チーム天狼院

たった5回のやり取りなのに虜にされた、『ほめる』力の話


記事:永井聖司(チーム天狼院)
 

業界から注目を浴び、ライターさんを育てる活動もされている天狼院さんとのイベント、
本当に光栄なことだと感謝しております。

ただのメールの中の、一文のことです。

「READING LIFEの提供」つまりは、本の先の体験までをコンセプトに掲げる天狼院書店では、ゼミやイベント、部活など、様々な形で、お客様にとって最適な形で有益な情報を提供できるよう、活動をしています。
その中の1つとして、とある書籍に関するイベントの準備を進めていた時のことです。
多くは、書籍の編集者さんとやり取りをしてイベント準備を進めることが多いのですが今回は途中から、『著者さんと直接やり取りをしてほしい』となったのです。機会はそう多くないとは言え、全く無いわけではありません。
失礼にならないよう、イベントを開催させて頂く感謝と、ご挨拶の意味を込め、とは言っても、どちらか言えば当たり障りのない内容を、私は送っていたと思います。

その返答に、著者の西村貴好さんから頂いたのが、冒頭の文章でした。

ただの、メールの中に一文に過ぎません。これまで、いろんな出版社さんや著者の方とやり取りをさせて頂く中で、似たような言葉を頂いたこともあります。それなのに、どこか違う、と、僕は感じていました。

スピード感のある対応、ありがとうございます。
一人でも多くの人にご参加いただけると嬉しいですね。

頂いたメールの返信で、今後のスケジュールなどについてやり取りをする中で、書かれていたことです。

私はまだ、西村さんに直接お会いしたことはなく、写真のみでお顔を拝見するのみです。しかも今回のイベントは、現在の状況を鑑みて、西村さんに東京に起こしいただくのも難しいということで、西村さんのご自宅とをつないでの、完全通信限定での開催となります。そのため、イベントが終了してからも、直接お会いすることはない予定です。

それでも、このメールを見ただけで、西村さんの人となりやお人柄が見えたような、そんな気が、僕にはしました。その上で、いつも以上の、『しっかりとイベントをやらなければ!』『多くのお客様に西村さんのお話を聞いてほしい』なんて思いが、自然と湧いてくるのです。
ここまでで3回、メールを頂いただけです。内容としては、イベント開催に向けた準備に関する、どちらかというと事務的な内容です。
それなのに、モチベーションが上がるのです。『この人のために頑張りたい』そう思える内容なのです。

理由は簡単。解説する必要もないでしょう。
メールの端々に散りばめられている、こちらを気遣ってくださるような言葉、小さな『ほめる』言葉たちのおかげです。

過度に言いすぎるわけでもなく、自然と、なんの違和感もなく文章の中に『ほめる』言葉が溶け込んでいて、メールを読むだけで、気持ちが少し明るくなるのです。
 
『メールは要件だけ』
『端的な内容が良い』
『「お世話になります」とかはメールに入れなくて良い』

そんなことを、ここ数年、よく聞くようになりました。私自身、その考え方が正しいと思っていましたし、やりやすいと感じていました。『お世話になります』を省いたメールを送るようになりました。

でも、その考え方は必ずしも正しくないのだと、今回の、西村さんとのやり取りを通じて、ハッキリと感じました。
西村さんから頂くメールは、『お世話になります』など、必ずしも重要ではない定型文的な内容はありません。非常にシンプルです。
それでいて、小さな『ほめる』言葉が、あるのです。

わざとらしくも、いやらしくもなく、自然と『ほめる』内容が、含まれているのです。
 
 
「永井は甘いんだよ」
天狼院書店に転職するよりも前、前職で中堅クラスの社歴になった時のことです。後輩指導に関して、当時の社長から注意されたことを、今でも覚えています。
僕はわかりやすく、後輩や他人を、注意できない部類の人間です。
相手にどう思われれるか、嫌われてしまわないか、そればかりが気になってしまい、叱ることがうまく出来ません。それならばと、当時から既に、『ほめる』重要性について書かれている本は多数ありましたので、このスキルを身につけられるようにしようと、意識していたのです。
後輩やパートさんに対して、「ほめる」ことを意識して実践していたつもりでした。ぎこちなさはあっても、相手の良いところを見つけたら『ほめる』ようにしていたつもりでした。

しかし、社長からの評価は一刀両断。僕自身、違和感を覚えていました。『ほめる』を実践したところで、後輩指導、マネジメントの部分で大きな成果が上がっているような実感はありませんでした。学校の先生がそうであるように、『友だち』感覚で親しい距離になることは出来ても、指導、後輩の成長という点では、プラスになっている感覚はなかったのです。

そんな違和感を抱え続けたまま、3年近くの時が経ちました。

これが、『ほめる』ということなのかと、西村さんとのやり取りを通じて、感じたのです。

今回イベントを開催する書籍、『ほめ下手だから上手くいく』の帯にも書かれている通り、『ほめる』ことは、ただのおべんちゃらではないのです。わざとらしくほめようと、いきなり大きく変えようとするする必要もないのです。
使うべき時に、自然と、使えてこそ、『ほめる』力が、発揮されるのです。

僕は、西村さんとの、たった5回のメールのやり取りで、その力の片鱗を、確かに感じました。

素晴らしい、スピード感ですね。
どんどん進んでいきます。気持ちがいいです。

本当に素晴らしい、レスポンス!
ビックリしました。

確認させていただきました。

完璧!
です。

メールを貰うたび、魔法にかけられたかのように、やる気が蓄積されていくのを感じるのです。そしてそのやる気が、次へと進む原動力となり、イベントが良い方向へと回りだす手応えを、感じるのです。

この感覚を、1人でも多くの人に感じてほしい、知ってほしいと、切に願います。

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