リーディング・ハイ

旅人オススメの保湿クリームは超スゴイ!!《リーディング・ハイ》


かわかみさま
記事:かわかみ さま(リーディング・ライティング講座)
「あと○日の命」って言われたら、どうする?

先日、こんな問いにあれこれ思いをめぐらせる機会があった。
いわゆる「最期の晩餐」的なアレだ。

真っ先に思ったのが「嫌だ」。

そういう類の問いでないことは分かっている。でも、嫌なのだ。

仕事もプライベートも超充実! 毎日がすごく楽しい!! というワケではない。
今だけはぜったいにダメ、というような重要なポジションにあるワケでもない。
毎日、家とオフィスの往復を繰り返しているだけだ。
ぼんやりしていて、少し退屈もあるけど、ほどほどに忙しく、それなりに楽しい。そのくらいの毎日だ。

でもいざ「最期」を思ったとき、自分でも驚くほど強く「嫌だ」と思った。

それでも「あと○日」が迫ってくるのだとしたら――。

最低限の荷物とパスポートを掴んで、旅に出よう。

幸い、健康だ。
多少の悪路なら乗り越えられる程度の足腰もある。
だったら、最期のその瞬間まで前へ進んでやる。足掻いてやる。
そう、思った。

そうと決まれば、荷造りだ。

先がそう長くないとはいえ、ギリギリまで歩き続けられる準備は必要だ。

まず鞄。
スーツケースはそぐわない。いや、むしろ不便だろう。
大学生の頃、ワンゲルをかじった時に使っていたバックパックがある。
あれにしよう。

衣類は?
行き先は決めていないけれど、歩き続けるのだから、きっと内陸の方。
ならば、ある程度の防寒機能は必要だ。
厚手のものは邪魔になる。薄手で動きやすく、重ね着できるものがいいだろう。
他には何が必要だろう?

そんなことを考えたとき、この一冊に出会った。

『ぼくの道具』(石川直樹・著/平凡社)

エベレストやK2、マッキンリーなど極地へ赴く写真家、そして旅人、石川直樹さんが自身の旅道具を紹介したエッセイだ。

6,000m以上の高地では「ダウンスーツ」と呼ばれる、ダウンのツナギを着るという。
私の旅には、さすがにここまでの装備は必要ない。
でも、軽くて風を通さないゴアテックスのジャケットは1枚持って行こう。

石川さんも『寒さは行動する意志まで削いでいくから恐ろしい』と書いている。
寒くて前に進めない、なんてことはぜったいに避けたい。

汎用性が高いと書かれている「ストレッチフリース」素材のウェアも便利そう。
このくらいの装備があれば、私の寒さ対策は何とかなりそうだ。

それから靴。
「山での靴」として紹介されている、何重にも防護が施されたゴツいブーツは必要ない。「山までの靴」の方が参考になる。
石川さん愛用の靴には、いろいろな土地の靴職人による修理や靴磨きの手が何層にも重なっている。妙な靴クリームが使われ、革の色が変わってしまうこともあるという。

『ぼくの靴はこうやってその時々に生まれ変わっているのである』

カッコイイ…。

『そうやって自分だけのものになった靴は、旅を重ねるごとに体の一部になっていくのである』

私も、自分だけの靴を育てたい…。

靴下は「スマートウール」という素材のものを買っていこう。
手袋、帽子、下着……サングラスや日焼け止め、リップクリームも必需品だ。

ページをめくりながら、持ち物リストを作る。
何だかワクワクしてきた。

本書が終盤に近づくにつれ、持ち物リストも埋まってきた。

ふと、あるページで手が止まった。
「MADE IN Canada’s Arcric」のワッペンが付いた小物入れ。「MADE IN Canada」ではない。「Canada’s Arcric(カナダ北極圏)」だ。

石川さんがこれを手にしたのは、北極から南極へ向かう旅の途上。
カナダ北西準州のフォートマクファーソンという小さな街で作られているもので、この土地の先住民族の知恵を取り入れた、耐久性・実用性にすぐれた逸品だという。
何よりこのワッペンがいい。カナダ北極圏の苛酷な環境に耐えうるものだというプライドを感じる。

石川さんも、この『気概あふれるロゴ』を『一目見て気に入ってしまった』そうだ。14年以上も使い続けているという実物の写真が掲載されているが、まったく色あせていない。

観光客向けのものではなく、カナダでもこの地域でしか販売されていないようだ。
今の時代、ネットを駆使すれば入手できるかもしれない。でも、日本でこれを手にしても意味が無いのだ。「Canada’s Arcric」でなければ…。

思い出した。
いつか、カナダのユーコン準州に犬ぞりに乗りに行く、と決めたじゃないか。
そこから少し足を伸ばせば、フォートマクファーソンにも行ける。
そこで、私だけの「道具」を探せばいいのだ。

* * * * * * * *

本書の中で石川さんは語る。

『全ての装備を知恵に置き換えて、素手で、裸足で、丸腰で生きていけたらいい』

そして、私にこう呼びかける。

『全ての装備を知恵に置き換える努力をしつつ、自分にとって必要不可欠な道具だけをもって、未知の荒野を歩こう』

「あと○日の命」でなくても、私たちは未知の荒野に歩き出せる。
仰々しい装備をしなくても、ドアを開けば、新しい一歩は踏み出せる。
家とオフィスの往復のその先にも、旅はつながっている。

忙しい…とか、今はまだ…なんて、言い訳だ。
行けばいい。足を前に踏み出せばいいのだ。

完成した、私の持ち物リストを見て、そう思った。

本書で紹介されていた「道具」の中で真っ先に買ったものがある。

KEELSの保湿クリーム。

これがオドロキの保湿力。もう手放せない。
潤い命!な女子の皆さんに、乾燥でメイクがヨレちゃうアナタに、超オススメです。

 

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