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チーム天狼院

【素敵な別れをするために大切なこと】今まで長い間お世話になりました。私スタッフ山中は天狼院を卒業いたします。(スタッフ山中のつぶやき)


 

ここ天狼院でスタッフとしてお世話になり、はや1年が経とうとしております。

東京南池袋。私の自宅から遠く離れたこの土地にこのおかしな本屋さんはありました。

 

はじめは 何かの雑誌で”こたつのある書店”として特集されているのを見かけて、

その次に、知り合いの編集者の方から”イベントもやっている書店”として紹介されて

最後は”とにかく面白そうな書店”という自分の中の好奇心につれられて

 

足を踏み入れた それがこの「天狼院書店」でした。

 

はじめはお客さんとしてこのお店に魅せられて

スタッフとして迎えられてからは、お店に訪れる方との多くの出会いに魅せられて

 

魅せに魅せられ、1年

 

フォト部、雑紙編集部マネージャー。BAR天狼院親善大使に、メディアの取材。

 

開催の3日前にイベント立ち上げを指示されて考えに考えて集客したり、当日司会進行を任されたりすることもありました。

普通に大学生をしていたらなかなかに経験できないことをさせてもらってきたなぁと。今振り返ってもしみじみしてしまいます。

 

この度、私スタッフ山中はこの天狼院書店を卒業します。

 

 

 

 

なんて文章を、来年の3月には書いているのでしょうか。

何事にも出会いがあり、別れがある。

 

大学4年を迎え、学生生活も気づけばあと半年ほど。

学校を卒業するとともに、私もここ天狼院からも卒業する日がやってくるのです。

別れを経験して、新たな出会いを迎えていく。まだまだ先とはいっても、そのときが刻一刻と迫って来ております。

 

しかし、疑問に思うことが一つ。

 

卒業 ってどういうことなのか。

 

大学を〈卒業〉する

小、中、高と3度も卒業式を経験して三枚の卒業証書と何かしらの記念品(たしか蛍光ペンセットとか)も受け取ってきましたが

 

学校という 決められた課程をやり切った 際には 卒業 という言葉がしっくりくる気がします。

その年齢に合った教育を受けて、理解して、知識として身につけていく。

 

言ってみれば、かけ算をしっかり覚えたから小学校は卒業できたし

英語の文法を理解したから中学も卒業できたし

微分積分のグラフをしっかりノートに書いてきたから高校も卒業できました。

 

入学というスタートと、3年後に卒業という明確なゴールがある上で、

然るべきことを、やり終える。

このとき初めて 卒業 という言葉がしっくりくる。そう思います。

 

小学生より下の幼稚園児は幼稚園を 卒業 ではなく 卒園 するのもこれが理由ではないでしょうか。幼児たちはその場にいることが重要であり、然るべきことをやっている訳ではないからです。

 

卒業(そつぎょう)とは、学校の規定の全課程を修了すること。(wiki より)

では、

天狼院を〈卒業〉する。

これは意味合い的に間違っているのでしょうか?

 

 

〈卒業〉に疑問を感じたきっかけは 小学校の頃全盛期を迎えていた モーニング娘。です。

 

「私、安倍なつみはモーニング娘。を卒業します!」

涙を流しながらそう宣言し、グループを抜けていく彼女たちに、感動している自分がいる一方で

「学校でもあるまいし、なんで〈卒業〉という言葉を使うんだろう」

と思ってしまったのです。

そのときは確か「脱退というと聞こえが悪いし、引退というとまた違うし。卒業という言葉が一番きれいに聞こえるから使っているのだろう。」と考えていました。

”抜けるほうも、抜けられる方もあとぐされなく、きれいに別れられる言葉” それが〈卒業〉なのだろうと。

 

でも今振り返ると、もうひとつ答えがあるように思います。

〈卒業〉していく彼女たちにはある共通点がありました。

 

それは、〈卒業〉する前に今までの経験を振り返ること。

振り返った上で、自身の〈成長〉を確認すること。

 

「今まで辛いことも、悲しいこともあったけれど、それがあるからこそ今の私があります!」

その大きな瞳をを涙で一杯にしながら、決まって彼女たちは卒業ライブ行われるスピーチを行っていました。

確かに決められた課程をまっとうし、やり終えた訳ではありません。

しかしそこに明確な始めと終わりがなくとも、以前の自分と比較して ”ここが成長した” 自分自身の〈変化〉〈成長〉感じることができていたのです。

 

自然と経験を振り返り、今の自分を見つめ直した上で、次の出会いを迎える

 

〈卒業〉とはそういうことなのではないかと。今は思います。

 

 

 

決まった何かをやり遂げること。

ただただ、そういった意味として使われているかもしれません。

 

しかし、それ以上にその経験を通して自身の〈成長〉を実感すること。それをふまえた上で新たなものに挑戦していく体制を整えること。

〈卒業〉とはそういうものでありたいなと感じます。

 

まだまだ半年ある。

いやいやもう半年しかない。

 

来年春、ここ天狼院をしっかり〈卒業〉できますように。

 

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2014-08-04 | Posted in チーム天狼院, 記事

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