チーム天狼院

【京都はんなり町歩き♪~本とカメラを携えて、京都を歩く~】《第一回:モノクロの世界を堪能!建仁寺編》


記事:池田瑠里子(京都天狼院)

子供の頃から憧れだった京都という街に住み始めて、早3年。

今まで、静岡、神奈川、青森、栃木と、住んできましたが、

歩くことが楽しい街、それが京都という街だなと思います。

それまで10㎝あるヒールの靴ばかり所持していた私のシューズクロークは、

気がついたらヒールの靴は消え失せ、スニーカーとかぺったんこのパンプスでいっぱいに。

お気に入りのスニーカーはソールが擦り減って、

人生で初めて、歩きすぎて穴が開いて靴を捨てる、という経験まですることに。

(今まで本当に歩くという行為をしてこなかったということも大きいですが)

春から初夏にかけては、本を携えて散歩にでて、鴨川沿いで読書をする、

秋から冬にかけては、またまた本を携えて散歩にでて、お気に入りの喫茶店で読書をする……。私の人生の相棒である「本」とともに、そんな楽しみ方ができるようになったもの、京都の街に来てからです!

さらに今年は、そこに「カメラ」という相棒も増えました!

今まで全く興味がなかったカメラを、ひょんなことから手にして2ヶ月。

これがまた、想像以上に楽しいのです!

首からカメラをかけて、ふらっと街を歩くだけで、撮りたい景色がたくさん!

魅力的なものが、京都の街にはそこかしこに落ちています。

まるで街全体が大きな宝石箱になったみたいに、キラキラと写るのです。

「こんなところに、こんなとこがあったなんて……」

「あ、ここの景色、綺麗……」

そんな新しい発見もどんどん生まれて、カメラを持つことでより一層、歩くことが楽しくなりました!

こんなにも楽しい京都の街。

せっかくであれば、もっとみなさんに知っていただきたい!

ぜひ、私の大好きな京都という街に来てほしい!!

ということで!

私が、相棒の本とカメラと巡る、ちょっと違った見方の京都の街の一面を、

みなさまにちらっと、ご紹介したいと思います!!

第一回の今回、ご紹介するのは、私の職場「京都天狼院」から徒歩2分ほど。

ご近所の大好きスポット、建仁寺というお寺さんです!

今回は私の相棒、LeicaCLにて撮影の、モノクロ写真にてご紹介させていただきます!!

(※建仁寺さんはマナーを守っての撮影OKな場所がたくさんあるお寺さんです! 本日ご紹介の写真達も写真撮影OKな場所で、一人粛々と静かにパシャリと撮らせていただきました!)

建仁寺は、臨済宗建仁寺派大本山の寺院。

花見小路をずっと進んだ突き当たり、一番奥に北門があるお寺です。

俵屋宗達の「風神雷神図」や(とっても有名ですよね)、海北友松の襖絵などの文化財を豊富に伝えていらっしゃいます!

(2枚目は、書道家、金澤翔子さんの、「風神雷神」です)

私が初めて建仁寺を知ったのは、高校生の頃。

母と京都に観光に来たときに、ちょうど両足院が特別拝観でオープンしており、

伊藤若冲の「雪梅雄鶏図」を間近に見ることができました。

普段、若冲の絵を見ることはできませんが、両足院の特別拝観の案内を見るたび、

あの絵をもう一度見たい……そんな風に思い出すお寺でもあります。

拝観料をお支払いし、いざ、方丈と法堂へ。

この方丈が、私の大好きスポット!

社長の三浦も、時々こちらで仕事をする……と言っておりますが、

私もここのお庭を眺めながる時間が大好き。

お寺というのは、その場所にいるだけで、なぜこんなにも心が落ち着くのでしょうか。

ぼーっと枯山水を眺めているだけでも幸せな気持ちになれますし、

ちょっと一息、パラパラっと詩集やエッセイなんかをちょこっと楽しむのは至福の時です。

方丈から、外のお庭をちょっとだけ散策できる小道があるのですが、私はここも必ず降りて散策。

なぜかというと、このカエルの石碑に会いたいからです!!

方丈から離れた法堂には、大迫力の、双龍図が待っています!

これがまた、圧巻の迫力なのです!!

方丈とあわせて、たったの500円の拝観料で、こんなものが見れてしまっていいのだろうか……。

いつも、ありがたいなーと、そんな気持ちになります。

(法堂に続く道も味があります!)

境内は広く、自然も豊富。

季節によって、様々な花が彩っております!

ふらりと拝観時間外に境内をぐるっと一周するだけでも、京都の風情を楽しむこともできます。

(もう少ししたら、境内にて、しだれ桜も楽しめます!!)

ちょっと外れた場所には、こんな静謐な道も。

くれぐれもみなさま、通る時はお静かに。

雨の日も晴れている日も、どこか心が厳かになれるような、すっとした道です。

さらに!

建仁寺の塔頭寺院、禅居庵 摩利支天堂は、こま猪がたくさんいる場所!

境内は自由に参拝可能です。

この猪たち、いろんな表情の猪がいて、まるでそれぞれ本当に生きているかのようで、

とっても可愛いのです!

モノクロで撮っても、カッコよく美しい、見所たくさんの建仁寺。

特にこれからの季節、新緑の季節がおすすめです!

ぜひ祇園にお越しの際は足をお運びください!

(お散歩している池田がもしかしたらいるかもしれません、その時はぜひお声がけください!)

✴︎建仁寺さん散策にお供におすすめの本はこちら!✴︎

江國香織『すみれの花の砂糖づけ』(新潮文庫)

すみれの花の砂糖づけがふわっと口の中に広がるような、ちょっと苦くて甘い、優しく繊細なことばで描かれている江國香織さんの詩集。

順番に読まなくても、ぱっと開いたところを楽しめるところも、詩集のいいところだなと思っています。

広く凛としたお寺の散歩にぴったりの1冊。春の日差しの中、ベンチに座って読んだりするのにもオススメです!

今日ご紹介した、建仁寺さんのHPはこちらです↓

https://www.kenninji.jp/about/

(最後の一枚は、今朝建仁寺さんで撮影したカラー写真を!

みなさまも素敵な春をお過ごしください!)


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