なくされる。
少し歩けば足は回復するのではないか?そんな期待をしながら、しばらく歩くが全く回復はしなかった。重い足を何とか動かして再び走り走り始める。
こんなことならもっと練習をしておけばよかった。
もっと早く準備を始めていればよかった。
前半ペース抑えて走っていればよかった。
そんな様々な後悔の思いながら走っていた。
 
そんな絶望感の中走っていると、30kmを過ぎたところにQちゃん(高橋尚子さん:金メダリスト)が現れた。長野マラソンには毎回ゲストランナーとして来ていた。
Qちゃんは50m程先で走ってくるランナーとハイタッチをして声援を送っていた。
まさかここで会えるとは!
ハイタッチがしたい!
ただその一心で再び走り始めた。
 
重い重い足を無理やり動かして、Qちゃんとハイタッチをし、「あと少し、楽しんで走りましょう!」と声を明るい声援かけられると、元気をもらえた。
この一言にはを聞いて、Qちゃんの以前のマラソン後の優勝インタビューを思い出していた。
 
一度は陸上を辞めようと思った時にも、本当に暗闇の中でも夢を持つ事で、本当に一日一日を充実した時間を過ごすことができました。
なので陸上と関係なく、今暗闇にいる人や、悩んでいる人、ほんとに一日だけの目標でも、3年後の目標でも何でも目標を持つ事で、すごく一歩一歩一日が充実すると思います。
どうか夢を持って一日を過ごして欲しいと思います。
そして小学校中学校の子も、もちろんなんですけども、30代そして中高年のみなさん方も、24時間という時間はみなさん本当に平等に与えられたチャンスの時間です。
もう二度と来ないこの一日の時間を精一杯そして充実した楽しい日にして下さい。
今日はみなさんのおかげで、私はとても良い日になりました
高橋尚子選手 2005年東京国際女子マラソン優勝インタビューより
 
まだ諦めずに頑張ろう。再びゆっくりと走りだす。
多くのランナーに抜かれ、必死に自分のペースでゴールに向かっている中で、沿道の方から「あと8kmだぞ、頑張れ」「自分でペースで頑張って」と様々な声をかけてもらえた。
知らない方から声援をもらえると本当に嬉しく、力になる。声援をもらう度に止りかけていた足を何とか無理やり動かす。
 
そして歩くことも辛い状態で何とか、残り5kmまできた。
足は棒になるということを初めて体感した。
膝を曲げるとももやふくらはぎなど様々な筋肉が悲鳴をあげる。
途中で何度も「ここで辞めたい」と諦めそうになった。
 
あと1kmだけ頑張ろう。そう思っては走り始め、再び歩き、走り。その繰り返して何とか40kmまで来た。ここまで来ると足は痛いというより本当に辛い状態だったが、あと少しだから頑張ろうと必死に足を動かした。
ゴール目前、レース中の様々な思い出が頭の中をよぎる。
必死に頑張る姿を見て、応援してくれる人がいた。
励まし合い、同じ目標に向かって頑張る人がいる。
マラソンはそれぞれの目標があってみんなが挑戦してる。
 
そしてとうとう私もマラソンを完走するという目標を達成することができた。
 
マラソンには1位になれる人はひとりしかいない。しかしマラソンには走るひとりひとりに目標があり、ストーリーがある。だからマラソンは勝者だけの物語ではない。
マラソンは人生のように様々なことを教えてくれる。
 
今度のマラソンでは最後まで歩かずに走りきりたい。また次の挑戦をしていきたい。
 
 
 
 
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2019-05-01 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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