これぞ男のロマン!《リーディング・ハイ》
記事:谷合美香(ライティング・ゼミ)
横山光輝の「三国志」を読み始めてしまった。
もしかしたらもっと手っ取り早い本もあるかもしれないが、あえて六十巻に挑戦だ。
やーばーいー。眠れないじゃないかー!
続きが気になる上、名作なので、なんとなく登場人物の名前に見覚えがあり、まるで知っている人が出てきたみたいに「うわーっ、来たよ来たよー!」と叫びまくる連続。
劉備玄徳が主人公然として登場するから、さも天下を取るんだと思ってたんですよ、幼少のみぎりは。
歴史上の事実は、劉備の蜀ではなく、曹操孟徳の魏が天下を取るんだと知って、えっ、劉備じゃないの?
だって諸葛亮孔明という天才軍師を擁し、赤壁の戦いで勝利して、それでなんで天下取ってないのー!
そんなわけで個人的には三国志って赤壁の戦いで終わっていますが、本当は、魏が天下を取るまで話は続いていたという。
最後まで読むと、史実もわかって三国志演義も読破して、って偉業が達成できるって寸法。
自分が三国志を読み通すならこれをやろう、と以前から狙っていた読み方があって。
三国だから三色の付箋を用意して、魏・呉・蜀の相関図を作るか、時系列で並べるか、どっちかしようという計画。
三色の付箋と貼り付ける台紙になるノートにペン。
これが、やはりといえばやはり、はかどらなーい!
ざっくり語るなら、六十巻くらいあっという間に読み切って、三国志知ってるー。
そう言えるのに。
付箋読書という己に課した縛りの下、一冊まとめるのに一時間くらいかかっている。
平均で六十時間か。
そんな短いわけがない。
神にまで祀りあげられる英雄も出てくる話なんですよ三国志って。
天下取れない劉備についていた関羽。
有名な話ですが、中華街にある関帝廟は関羽を祀っているという事実。
この関羽ほどいい男もいないのね。知力あり、武勇に優れ、劉備への忠誠心の固いことといったら、金剛石ですよ。
頭も良くて腕も立つ、のにちっとも誇張されることもなく、控えめなところも美徳。
そしてヒゲ。
美髯の持ち主ってところもポイント高し。
義兄弟の張飛も可愛い。
本当に劉備に心酔し、誠心誠意、尽くしに尽くす。豪傑ながら竹を割ったような素直さで、そこが微笑ましく、愛嬌がある。
こんな魅力あふれる人物に主と仰がれる劉備すごい! ということなんだろうなあ、と思うものの、だんだん劉備が、人の上に立つにはちょっと度量が足りないと露呈していく物語でもあるので、読むのが辛くなってくる。
唯一の支えは孔明だ!
孔明の天才軍師っぷりも有名で、語らずとも皆知っている。
歴史の授業でさえ「死せる孔明、生ける仲達を走らす」と教えてくれる。
横山三国志では「孔明の罠」(なんと変換候補にまでなっている)。
どんだけ天才なんですか孔明先生。
赤兎馬を乗り回す呂布でさえも一武将扱いだし、次から次へと勇壮な猛者たちが現れるせいで曹操一代では戦は終わらず、孫子の代までいってやっと天下平定できるというのだから気の長い、もとい、長い乱世だったと思われる。
三国時代に生まれてなくてよかった(多分戦火に巻き込まれて早死に。それよりは無駄に長生きさせてくれるゆとりある時代が好きです)。
天下が乱れている時ほど英雄が輝く、というか、英雄と称される人物が引き立つのが乱世というか。
血湧き肉躍るような英雄譚が後世に編まれたなら、その時代は乱世だったと後から振り返られるのだろうし、歴史はそういうものであるけれど。
今、確実に英雄のいない日本は平和だ。
これから来るかもしれない乱世に、英雄たらんと志す者へ必読の書としておすすめしたい。
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