ダイエットは自分との約束
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記事:神保あゆ(ライティング・ゼミ平日コース)
「誰?これ」
20才の冬の終わり、鏡を見て愕然とした。
鏡に映っているのは、まん丸の顔の女の子だ。
この瞬間。
「痩せる」
と決めた。夜中の出来事だった。
それまでの人生でダイエットというものに取り組んだことがなかった。
そもそも、それ以前に太った経験がなかったのだ。
大学に入学するまで田舎で育ち、小学校は山の向こうにあり、毎日30分かけて一山越えて通っていた。
中学校も自転車通学、その山を越えて30分ペダルを漕いだ。
なんと高校も自転車で山越え30分、電車で10分、徒歩15分と、とにかく遠かった。
そんな毎日だったので、太る暇がなかったのだ。
食べても食べても太らなかった。
大学に入り、一人暮らしを始めた。
田舎暮らしにはなかったファーストフード店があった。
大学生になるまで、マクドナルドに入ったこともなければ、ミスタードーナツは見たこともなかった。
生まれて初めてするアルバイトは、こういうファーストフード店でしよう!
かわいい制服を着て、ドーナツを売ることにした。
夜のドーナツ屋さん。
閉店後、売れ残ったドーナツは廃棄される。
一人暮らしの朝食に、と、廃棄されるドーナツを持って帰らせてもらった。
朝食用だけでなく、夜中もドーナツを食べる生活をしていると、徐々にジーンズのサイズが大きくなっていった。
当然である。
それでも、危機感をさほど持たず、相変わらずの生活を続けたその1年後。
鏡を見て
「誰?これ」
とダイエットスイッチが瞬時に入ることになる。
私は美しいものが好きだ。
着物や、青い海や、美しい食器。そういったものが好きなのだ。
なのに、鏡に映る自分はいつの間にやらまん丸のみっともない姿になっていた。
入学後10㎏太っていた。
当時は正しいダイエットの知識も持ち合わせず、とりあえず、無知な私が取った行動は
「摂取カロリーを極端に減らす」
と
「運動する」
であった。
今でもダイエットの王道ではないだろうか。
前日まで朝昼晩と食べていたドーナツを一切食べず、お米にこんにゃくの粒を入れて炊き、タンパク源は豆腐、副菜海藻。
山の上にある市民プールまで自転車で通い、脇目も振らずひたすら泳いだ。
1ヶ月で3㎏。3ヶ月で6㎏。
半年で10㎏減量に成功。
ダイエットなど、チョロい。
痩せると決めたら、痩せられるのである。
食べ過ぎるから太るのであって、なぜか、太ってしまうなんてことはない。
食べ物もいつの間にか口に入るのではなく、自分が意思を持って食べているのだ。
それ以降、私は太ったことがない。
よく
「どうやったらダイエット成功しますか?」
「どんなダイエットをされましたか?」
などと聞かれるのだが、残念だが、そこではない。
論点は、そこではないのである。
やり方や方法は、いくらでもある。
なんでも良いのだ。
「痩せる」
と決めたら、痩せるのである。
決めきらないままダイエットを始めようとするので、痩せないのだ。
切羽詰まっていないのだ。
今、お肌の調子が悪く、先生に診てもらった。
「お米を始めとする、あらゆる糖分を控えてください」
とのご指導に、即答で
「はい」
と答えると
「平気なんですか?」
と驚かれた。
ご飯も好きだし、パンだっておいしいと感じる。
フルーツも好きだし、たまにはケーキも食べたくなる。
それでも、体調不良と天秤にかけると、糖質制限など、なんとも思わない。
私はどうも、自分で決めると、決めたことを守りたいという性格らしい。
だって、自分で決めたじゃないか。
自分で決めたことを実行することは、自分との約束を守ることになる。
別に、誰に言われたわけでもない。
ま、いいか、ちょっと食べちゃえ。
もう一口、食べてもいいよね?
昨日食べなかったから、今日はいいよね?
あと一口なら別にいいか。
そうして、自分との約束をちょこちょこと守らずにいると、自己肯定感も著しく下がる。
そうすると
「やっぱり私はできない」
「どうせ私はできない」
「またダイエット失敗した」
と嫌な思いしか残らなくなる。
たかがダイエット、されどダイエット。
ダイエット一つで自己肯定感まで影響する。
もうすぐ冬も終わり、薄着の季節、春になる。
年始に立てた目標で
「今年こそはダイエットをする」
と決意新たに思っていらっしゃる皆さま。
一緒にボディメイクをしていこうではありませんか。
健康な身体と、健やかな心も手に入る。
「ダイエットは自分との約束」
約束を守って、日々の暮らしを向上させよう。
自己肯定感を上げて生きやすくなろう。
そうなのだ。
ダイエットをすると身も心も生きやすくなるのだ。
ダイエットは「生き方」「あり方」そのものである。
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