『ゴーン・ガール GONE GIRL』消えたエイミーが美しすぎて恐ろしい《絶対にネタバレしない映画案内》
天狼院書店店主の三浦でございます。
冒頭、ヒロインのエイミーがセミロングのブロンドを揺らしてこちらを振り返るシーンがございます。
これが、息を飲むほどに美しい。
一瞬にして魅了されます。
たとえば、街角やカフェや天狼院で美しい人を見て、一瞬にして心を奪われるということがあるだろうと思いますが、その「一目惚れ」感を冒頭の1シーンに込められているように思えます。
一瞬にして魅了され、そして、この映画の世界に引きずり込まれてしまう。
観終えた率直な感想からいえば、信じられないくらい豊作だった今年の映画の中でも、もしかして、最高作品かもしれないと思いました。
『LIFE』、『ワン・チャンス』、『アナと雪の女王』、『300帝国の進撃』、『トランセンデンス』、『LUCY』、『インターステラー』と、年に一本出ればすごいクラスの映画が何本も出た年でしたが、その中でも、1位が『ゴーン・ガール』だったかもしれません。
まちがいなく、ヒロインを演じたロザムンド・パイクはアカデミー賞主演女優賞を取るでしょう。
ベン・アフレックの主演男優賞もあるかもしれません。
作品賞、脚本賞があっても、少しもおかしくはない。
やばい。とにかく、やばい。
エイミーが美しすぎるのもやばいのですが、それ以上にやばいのがストーリー。
よくもまあ、あそこまで作りこんで、広げて、収斂させたなと、まさに圧巻でございました。
『スティング』的な、『容疑者Xの献身』的な、『ユージャル・サスペクツ』的な完成度の高さ。
原作者にして脚本も手がけたギリアン・フリンという人が素晴らしい。
ちょうど今、僕は劇団天狼院の主宰として作者として『世界で一番美しい死体〜天狼院殺人事件〜』のストーリー構成にとりかかっているところで、同タイトルの映画のストーリーも組み立てようとしているさなかでございました。
実は、すでに、この作品の着地点は見えていて、筋立てが好評だった『膝上29センチ以上の彼女』以上の出来になるとすでに確信していたところでしたが、今日、『ゴーン・ガール』を見て、もっともっと面白くできると改めて闘志に火がつきました。
『インターステラー』のクリストファー・ノーランでも痛感したことですが、ハリウッドの監督のコンテンツ制作能力というのはすさまじい。『ゴーン・ガール』はかの有名なデビット・フィンチャー監督なのですが、名作『セブン』を超えたと思います。
超絶優秀な監督が、自らの傑作をさらに更新して自己新記録的なさらなる傑作を作り上げていく。
とてつもなく、かっこいい。
そして、日本も負けていならないと僕は思うのです。
日本でも、本気で面白いものが作れるはずです。
ともあれ、『世界で一番美しい死体〜天狼院殺人事件〜』は最高に面白い作品に仕上げようと心を新たにしたのでございました。
乞うご期待でございます。
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