ヘアスタイルは突然に……
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:前原正子(ライティング・ライブ福岡会場)
私は、40歳。ウィッグをしている。
『かつら』ではない。あくまでも『ウィッグ』だ。
え?! 病気の治療中?! もしくは……薄毛?!
両方違います。いたって健康、どっちかというと、毛量が多い私です。
『かつら』と『ウィッグ』って、どう違うの? と思ったそこのあなた!
私もよく分からなかったので、ネット検索してみた。
あるサイトには、
『ウィッグとかつら、基本的には同じものですが、大きく違う点を挙げると、かつらは、剥げている部分を隠したりするために使うものです。一方ウィッグは、着ている服装に合わせてかぶったりするもので、ファッションの一部としての要素が強いものです。同じ、頭にかぶせるものですが、意図がまるで違います。』と。
そうそうそうっ! そうなのですよ〜! まさに!
「私の髪を活かせるヘアスタイルって、ありますか?」
何度、この質問をしてきただろう……。
私の髪の毛は、小学5年生頃から急にうねうねしてきた。生まれてからその頃までは、写真を見る限り、サラサラ綺麗なストレートヘアだった。のに、何故か、急にパーマがかかってしまったのだ。今思えば、思春期の女子だから、生理というものが始まり、ホルモンバランスの関係でそうなってしまったのだろう……。だが、生理が始まったからといって、クラス中の女子がみんな髪質が変わった、ということはない。
毛質が良く、サラサラヘアの天然パーマならば、文句は言わない。逆に喜びたい。本当にオシャレなパーマスタイルは、お金をかけてでも手に入れる人がほとんどなのだから。だが、私の髪は、かなり太くしっかりとした、真っ黒のうねうねだ。オシャレには程遠い。というか、オシャレに無頓着だった私にとって、オシャレに魅せる技術を持ち合わせていなかった、と今は思う。
中学、高校と進学し、真面目な両親から育てられた私は、真面目に校則を守り抜いた。そう。ずっと我慢して、自分のくせ毛と付き合ってきた。そして、いつしか、超コンプレックスの1つとなっていた。
大学生になった。やったーーーーー!!!! ついに、自由を手に入れた!!!
まずやったのは、何故か天然パーマに、人工ウェーブパーマをかけた。すると、更にボンバーヘッドになった!! パーマの扱い方を理解せずして、やってしまったからだ。
あ、私はウェーブパーマは無しだ……と悟った。以後、一度もしていない。
次にしたのは、ストレートパーマ。なんとなく真っ直ぐになった。でも、私が欲しいのは、◯◯テーンのCMに出てくる様な、サラッサラのなびく髪の毛だ。
「ストレートパーマでは難しいですね〜。縮毛矯正をしたらいいかも」と美容師さんからアドバイスを頂き、やってみた。
めっちゃいい〜〜〜〜〜!!!! サラッサラ〜〜〜♪ これで、私も菜々緒だ〜!!
あ、ヘアスタイルだけでも、女優気分を味わわせて欲しい。
その後、34歳までの約16年間、縮毛矯正をやり続けた。もうお腹いっぱいだ。子供も出産し、授乳をし、栄養をいっぱい吸い取られていったこともキッカケとなり、もうそろそろ我が髪を受け入れよう……という気持ちに変わった。40代、50代まで、髪や頭皮に負担をかけるのもどうかな……と思いだした。
これからは、いかにこの特殊な髪質を活かすか……が問題となる。
そう。ある意味、美容師泣かせだ。このうねうねを活かすのだが、やっぱりどうしても爆発する髪は嫌だった。なんとかまとまる、オシャレなヘアスタイルにしたい。かつ、手入れが簡単なヤツ。なんとワガママな客だ! と思われたに違いない。
納得いくヘアスタイルにしてくれる美容師に出会うために、何箇所の美容室に行っただろうか。最後には、「それは、ウィッグしかないよ」とも言われた。
そんな中、2015年9月に私の職場からオーダーメイドウィッグが発売された。
え?! まさかのウィッグ?! いやいや、必要?! ウィッグしかないって言われたけど……高いやん!! ってか、私、まだ30代だよ!
とあらゆる理由が機関銃の様に出てきた。
とりあえず、みんな試着を……と言う事で、私も恐る恐るやってみた。
ん?! 意外といいやん! いやいやいや、高い高い高い!!!
36歳までの2年間、付けては取って、付けては取っての試着を何度もさせてもらい、悪あがきをして……、遂に、清水の舞台から飛び降りる様な気持ちで、申込みをした。そして、約2ヶ月後に手元に届いた。
ドキドキしながら、つけてみると……
おぉーーーーーー!!!! めっちゃピッタリ! ウィッグしてる様に見えない! 自前の髪のよう!!! そして、わざとウィッグはストレートヘアで、毛先が自毛のクセと馴染むようにオーダーしたので、私の念願の髪質を活かしながらのストレートヘアになった! しかも、天然パーマを活かすヘアスタイルもできれば、完全ストレートにもできた! 今まで自毛では作りにくかった前髪までも、ウィッグで再現された! これは、凄い!!! 美容師さんの様な技術がなくても、美容師のように、色んなヘアスタイルが楽しめるじゃん♪ とウキウキなった。
私の縮毛矯正をしていない約10年間の悩みや憂鬱さが、嘘のように一瞬でなくなった。
1年365日中、360日は着けている。36歳からの4年間なので、360日×4年間の1440日間は、欠かさずウィッグをしている私がいる。
美容師さんにも出来ない、けどやってみたいヘアスタイルを、完全に再現できるウィッグ。しかも、慣れればたったの15秒でつけられる! オシャレカラーや白髪染めの頻度も減らす事ができ、紫外線を99%カットしてくれるので、頭皮が健康になる。頭皮が健康になれば、自ずと毛質も良くなるイメージが湧くだろう。
価格も高い! と思っていたが、なんだかんだ美容室にかけていた金額ぐらいで出来る。同じ金額で、毎日美容室帰りのヘアスタイルになれるのは、最高に気分がいい!
顔がキャンバスとするならば、髪は額縁なんだそう。キャンバスを綺麗にしてお絵描きしても、額縁がイマイチだと、絵もイマイチに見えてしまう。
これからは、額縁にも意識を向けて、無限の可能性のあるオシャレウィッグで、ぜひ多くの方に存分に楽しんでもらいたい。
私のように、自毛では難しい、でも、理想のヘアスタイルを密かにお持ちの方には、120%おススメしたい代物だ。
***
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
お問い合わせ
■メールでのお問い合わせ:お問い合せフォーム
■各店舗へのお問い合わせ
*天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。
■天狼院書店「東京天狼院」
〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
TEL:03-6914-3618/FAX:03-6914-0168
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
*定休日:木曜日(イベント時臨時営業)
■天狼院書店「福岡天狼院」
〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階
TEL:092-518-7435/FAX:092-518-4149
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
■天狼院書店「京都天狼院」
〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5
TEL:075-708-3930/FAX:075-708-3931
営業時間:10:00〜22:00
■天狼院書店「Esola池袋店 STYLE for Biz」
〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-12-1 Esola池袋2F
営業時間:10:30〜21:30
TEL:03-6914-0167/FAX:03-6914-0168
■天狼院書店「プレイアトレ土浦店」
〒300-0035 茨城県土浦市有明町1-30 プレイアトレ土浦2F
営業時間:9:00~22:00
TEL:029-897-3325