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天狼院通信

銃声なき戦場《天狼院通信》

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サッカーの日本代表のコンディションの話題になる時、必ずと話題になるのが、ヨーロッパ組の「時差」の問題でございます。

もちろん、日本とヨーロッパでは時差があって、生活リズムが崩れることはあるのでしょうが、これは何も、海外に限った話ではないのではないかと僕は思っております。

僕が主戦場としている「池袋」と宮城の故郷とでは、大きな時差があるように思えるのです。

それは、軽度の違いということではなく、その街が持っている「時計の速さ」に関係しているのではないでしょうか。

 

東京での「時計の速さ」は、目まぐるしいほどの高速回転で、小学校にあった回転遊具のように、気を緩めると振り落とされて、飛ばされることになります。時に、ひどい怪我を負うことになる。

一方で田舎の「時計の速さ」はゆったりとしていて、朝起きてから夜寝るまで、実にゆったりと時が進みます。

 

僕は、自分の中で、回転数が速くなり過ぎたと思うと、田舎に行って、調整することがあります。

特に、労働生産性よりも、思考の深さが重要になる仕事などをカバンいっぱいに持って、田舎に数日こもります。すると、不思議なことに田舎にいるほうがそういった仕事は捗ることは多いのです。

今年の正月、天狼院書店のためのビジネスモデルを構築したのも田舎ででしたし、そもそも去年の正月に書店を作ると宣言するに至ったのも、田舎で熟考を重ねたからです。

 

今まさにそうなのですが、逆に田舎から帰京する際、くりこま高原駅の上りホームに立つときには、こう、くっきりとしたイメージが脳裏に描かれます。

 

これから、「銃声なき戦場」に帰るのだと。

 

ともすれば、その心境というものは、ベトナム戦争に再び出征する、休暇明けの軍人の心持ちとさほど変わらないのではないかと想像します。

確かに、リアルな戦場というものは、様々なリスクが目に見えて明らかでしょうが、実を言えば、ビジネスの世界も少しも変わるところがありません。

 

もしか、独立起業した人の多くは、仕事がまるでもらえなかった時分、夜、目がらんらんと冴えて眠れなかったことを経験したことがあるやもしれません。僕も今から5年前は、明日への恐怖に押しつぶされそうになって、眠れない夜を過ごしておりました。それなので、今でも、そのときの天井の模様を不思議なほどくっきりと覚えております。

 

数々の窮地を乗り越えて、僕が立ち上げた株式会社東京プライズエージェンシーも、本日より、第5期に突入致しました。

本当に、皆様のおかげで、第4期はついに、完全黒字化を達成することができました。チャンスを頂き、ご支援いただいた皆様に、改めて御礼申し上げます。これは僕が達成したというよりも、皆様の温かい応援の気持ちによって成し遂げられたことであって、本当にありがたく思っております。

 

そして、僕の会社は、このスタイルでいいと思っております。

皆様に応援され、支えられるかたちで、皆様に育てられながら、よりよき会社を目指していけばいいと思っております。

 

それは、これから創り上げようとしている天狼院書店においても、同じです。

最初から完璧な姿など不可能な話で、また窮屈な話で、ともすれば、成長の可能性にふたをすることにもなりかねないので、これは前から一貫して言っていることではありますが、僕は天狼院書店を皆様によって育てられる書店でありたいと思っております。

最初はそれは目に物足りなく映るかもしれませんが、やがて時代の要請に応じて、強靭に成長してくれるものと思っております。

 

天狼院書店の1店舗目「東京天狼院」のオープン予定日まで、およそ150日。

 

これからは、文字通り、死にものぐるいの死闘となるだろうと覚悟しております。

 

 

第5期も、全力で参りますので、これからもご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくおねがいします。


2013-04-01 | Posted in 天狼院通信, 記事

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