【ドラえもん①】書店員が、ドラえもんの「出来過ぎるアイツ」が読んでそうな本を選んでみた《あのキャラが読んでそうシリーズ》
どうも。天狼院スタッフの海鈴です!
漫画や小説、ドラマ、映画などなど……様々な作品に出てくるキャラクターが読んでそうな本、もしくはそのキャラの本棚にありそうな本を勝手に妄想して、紹介する「あのキャラが読んでそうシリーズ」!
今回はついに、あの国民的作品に手を出しちゃいます。
みんな大好き
『ドラえもん』
です!!!
天狼院スタッフ3名が妄想を膨らませ、あえてメインキャラからではなく周りのキャラクターから攻めていったら、とんでもないことになりました。
出演はスタッフ川代・山中・山本(海鈴)です。
それぞれ「川」「山」「海」というネイチュアな名前でお届けいたします!
※この選書はスタッフの独断と偏見です。もし「こっちの本も読んでそうだよ!」というご意見などありましたらぜひ教えてくださいませ。
海:今回の《あのキャラが読んでそうシリーズ》は、ドラもえんで!
川:どうせやるんだったら、みんな知ってるキャラがいいんじゃないかということで。
海:ドラえもんの主要キャラ、5人挙げよう。まずドラえもんだよね。あと、のび太。
川:出木杉を入れようよ!
海:あえて脇役から行ってみよっか!
①出木杉くん
◼︎秀才・出木杉くん、本当はヤバいヤツ説
海:そもそも、出木杉くんてどういう人だっけ?
山:のび太くんの反対。何でもできる。モテて、スポーツもできて、勉強もできて、親にもいい子だねって育てられた。
海:かと言って嫌味ったらしくないじゃん。いいキャラとして描かれてる。
川:じゃあ腹黒くないってこと?
山:絵に描いたような、お母さんが「あなたにはこれを読んでほしいの」っていうものばっか読んでそう。
海:でもさ、意外とヤバいの読んでるんじゃない?
川:わかるわかるわかる!!!!! あーもう、浮かんだわ、出木杉くんが読んでそうな本。あとで持ってくるけど。
海・山:えー何なに!? 気になる!
川:これを読んでる自分、ヤバいって気づいてなさそう。
海:純粋にね。
山:「この考え方にすごい感銘を受けて……」って言ってるけど、周りからしたら「いやいやいや、その本ヤバいやつヤバいやつ! 気づいて、あなた普通ではないよ!」みたいな。
川:しかもそれに大人になってから気づくの。高校くらいから周りの人が「出木杉って、実はヤバいやつなんじゃない?」っていうのに気づき始める。
海:「そういえば、出木杉ってやついて、ああいうの読んでたけど……」
川:「あいつ、最近見ねえよな……」とか。
海:怖い怖い!!!
川:あるよそのパターン!
海:幼少期にあまりにもできすぎる子が、順当に進むかどうかは必ずしもそうとは言えない。
私たちの出木杉のイメージは、大人になっていいところの大学に行って、エリートサラリーマンになって……ていうのがあるかもしれないけど、彼らはまだ小学生ですよ。ってことは、これから何があるかわからない。小学生時代が彼の黄金期かもしれない。
川:そうだよ、あれがマックスかもしれないよ!
山:「あの時が俺のピークだった……」みたいな。
川:意外と高校卒業してからニートとかね。
山:「俺はこんなはずじゃない」とか言いながら。
川:絶対そのどっちかだよね。エリートコースか、ヤバいコースか。
◼︎お母さんもドン引き……出木杉くんの本棚
川:わたしはもう本を決めてるから、先に持ってきていい?
山・海:えーなんだろう? 5年生だからね。何読んでんだろう。
川:はい。これ、自分でも好きな本です。
『死に方別サバイバルガイド』
(ディスカヴァー21)
一同:うわーーーー!!!!!
川:前、読書会で紹介した時にも「お前大丈夫か?」って心配されたんですけど(笑)。
この本、本当におもしろくて!
海:どういう本なんですか?
川:タイトル通り、こういう死に方がありますよ、という本。妊娠と出産、飛行機の墜落事故、腹膜炎、植物からの攻撃、傘とか。
山:傘で死ぬとか怖い!
川:どうしてそれが原因で死んでしまうの? とか、どうやったらこの死に方をしなくて済むのかが書いてあるんですが、けっこう詳しくて。
わたし元々ゾンビ映画とか好きで、感染とかパンデミックとか、滅びゆく地球が好きなの。
海:それやばいよね。
川:出木杉の本棚には『世界名作文学全集』がバーッと並んでて。ほかにも教養、『<子ども>のための哲学』(講談社)、『こころのふしぎ なぜ? どうして?』(高橋書店)とかがある中で、一冊だけフッ、て、これがあって。
山・海:いやーーー!!!
川:お母さんが、「あれ? 何この本……」みたいな。けど出木杉くんは真面目だから、単純に「自分の死に方を知っておいたほうがいい」って備えてそう。
なので私はこれを敢えて、正統派の中に一冊置いておきたい。
◼︎なぜ私たちは出木杉に挫折してほしいのか
海:じゃあ次、私行きます。こちらです!
山:あー! 確かに、それも思った!
海:漫画なんで、意外と読めるっていうか。わたしも小学生の時に読んだんですよ。それで衝撃を受けた。
山:ブラック・ジャックって、読者に考えさせるところで終わらない?
海:そうそう! 手塚治虫系って、リアルだったり世の中の汚いところを描いたシーンとかあるじゃないですか。それまで順当に育ってきた出木杉くんには、そういうのを見て衝撃を受けてほしいっていうか。
世の中は綺麗なものだけじゃないんだよっていうのを知ってほしい。読んで、一回ずーんって、小学校の早いうちになってほしいよね。
川:なんか一回挫折してほしいよね。
山:できないところを見つけてほしい。
海:現実にぶち当たってほしい。なんだこれ、嫉妬?
川:そういう人間のほうが最終的には魅力的になるよ。
海:ぶつからないと、彼はこのままでは自分を盲信しすぎてニートになってしまう可能性がある。
川:だってさ、苗字が出木杉なんだよ、下の名前が英才だよ?
海:もう終わりだよ。
川:「俺はできる」っていうレッテルを貼り付けて、承認欲求と自意識が肥大化して。
山:東大医学部7浪、「東大医学部以外は大学じゃない」みたいな。
海:そうならないために、早いうちに世の中の汚いところもあえて描いているものを読んでいてほしいなという、願望です。
◼︎「なんでもできる」は、モテない?
川:なんか、大学2年くらいの時に女の子にフラれてそうだよね。「出木杉くんって、なんでもできるけど、つまんないのよね」みたいな。
山・海:キャーーーーー!!!!
海:ショックで授業行かなくなって、留年しそう。
お客様:……なんでそんなにみんな出木杉嫌いなの?
一同:違うんです!!!
川:そういうのを乗り越えた出木杉くんは、最高の素敵な男性になっているはず!
女子って、闇がある男子のほうが好きじゃないですか。
山:完璧な人は、どこか裏があるというか。
川:だからのび太もしずかを選んだわけですし。
お客様:出木杉くんがしずかにプロポーズをしたとき、「あなたは一人でなんでもできるでしょ」という理由でフラれたそうです。
川:ほら、やっぱり!
海:なんでもできるとフラれちゃうんだ!
◼︎人間として「出来過ぎ」ている出木杉
山:じゃあ次、私。出しますね。
一同:なるほどね!
山:さっき、小学5・6年生のときって漫画読んでたよねって話になって。
みんなジャンプとか読んでて「今週のワンピース見たか!?」ってクラスで漫画を回してるときに、一個だけ「あれ?」みたいな。
「なんだこの『インベスターZ』って(ざわざわ)」みたいな。
川:『インベスターZ』ってどういうお話なんですか?
海:ある中学校に入った主人公が「投資部」に入ることになって。投資とは、お金とはなんなのか、攻略していく漫画です!
川:出木杉、投資してそう! これを読んだあと、中学くらいから。うっかり始めたら、うまくいっちゃった、みたいな。
山:お父さんのパソコンつけたら投資の画面で、やってみたら以外と面白くて。
川:「お父さん、30万儲かったよ」みたいな。
お客様:出木杉は、稼いだお金を全部寄付すると思うよ。
川:それこそ本当に出木杉だよね。
山:人間として「出来過ぎ」なのか。
◼︎出木杉に求めるものは完璧ではなく「二面性」である
海:なんか私たちは、出木杉に人間性があってほしいと願ってたよね。
川:汚い部分があってほしい、って。
海:キャラに願いを入れた本のチョイスになりましたね。キャラのイメージのままだったら、寄付とか絶対すると思うのですけど、なぜか、ゲスい方向に。
山:引きずり下ろそうとしてる?(笑)
川:萌え談義と関わってるけど、出木杉ほどの人間にどっかダークな部分があったら萌えるってことなんじゃない? 挫折したらキュンとするみたいな。
わたし多分、出木杉が涙こぼして、ううっ、てなってたら超キュンとする。
お客様:でも本来の出木杉は泣かないよなあー(笑)。
……出木杉でまさかここまで盛り上がるとは。
ぜひとも、彼には、紆余曲折ありながらも、大きく道を外れない人生を歩んでいってほしいですね。
紹介した本は、天狼院書店でお求めいただけます! あなたも出木杉になったつもりで、手に取ってみてくださいませ。
*今回の内容は、天狼院「放送部」から生まれました! やってみたいあんな企画、こんな企画、または出演でも!? 面白いアイデアどしどしご提案ください!
まったく先が読めないドラえもん《あのキャラが読んでそうシリーズ》、まだまだ続きます。
乞うご期待!!!!!
第一回から第五回まではこちらです↓
第一回:【おそ松さん】書店員が本気出して松野家の六つ子が読んでそうな本を選んでみた《あのキャラが読んでそうシリーズ》
第二回:【名探偵コナン】書店員が本気出してコナンのメインキャラが読んでそうな本を選んでみた《あのキャラが読んでそうシリーズ》
第三回:【鋼の錬金術師】書店員が本気出してハガレンのメインキャラが読んでそうな本を選んでみた《あのキャラが読んでそうシリーズ》
第四回:【高橋留美子作品】書店員が本気出して高橋留美子作品のヒロインたちが読んでそうな本を選んでみた《あのキャラが読んでそうシリーズ》
第五回:【ハイキュー】書店員が本気出してハイキューのメインキャラが読んでそうな本を選んでみた《あのキャラが読んでそうシリーズ》
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