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チーム天狼院

【#妄想本棚】こんな本読んでる人と付き合いたい!書店員が本気出して彼氏の家の理想の本棚作ってみた。《川代ノート》


みなさまこんにちは! スタッフの川代です。
寒くて寒くて心も体も死にそうで、そろそろ頭のおかしい企画をやらないと寂しさで爆発してしまいそうな危機感にかられましたので、自分の身を守るために妄想の力でエネルギーを蓄えることにしました。

題して、「妄想本棚」

本棚って、本当に人柄が出ると思うんですよね。というのも、私、誰かの家に遊びにいったときに絶対やってしまうのが、本棚の物色。
「うわ〜、っぽいわ〜」となったり、「えっ! こんなの読むのか! 意外!」となったり、本棚からにじみ出る人柄を垣間見るのが好き。本当に大好き。

個人的には本棚=頭の中だと思っているので、下手な占いよりも本棚の方がよっぽどその人となりが表れると思っております。
なので、誰かの家に行くとその人の本の並べ方から順番、カバーをかける・かけないまでじっくり見てしまうのですが、最近寒い中本に囲まれて仕事をしていると、気がつかないうちにふわふわ〜っと妄想が膨らんでしまいまして。

あー、こんな本読んでる人と付き合いたい……。

そうです! 本というのは人柄が表れるのです。
だったら逆に、「理想の本棚」を作ってみたら、面白いんじゃないの?
この店の中に、私の理想の男子が読んでそうな本を集めたら、その本棚にイケメンの魂が宿って、私の疲れた心もほっこり温まるのでは?

ということで、はじめました「妄想本棚」。

私の独断と偏見で、私の「理想の彼氏」のキャラクターを勝手に作り上げ、その彼が読んでそうな本を選んでみました。

結構ガチで考えましたよ! いやーこんな本棚の人がいたらイケメンにちがいない! 絶対モテる! やばい! と興奮しながら選書しました。

私の趣味全開の企画で、非常に暑苦しいかもしれませんが、どうか最後までお付き合いください。

 


さて、今回本棚に宿っていただく妄想彼氏さんは、おしゃれなシティボーイです。

まずはプロフィールからご紹介しましょう。

 

年齢:29歳
職業:WEBデザイナー
血液型:B型
趣味:美術館巡り

 

注:これ以降川代の脳内妄想がスタートします。あくまでも妄想です。なお、この彼氏は加瀬亮さんの顔面で脳内再生してください。

 

大学では教育を学んでいた彼。
新卒では大手教育関係の会社に就職します。
幼い頃両親が不仲だったことから、子供達の教育に携わる仕事をしたいと思い就職しましたが、働いているうちに疑問が。

「俺、本当にやりたいこと見失ってる気がする」

実は幼い頃、絵を描くのがとても好きだった彼。手先が器用で、作品を作っては周りの人を楽しませるのが好きでした。
子供の頃のそんな思い出を封印していたことを思い出し、せっかく入社した大手企業を退社。
一からデザインの勉強を始め、無事WEBデザイナーに転職。
自分のやりたいことを見つけて生き生きと働いています。

そんな彼の本棚はこちら。

 

 

 

はい。趣味全開ですみません。

ちょっといろいろなこだわりがつまっていますので、順番に解説していきたいと思います。

みなさまもぜひそんなシティボーイ君の部屋に「はじめて遊びに行った」と想像しつつお読みください。

 

彼の部屋に入ってまず最初に目に入ってきたのは、雑誌。

 

 

雑誌をよく読む彼。

カーサブルータスは毎月発売日に買いに行くほど大好き。

アイデアは気になる特集のときだけ買うスタイル。バックナンバーとか集めちゃうタイプですね。レア度高めのやつとかがほしくて本屋何軒もはしごしてほしい。

 

 

 

で、次に文庫の棚にいくわけですよ。

話している印象からして、「本読みそうだな〜」と思ってはいたものの、やはり読書家な彼。

ずらりと並ぶ文庫。ボロボロのものや付箋が貼ってあるものも。

 

おじゃまします、と言いつつ棚を物色。そして発見するわけです。

 

「『思考の整理学』〜!!! 読んだ〜〜!!!」とか言ってね!!!

 

これ大学生みんな読むよねー!!! みたいな話をしたい。大学入って最初に読んだわ〜みたいな話で盛り上がったりして。

「大学教育について」はぶっちゃけ私は読もうとして挫折したクチですが、こういうのを大真面目に読んでいてもらいたい。岩波文庫に果敢にトライしようとするそのチャレンジ精神に萌える。

 

 

おうちデートのスタートですよ。

読書家男子とのおうちデートだって!!! うわー!!! ひいー!!!

「うわあ〜、意外とカタい本結構読むんだね!」とか言いながら、本棚物色したい。

 

 

 

そこで彼の人柄が伺える本リストがこちらです。

 

小説よりも教養系の本を読むタイプ。教育学部だったこともあり色々な知識を蓄えておかないと! と手当たり次第に読みふけった大学時代の話とかしながらお昼ご飯を作りたい。趣味嗜好はおしゃれだけど冷蔵庫には自炊してそうな気配はなくて、「え? 猫の手って何?」とか言ってほしいですね。パスタじゃなくて焼うどん派だと嬉しい(私が)。

 

で、本の話を。

 

大学生のとき読んだ「荒野へ」に触発されて一人旅に出ようとした話をして盛り上がり、太宰治は「人間失格」より「斜陽」が好きなんだよねと言うところにこだわりを感じます。

村上春樹はファンタジー系よりも現実的な話が好きっていうタイプ。

「国境の南、太陽の西」と「マチネの終わりに」があるあたりで、私は「こいつもしかして不倫したことあるのか?」と疑い始めますが、まだおうちデートははじめて。余計な詮索はよしましょう。単なる不倫もの・悲恋ものが好きっていう趣味なだけかもしれないし。

うどんを食べながらも、白洲次郎が本棚にあるのはばっちりチェック。「いい男とは何か」みたいなのを研究していた時代が一定期間あるといい。基本的にはモテるけど、高校の頃から3年くらい付き合っていた彼女にふられて以来、好きになれる女の子がなかなかあらわれなかったとかめっちゃ最高。傷ついてる男の子最高! その心にぽっかり空いた穴を埋めてあげたい。抱きしめたい。

「大学の頃は本ばっか読んでたなあ」とか、「岩波文庫制覇しようと思ったんだけど字小さすぎて無理だった笑」みたいな読書家あるある話をしながら、食後のコーヒーを飲みたい。

 

 

で、そろそろ帰ろうかな、というときに「何か貸して〜!」と手に取ったのが「アイデアのつくり方」。

 

「すぐ読めるから、うちで読んでけば?」

「えー、あたし読むの遅いよ?」

「いや、マジですぐに読めるよ。すげー読みやすいし面白い」

「じゃあ読んで帰ろっかなー」

 

……とか言って本読んでるうちに気づいたら夜遅くなって、「もう泊まってけば?」みたいなね。そういう流れいいと思います!╭( ・ㅂ・)و̑ グッ

 

ということで、最初の妄想本棚はちょっとひねくれ者なシティボーイ君でした。

 

いや〜楽しかった! こんな本読んでてWEBデザイナーで教養あって「荒野へ」とか読んじゃう加瀬亮いいな〜〜〜!! 人間失格じゃなく斜陽を選んでしまうあたり逆に闇が見え隠れしてる加瀬亮とかなんだよ! 最高かよ〜〜〜〜!

 

こういう妄想をすることによって余計に寒さが強くなった気がしないでもないですが、それでも楽しかった〜! 非常に楽しかった〜! 私は満足です!

これ遊びとしてすごく面白いと思うので本好きのみなさん、ぜひ「妄想本棚」プレゼン大会してみてくださいね〜〜。

 

#今回の妄想本棚

カーサブルータス

アイデア

外山 滋比古「思考の整理学」

J.S. ミル「大学教育について」

中村元訳「ブッダのことば」

ジョン クラカワー「荒野へ」

太宰治「斜陽」

白洲次郎「プリンシプルのない日本」

村上春樹「レキシントンの幽霊」

村上春樹「国境の南、太陽の西」

森博嗣「夢の叶え方を知っていますか?」

岸政彦「断片的なものの社会学」

平野啓一郎「マチネの終わりに」

ジェームス・W・ヤング「アイデアのつくり方」

 

 

おまけ

 

 

こういうイケメンの家にはだいたい元カノに返しそびれた山田詠美、よしもとばなな、江國香織あたりがある率99%。

だがそれがよい。

 

 

 

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*この記事は、人生を変える「ライティング・ゼミ《平日コース》」フィードバック担当でもあるライターの川代が書いたものです。
「ライティング・ゼミ」のメンバーになると、一般の方でも記事を寄稿していただき、編集部のOKが出ればWEB天狼院書店の記事として掲載することができます。

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❏ライタープロフィール
川代紗生(Kawashiro Saki)
東京都生まれ。早稲田大学卒。
天狼院書店 池袋駅前店店長。ライター。雑誌『READING LIFE』副編集長。WEB記事「国際教養学部という階級社会で生きるということ」をはじめ、大学時代からWEB天狼院書店で連載中のブログ「川代ノート」が人気を得る。天狼院書店スタッフとして働く傍ら、ブックライター・WEBライターとしても活動中。
メディア出演:雑誌『Hanako』/雑誌『日経おとなのOFF』/2017年1月、福岡天狼院店長時代にNHK Eテレ『人生デザインU-29』に、「書店店長・ライター」の主人公として出演。
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2018-01-27 | Posted in チーム天狼院, 川代ノート, 記事

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