僕がとても悔しい想いで、天狼院選抜ライティング・チーム「無双」を結成する理由
天狼院書店店主の三浦でございます。
僕には悩みがあります。
経営者として、設計を間違えたと思うことがあります。
それは、スタッフのライティング能力の育成についてです。
まだ天狼院が今よりも小さかった頃には、スタッフの数も少なかったので、僕が直接スタッフのライティング技術を指導していました。それなので、川代紗生や三宅香帆をはじめ、山中菜摘も山本海鈴も、初期の天狼院メンバーは書ける子が多い。
ところが、このメソッドをお客様用にカリキュラム化して、「ライティング・ゼミ」を創ってから、相対的に天狼院のスタッフのライティング技術は伸び悩みました。そして、お客様の要望から「ライティング・プロフェッショナル」を創ってから、もう、天狼院のスタッフは、正直言ってお客様に太刀打ちできなくなりました。
天狼院のお家芸であったはずの秘伝の技術が、内ではなくて、外のほうがより習得している。
それはまるで大相撲や柔道のようで、外国人選手に主役の座を尽く占められるようになっていました。
もちろん、これは、講師としては嬉しいことでもあります。
「ライティング・ゼミ」のメソッドの再現性が優れている、何よりの証明になっているからです。
けれども、やはり、天狼院の店主としては悔しい。
泣くほどに悔しい。
原因は、わかっていました。
今まで、天狼院のスタッフであれば、天狼院のゼミは、無料で参加することができました。
そうすると、成長してくれると思っていたのです。
けれども、結果は違っていました。
人は、無料のものに、価値を感じません。
無料でいつでも受けられると思えば、他のことを優先してしまう。
そして、いつか受けようの「いつか」は永遠に訪れなくなってしまう。
おかしな話ですが、天狼院の大学生スタッフよりも、正規の値段をお支払いいただいた大学生のお客様のほうが、はるかにライティング技術を伸ばしたのです。
でも、考えてみれば、おかしくもないんですよね。
当然なんです。お金を支払ってまで覚えたいというのは、ある種の覚悟です。
この覚悟が、成長の原動力になります。
よっぽど、スタッフにもお金を支払ってもらおうかと思いました。
けれども、それも違うような気がする。
そこで新しい制度を作ることにしました。
それが、天狼院スカラシップ制度です。
天狼院のスタッフは、自分が受けたいゼミを選択して受けることができます。しかも、受講料を免除しますが、必ずお客様と一緒に講義に参加し、課題も提出するという書面にサインをしてもらうことになります。また、免除する代わりに、運営の手伝いはしてもらうことを条件にしました。このモデルは、福岡の大学生の方で、効果を実証されていたので、制度化することにしました。
これで、「ライティング・ゼミ」の方には、太刀打ちできるでしょう。
けれども、数々のプロをすでに生み出している「ライティング・プロフェッショナル」には、到底、太刀打ちできない。
そこで考えたのが、映画の『トップガン』のように、エリートの選抜チームを創るという構想でした。
ただ選んだのでは、効果が期待できない。
ものすごく厳しい条件とともに、ここに所属するメンバーには、大きなメリットを提供することにしました。
それが、以下の条件です。
《合格条件》
・1万PV(1週間計測)以上のアクセスを上げた記事を書くこと。ただし、少なくともライティング・ゼミは優秀な成績で修了していること。
《失格条件》
・最低月10本の記事をWeb天狼院書店上で書かない場合はメンバーの資格を喪失する。また、一度資格を喪失した場合、以後、二度と天狼院系のメディアで書くことはできない。
《所属利点》
・天狼院書店と、天狼院の三浦を始めとするプロの講師陣が、プロの書き手になれるように全面的にサポートして、優先的にチャンスと仕事を与える。
・Web天狼院書店と雑誌『READING LIFE』に自分のコーナーを持て、雑誌『READING LIFE』への掲載分に関しては、規定の原稿料が支払われる。
・天狼院選抜ライティング・チーム「無双」のメンバーであることを公にすることができる。
《修了条件》
・プロの書き手になって印税を得る。
《定員》5名*修了/失格次第、次候補繰り上げ方式
もちろん、「合格条件」を満たしたとしても、入隊するかどうかはその人次第です。
なぜなら、「失格条件」にあるように、もし一度入隊すれば、プロになって出るか、あるいは、二度と天狼院では書けないかしか選択肢が残されていないからです。相応の覚悟が必要になります。
覚悟とは、すなわち、書く覚悟です。
書き切る覚悟です。
プロになる覚悟です。
そんなプロになる覚悟がある天狼院のスタッフの入隊をお待ちしております。
どうぞよろしくお願いします。
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