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『ラーメン二郎』と『登山』に学ぶチャレンジが怖いときの対処法

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:中平伸一(ライティング・セミ冬の集中コース)
 
 
世の中にはたくさんのラーメンがある。私が考える頂点のラーメンが『ラーメン二郎』である。ラーメン二郎とは1968年に創業者である山田拓美氏により創業された、東京都港区三田にあるラーメン店で出されるラーメンのことだ。関東を中心に41店舗のれん分けられた店が存在する。
 
このラーメンの特徴はなんといっても圧倒的な量である。まずドンブリから通常のラーメン店とは異なる。直径約30cm、深さ約15cmドンブリ、持つと両手に重みが感じられるような重厚感があり、ラーメンが入った状態でテーブルに置くと「ゴトリ」と重さを感じる音が鳴る。
 
醤油ベースの甘い香りのスープ、麺は黄色みがかった太さ3mmのゴワゴワの麺、驚くべきはその麺の量である。スープの水面より高くに麺がある。それはまるで氷山のようで、スープの水面の下にも麺がぎっしりつまっている。その麺の上には、厚さ1cm直径10cmのチャーシュー いやあえて肉塊と呼ぼうが2枚、さらにその上には天空にそびえ立つ山のような、もやしとキャベツが盛られている。
 
このラーメンとの出会いは10年前までさかのぼる、今は東京に住んでいるが当時の住まいは大阪で東京には年に数回出張で来ていた。そのときにふと立ち寄ったラーメン店、そこがラーメン二郎神保町店だった。ラーメンが好物だった私は、何の気なしにその店に立ち寄った。ラーメンはいつも大盛を頼む私が大盛を頼もうとすると、
 
店員に「うちは小で普通のラーメン大盛以上の量ありますが大丈夫ですか?」と呼び止められる。
 
(えっ、小が普通のラーメンの大盛以上ってどういうこと?じゃあ普通盛りはどうなるんだ)などと情報量が多く、頭の中が混乱していたが、とりあえず小をたのむ
 
そして、出てきたラーメンを見て度肝を抜かれるた!!
 
エベレストのようにもやしとキャベツがそびえ立つドンブリ
 
「これで小っすか?」と心の中で声が漏れる
 
ドンブリ上にもやしとキャベツしか見えない、「麺があるのか?」ヤサイを押しのけると麺が顔を出す、その上にあるのがチャー……肉塊
 
(これっ食べきれるのか……?)
 
出てきたものは全部食べるという信念を持っている私は必死で食べる。
 
ワシワシ食べる
 
どんどん食べる
 
が、へっ 減らない
 
どうやって食べたのか記憶がない。「残してはならない」という使命感から食べきったことは覚えている。これがラーメン二郎との最初の出会いである。
 
これをきっかけにラーメン二郎の魅力に取りつかれるのであった。
 
ラーメン二郎はおいしいとかまずいという世界ではない、この大盛のラーメンを食べきったという達成感が私を満足させる。
 
そして、私は思うのである「登山とラーメン二郎を完食することは似ている」
 
登山は事前に準備をして、山を登り始めたら起こる出来事に対処しながら頂上を目指して登る。途中苦しいことや辛いことがあっても登りきることを目指して歩を進める。
 
登山は事前に登山ルートを設定し、体調整え準備をする。当日は決めたルートを登り始めるが、雨や風、気温などこちらがコントロールできないことが起こり、それに対処しながら山を登る。途中苦しいときや辛い時もあるが、頂上を目指して登り続け、頂上に到着する。
 
ラーメン二郎も完食するために事前に食事を抜いてお腹を空かせた状態にして、食材を食べる順番を決める、麺からスタートして、お肉、野菜の順番で食べる。これは麺がスープを吸って膨らむから麺から食べないと満腹になってしまうからだ。
 
店に通い続けると店主に顔を覚えられる、覚えられたら最後麺やブタ肉の量が勝手に増える。どれぐらい増えるか予想できず、その日の店主の気分で決まり、これを『愛情盛り』という。どれぐらいの量増えるか分からないので、現場で対処するしかない。あまりに量が多いと途中で満腹感に襲われる。味を変えることで対処して食べ続けることで完食できる。
 
様々な試練を超えて、食べきったときの訪れる達成感、これは食べきったものにしか分からない感覚である。
 
ラーメン二郎を完食するために最も大切なことがある。このラーメン見た目のインパクトで圧倒されてしまう。ここで心が折れ、チャレンジをあきらめてしまう挑戦者が多い。しかし、一番大切なのは1箸1箸食べ進めること。どんなに量が多くても食べている限り量が減り、最終的には完食できる。
 
エベレスト登頂を目指す挑戦者、頂上付近になると雪と風、空気のうすさで進むのがつらくなる。頂上までの道のりが遠く感じるが、登山者はあきらめない一歩一歩進んでいる限り頂上に近づいている、歩き続けたその先に目指す頂上があると信じているからだ。
 
何か新しいことにチャレンジするときは思い出して欲しい。
 
足がすくむような未知へのチャレンジでも、最初の一歩を踏み出すことが大切だということ。そして、一歩踏み出したら、もう一歩踏み出す、その繰り返しで目指すところにたどり着く。それを信じることの大切、小さな一歩が変化を生み出すのである。
 
 
 
 
***

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2020-12-30 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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