チーム天狼院

【京都天狼院通信Vol.2:芸術作品との恋のはなし~京都天狼院2階ギャラリーにて「ねこになりたい」展開催中!?~】


記事:池田瑠里子(チーム天狼院)

みなさま、こんばんは!

京都天狼院の池田です!

お店に立っていると、毎日素敵な出会いの連続です!

(大変嬉しい限りです。いつもみなさまお越しいただき、ありがとうございます!)

今日は、岡崎に改装してリニューアルオープンする美術館の関係者の方が、お店にお立ち寄りくださりました!

岡崎のその美術館のことも、恥ずかしながら正直全く存じ上げず(テレビも家になく、完全に時代から取り残されています)、

さらに、実はその事実が店頭に平積みで置きまくっている雑誌の表紙や特集に取り上げられていることを今更ながらに知りました。

(4月4日に京都市京セラ美術館という美術館が開館とのことです! 岡崎に行く理由がまたひとつ、できました♪)

(盛り上がる京都岡崎の街を、4月はフォト散歩で回ろうと思います! http://tenro-in.com/event/121083)

近所に新しい美術館ができることを知らないほど、今は離れてしまっておりますが!

美術館という場所、いいですよね。

東京のスタッフ・永井が美術好きスタッフで天狼院では有名ですが、

実は私池田も隠れ美術好き。

子供の頃から、モネの絵本が大好きで、ゴッホは憧れ。

中学高校あたりから日本画の美しさに魅せられ、

大学時代は、東京の美術館にはよく足を運んでいました。

自宅には大好きなヒグチユウコさんや、奈良美智さん、宇野亜喜良さんの画集もちゃっかりたくさん揃えています。

私自身は絵を描くのは全くうまくありませんし、絵画の良さ、彫刻の良さを語れと言われると、

うーーーん、と唸ってしまいます。

アートについて深く語れるほど、芸術史には詳しくないですし、

絵の良さを判定できるほど、たくさんの絵を見てきたとは言い難いです。

それでも、「あ、これ好きだ」と思う芸術作品の前で息を忘れる経験を、人生で何度か経験しているなと思います。

これも先日、岡本太郎の『自分の中に毒を持て』をご購入くださったお客様とお話していて、思い出したことではあったのですが、

子供の頃、私は岡本太郎の「夜」という作品が大好きでした。

この作品、暗い枯れ木の森のようなところで、女の子が一人佇んで(白いワンピースで)、ナイフを後ろ手に持っている、

そして視線の先にドクロがある、という、ちょっと怖い絵なのです。

この絵を描いた後に、岡本太郎は「夜の会」という芸術運動の研究会を結成したという、美術史に残る絵なのですが、もちろん子供の私は全くそんなことはつゆ知らず。

一体何がそんなに好きだったのかも、もはや覚えていないのですが、きっと子供ながらに何か心に響くものがあったのでしょう。

岡本太郎美術館に家族で行くたび、その絵の前に、じーっと佇んで、静かに見てばかりいたことを覚えています。

(後に聞いたところ、その私の様子を見て、母は「この子は大丈夫なんだろうか……」と心配になったそうです。)

そんな風に、自分の中の琴線に触れる作品と出会ったときの感覚って、運命の人に出会ったときの感覚に似ているんですよね。

どうして自分がこの作品が好きなのか、どこをいいと思ったのか、言葉にしようと思うと、うまく言葉にできない。

でも、どうしようもなく、好き。好きという言葉では正確ではないのかもしれません。

暗い絵でも、怖い絵でも、理解できない彫刻でもなんでもいいのですが、

言葉にできないけれど、ともかくもっと見ていたいと思ってしまう。飽きることがない。できることなら触れてみたい。

そんなどうしようもない欲望が、心の奥底からふつふつと沸いてきて、動けなくなってします。

それって、まるで恋をしている人みたいだと思います。

実際の恋だと、どんだけ幸せに恋が始まったとしても、いつかは終わるもの。

失恋とか、うまくいかないとか、いろいろありますが、

芸術作品との「恋」は、そういったことはほどんどない。

(燃えてなくなってしまうことはあるかもしれませんが)

美術館に所蔵されている作品であれば、美術館の入館料さえ払えば、何度でも会うことができるし、

さらに、もしそれが画集だったり、ポストカードだったりになっていたらなおよし!

劣化版にはなってはしまうけど、自宅でもどこでもみたい時にじーっとみれて楽しむことができる!!

ただその作品がそばにあるだけで、心のどこかがほっと一息つけるような、こころ休まる恋人になってくれる!!!

……なんだかここまでくると、自分がやばい人みたいになってきましたが、

でもそれが、芸術作品の良さだなと、自分の琴線に触れる作品に出会えた時の喜びだなと、思うのです。

いやー、こう考えると、最近、私、そういう「恋」するような芸術との出会い、していません。

私、芸術から遠ざかりすぎているなー。

もうちょっと、美術館にも、足を運ぶようにしよう。

琴線に触れるような、作品との出会いをしよう!

そんなことを改めて思うことができた1日でした。

さて!

実は京都天狼院では、今、2階屋根裏編集室ギャラリースペースにおいて、とっても素敵な「絵」の展示を行なっております。

絵本「ねこになりたい」の原画展です!

初めてこの絵本を見たときに、びびびっときたのですが、

紙に描いた絵ではないのです!

なんと、全て布に描かれた絵で、お話を描かれています。

最初、実物を見る前に、出版社さんから、「布に描かれた絵なんです」、と聞いて、正直よく理解ができなかったのですが、

確かに見てみると、とっても細やかなタッチ! そして優しい味わい!!

これは布だからこそ、この絵のタッチになるんだろうな、と、さらに実物を見れば見るほど思います。

今回原画は、4月12日日曜日までギャラリーにて展示しております!!

ご覧いただくのはどなたでも大歓迎!

お気軽にお立ち寄りいただき、みなさまの琴線に触れる1枚との出会いがあったら嬉しいなと思っております?

http://tenro-in.com/gallery/120673

これから、東京のスタッフ・永井に負けず、アートにも力を入れていきたい店長池田と、京都天狼院。

是非是非みなさま、お気軽に足をお運びいただけたら嬉しいです!

追伸:実は、「ねこになりたい」展記念として、作家の山口さんにお越しいただき、実際にみなさまに布に絵を描いていただくイベントも開催いたします!!

ぜひこちらも合わせてチェックしてみてくださいませ!

開催延期【第1回 4/4(土)13:00〜 京都】絵本「ねこになりたい」原画展開催記念!作家山口哲司さんによる絵画教室!布に招き猫を描いて楽しもう!《初参加大歓迎!》《絵が苦手でもOK!》

開催延期【第2回 4/11(土)13:00〜 京都】絵本「ねこになりたい」原画展開催記念!作家山口哲司さんによる絵画教室!布に招き猫を描いて楽しもう!《初参加大歓迎!》《絵が苦手でもOK!》

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http://tenro-in.com/event/103274


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