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リーディング・ハイ

ジェーンもシェリルも、貴女の味方です!《リーディング・ハイ》


とりいさん 女子

 

記事:鳥居美紀 (リーディング&ライティング講座)

 

 

少し前に、フェイスブック女性COOシェリル・サンドバーグの『リーン・イン』を読んだ。同じ働く女性として、キャリアを積む勇気と喜びを教えてもらえる素晴らしい内容だった。学校を卒業するまで男女平等を疑わなかったのに、社会に出たとたんにぶつかる、“ガラスの天井”と呼ばれる厚い壁。今まで悔しいこと、嫌なこともたくさんあったに違いない。それでも、働くことをやめずに前へ進み続け、今やフェイスブックのCOO、しかも妻と母としての地位も手に入れている。キャー、すご過ぎる! す、ごっ、過ぎて……雲の上の人みたい!

 

そうなのだ、私と同年代のシェリル。にもかかわらず、まあ、国籍が違うこともある、ページを繰りながら、身近な友人としてアドバイスされているというより、「女性とキャリア」なんていうテーマで、テレビの向こうや大きな講演会の壇上からスピーチを聞いているような感覚になってしまった。なんせ、仕事のトラブルで泣いていたら、隣の席のあのマーク・ザッカーバーグに“ハグしてほしい?”と言われるようなお人だ。(詳しくは『リーン・イン』をお読みくださいませ)。そんな人、周りにいないぞ(笑)

 

そんな『リーン・イン』の感動が冷めやらぬうちに読んだ、『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』。著者はジェーン・スー。また外国人? と思ったあなた♪ “ジェーン・スーは日本人です”(彼女のブログのタイトルです!)。やはり私と変わらない年齢の、東京生まれの東京育ち。自称「未婚のプロ」。未婚、それもプロ級? と聞いただけで、同じ負け犬仲間? と親しみを感じてしまう、そう私もおひとりさま暦長し。

 

本を読んでいると、負け犬四十路女子仲間と、行きつけの居酒屋で生中片手に盛りあがっている会話が聞こえてくるようだ。

「女子なんて、こっぱずかしくて、言えたもんじゃないんだけどねぇ」 「いいのいいの、いつまでたっても女子は女子なのよぅ」

「この年になって、ピンクやリボンの洋服を着るようになるなんて、思わなかったわ」 「そうそう、若い時はモノトーンばっかりだったのにね! そのうち、還暦の真っ赤が似合うようになるし(笑)」

「最近の若い男子って、ホント、もふもふ仔犬ちゃんのように可愛くて優しいわよね~」 「こんな姐さんたちにも、そつなく優しくしてくれるものね」

 

同じような話題、すべてこの本に書かれていて、参った。ジェーン・スー、貴様いつの間に、私たちの話、聞いてんだ(笑)?

 

そんな怪獣女子会、お気楽な話の間にも仕事のお悩み相談はもれなく含まれるものだ。会社でも重要なポジションを任されつつあるお年頃。しかし、上司や同じレベルの同僚は男性が大半。会社に相談できる同性の先輩や仲間がいない人も多く、必然的にこのような女子会で意見交換をすることも多い。でも、いつも答えは出ない。みんなどうすればいいか、手探りで前に進もうと毎日毎日もがいている。

 

そんな時、私たちのなかに『リーン・イン』のシェリル……ではなく、ジェーン・スーがいてくれたら、と思わずにはいられない。特にこの本の最後に書かれた「とあるゲームの攻略法」を読んでからは。

 

とあるゲーム、とは、日本の男社会のことである。つまりジェーン・スーも、男性社会での女性のキャリアについて、彼女が身をもって体験した結果導き出したアドバイスをこの本で書いているのだ。そして、『リーン・イン』のシェリルがジェーン・スーに劣っている、ということではもちろんない。ジェーン・スーは私たちと同じ日本人の働く女性であり、私たちがプレイヤーとして毎日戦っている日本の社会という“ゲーム”を熟知しているだけの違いである。

 

マクロ的に全世界の働く女性に対してメッセージを送ったシェリルに対し、ジェーン・スーはミクロの観点で、私たち日本の働く女性に向けてアドバイスしている。ゲームで男性たちが作ったルールにうまく従い(いや、従うふりをし)ながら、女性がしなやかにキャリアアップしていく方法。西洋式の白黒つける方法ではなく、日本特有の“はんなり”とした曖昧さを活かしたやり方。そのゲームの進め方は、ヤマトナデシコ日本女性ならではの美しい戦略のように私は思えた。

 

“私はもうしばらく、このお仕事フィールドに居座るつもりです”

 

結びのこの言葉が、彼女が今やゲームを完全に攻略し、勝者として君臨していることを物語っている。そしてシェリルの“リーン・イン(一歩をふみだして)”との呼びかけと同じくらい、ジェーン・スーのアドバイスは、働くことへの希望として、私の心に残った。

 

働く女子も、いつまでも女子と呼ばれたい女子も、この本には貴女のちょっとした心のササクレを、ジェーン・スーが面白おかしく言葉にし、オチをつけて昇華してくれている。女子会に行く暇もなく、愚痴を聞いてもらえる女友達もつかまらない一人の夜は、この本を読んで、ジェーン・スーに相談してもらうといいかもしれない。あっ、世界をマタにかけて活躍するスゴい貴女には、シェリルもスタンバイOKですわ♪
 

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2016-06-07 | Posted in リーディング・ハイ, 記事

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