【京都天狼院通信Vol3:みんなから「使えない」と言われている君へ〜MacBook12インチへ贈る言葉〜】
記事:池田瑠里子(チーム天狼院)
最近、地味にショックを受けた出来事があります。
私の、パソコンについてです。
みなさまは、パソコン、何を使われていますでしょうか?
大まかに分けると、Windows派とMac派に分かれるところだと思いますが、
私はMacOS派、MacBookを使っています。
あーMacBookね……と思ったみなさま。
おそらくみなさまが想像してくださっているMacBookとは、私のMacBook、ちょっと違います。
私のパソコンは、「MacBook」なのです。
後ろに、Proとか、Airとか、そういったのなにもつきません。
今は生産終了した、MacBook12インチを使っているのです!!
ご存知ない方もいらっしゃると思うのですが(というかほとんどの人は知らないかも……)
MacBook12インチというパソコンは、MacBook ProやAirに比べて、格段に薄く、軽く、小さいモデルです。
薄さを追求したあまり(?)、ポートはUSB -Cポートのみ!
(反対側にイヤホンジャックの差し込み口はありますが)
デザインはもちろんAppleのデザインを踏襲していてとってもおしゃれ。
言ってみれば、見た目めっちゃ可愛い、可憐な女の子みたいなパソコンなのです!
(私が使用しているのはピンクゴールドのパソコンですし!)
私自身は、身に付けるもの、使うものに対して、かなりこだわりが強く、気に入ったものしか買いたいと思いません。
特に持ち歩くようなものなら尚更。
先日カメラを購入する時も、撮れた時の写真の色合いが一番の決め手にはなったとはいえ、
この子だったらずっと手にして歩きたい、というフィーリングのようなものも大事にしてカメラを選びました。
だから、パソコンを選ぶ時も同様。
AppleストアでMacのシリーズの実物を見たときに、性能とかスペックとかそういうことはよくわからないけど、
私はこれを相棒として持ち歩きたい! 長く一緒に使いたい! そう思えたモデルが、このMacBook12インチだったのです。
(当時カメラを始めるなんて念頭にもなかったですし……。性能なんて考えたこともなかった……。)
でも、天狼院に入ってから、実際に仕事をしていて、
仲間たち、周りの先生たちに、
「そのパソコン使って仕事してるの?!」「買い替えた方がいいよ……」とびっくりされるんです……。
「CPUのスペック、スマホよりちょっといいレベルだよ!」とか、
「そのパソコンじゃ、データ重すぎて取り込みめちゃくちゃ時間かかるだろうからUSB入れて持ってきたよ」とか。(お手間かけてすみません……)
カメラを最近始め、LightroomとかPhotoshopとかで自分でもRAW現像したいな~と思ってうきうきしていたら、口を揃えてみんなこういうんです。
「そのパソコンじゃ、多分絶対無理! すぐ固まるよ!!」
そう、完全に、仕事の上で、私のMacBook12インチは、「使えない」存在扱いなのです……。
実際確かに。天狼院で開催している動画ゼミにあわせて、ダヴィンチ・リゾルブというパソコンソフトを入れてみたら。
もーーーびっくりするくらい、動かない……。動くけど、まさに牛歩状態……。
ソフトが、ということだけでなく、ソフトを入れたことで、心なしか、全く関係ないSafariとか、Excelとかの動作まで遅くなった気がして、やむなくソフトをアンインストール……。
Lightroomも試しに入れてみたのですが、写真を取り込むのは意外と困らないのですが、保存にかかる時間の遅さよ!!
マルチタスクで他のことをやってしまうと一発でフリーズしちゃうので、写真のことは写真だけでやるしかないか……MacBook Proを買うしかないのか……と諦めモードです。
でも! 「使えない」「そんなパソコン売った方がいいよ」という方たちに、私は声を大にして言いたい!!
私はこの、「使えない」子が、大好きなんです!
だって、いいところも、いっぱいあるんですもの!!
まず見た目は可愛い。持ってるだけでおしゃれに見える。
そして、おそらく今までのMacのノートの中では信じられない、画期的な薄さを実現している。
だから、持っていても疲れない!
賛否両論のあるキーボードの仕様ですが、大変使いやすい。打ちやすい。
文章を打つのにうってつけ!
(これはiPadにはとって変えられないメリット!)
持ち運び便利で、おしゃれで、打ちやすいから、
どこにでも持っていきたくなる!
持ち歩いているから、気がついたこと、新しい発見があったときに、すぐさっと、書きたくなる! 書くことができる!!
カメラも一緒だと思うのですが、「いつも一緒にいたい」、そう思えることって、こういう身近な機械にとっても大事だと思うんです。
このパソコンは、パソコンなのに、その「いつも一緒にいたい」を実現できるモデルなのです!
そして、それって、貴重なことだと、思うのです……!!
きっと、その良さを機能性とかを天秤にかけたときに負けて、販売中止になってしまったのだけど……。
そう思うと、こういうことって、他のことにも言えるのかもな……とふと思います。
例えば、これから新入社員がばっと入ってくる時期ですが、
そういった新しい子たちとか。
一見したら、全くこの子仕事できない!! なんでこんなこともできないの!! 私の教え方が悪いの?! と思うこともあるかもしれないけど、
実際にすっごく動きが遅かったり、これは任せられないって判断をすることがあるかもしれないけど、
でもきっと、その子にはその子の良さがどこかに必ずあって。
もしかしたら、誰よりも人当たりがいいのかもしれない。
小さい仕事なら機動力抜群なのかも。
そういうことは、よく一緒にいて時間を共有して、知ろうとして、だんだんわかってくるもので。
そういった良さがわかってきたら、適材適所、任せられる仕事も変わってきて、いきいきすることができるのかもしれないなと、そう思うのです。
私は多分、MacBook Proは新しくそのうち購入すると思います。
(最近カメラ買っちゃったのでちょっと我慢!)
でも、多分このMacBookを手放すことはないだろうなと思います。
これからも大事に使っていきたい、相棒です。
みんなから「使えない」と言われているMacBookよ、これからもたくさん、一緒に、いろんな世界を見ていこうね。
***
天狼院書店の文章教室「ライティング・ゼミ」にご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。
http://tenro-in.com/event/103274