チーム天狼院

【悪いが反省はしていない】ガチギレのすすめ《こじなつレポート》


KAZ93_noraneko500-thumb-1000xauto-12257

 

もう6年くらい経ったので、今だから言えますけどね。

私は、それはそれは手の付けられないやつだったんです。

べつに、荒北くんのようにグレていたわけではないですよ。
小中高と所属していた、バレー部での話です。

どんな感じだったかというと、私がキレ出すと顧問の先生やコーチですら怖がって、それ以上は私を叱れないというくらい。

 

普通の人は部活でキレるってあまりないでしょうから、そもそも何でキレるのかぴんと来ないかもしれません。

私はだれもかなわない身長を持った選手だったので、自分の攻撃は人並では絶対にダメだと考えていました。さらに背が高いから守備ができないと言われるのにも人一倍敏感で、プレーに対する理想だけは高く持っていたんですね。そんな理想に対して技術が全く追いつかなかったら、一番悔しいのはほかでもない自分でした。

その時点ですでにものすごくイライラしていて、キレかけているんです。キレる相手が自分なので、負のオーラが漂い始める。団体スポーツとしては、その感情とうまく折り合って冷静にプレーしていくのがベストなのに、恥ずかしながらすぐに頭に血が上るタイプの人間でした。

その上ベンチから顧問の先生やコーチの怒鳴り声が飛んでこようもんなら、抑えていたイライラが噴出して、

「ああ?!そんなんわかってんだよ!ちくしょううるせえよ!!」

と、なります。技術が足りないのは自分なので全部自分のせいですし、自己中と言われれば全くその通りです。チームメイトに当たり散らし、誰彼かまわず敵チームの選手をにらみつけ、顧問のいうことは全部シカト。

 

この場を借りて、申し上げます。先生、チームメートのみんな!許してくれとはいいません!!本当に、すみませんでした!!!

 

バレーボールから離れた後、自分のそんな性格をさすがに反省し、今後はこういうことがないように、周りの人に迷惑をかけないように心がけよう、と思っていました。

ですが、そんな決意に反して、予想もしなかった出来事が続いたのです。

私のキレ癖が再び発動したのか??

そういうわけではないんです。
キレ癖が発動する余地すら、そこにはなかったということなんです。

 

なぜかというと、自分の理想すら上回る、逆立ちしてもかなわないようなすごい人に、たくさん会うようになったから。

1人で10人の後輩の面倒を見て、強豪チームに育て上げたウインドサーフィンの先輩や、1年夏の大会で最下位に近かったのに半年後の全国大会では入賞を果たした先輩。学生を派遣するスタディツアーのチーフをつとめ、成功に導いた人。司法試験に向かって、1年生の時から努力してきた友達や、アナウンサーの夢をずっと追いかけてきたクラスメイト。

すこしずつ、悔しいと思えなくなってくるんです。

「なにくそ!自分だって!」という対抗心も少しはあったけれど、そんな負けず嫌い心をしぼませるくらいに彼らの姿は眩しい。私がいくら頑張ってもそうはなれないだろうなあという諦めの気持も入った、感嘆の念でした。

 

さらに、天狼院書店に来て私の負けず嫌い心はさらにしぼみ、風前の灯となりかけていました。

天狼院のスタッフのエネルギーは、尽きるところを知らない。どんな局面だって、持ち前の元気と能力で乗り越えていく。同じ大学生として、隣に並ぶことができるのが不思議なくらいのメンバーがそろっているんです。合流した当初こそ、自分も追いつける、追い越してやる、なんて希望を持っていましたけど、そんな甘い期待はすぐに打ち砕かれました。

悔しいと思う余地もないくらいに打ちのめされて、いつも目標を持って、自分が納得いくパフォーマンスができないとブチキレていたはずの私が、そのときは「私は敵うはずもなかったんだから、そんな希望を持つことがバカだった」と思ったのです。

 

……じゃあ、どうするんだ?辞めようか?
心の中で今の自分がそうつぶやいたとき、それにすぐ言い返したのはバレーボールをやっていた時の私でした。

……ハァ?アホか。ムカつかないの?そんなんでいいわけ。目にものくれてやるとは思わないわけ。
いいかげんにしろよ。

 

結局、私は天狼院に残り続けています。バレーボールをやめた後キレられなくなった私が、最近はキレられるようになったからです。それが良いことなのかというと、そうでもないかもしれません。周りの人に、めちゃくちゃ迷惑をかけてきたから。

 

でも、今の自分の実力に納得がいかなくて悔しがることができるということは、自分のことを信じられているということでした。自分はもっとできると思っていないなら、悔しいなんて思えるはずがない。ブチキレるか自信を失うか両極端ですけど、どちらかを選ぶなら絶対に前者のほうがいいと思っています。自分を信じられないのは自分が一番つらいし、何かを変えたいのなら、あきらめるのは後回しだって大丈夫だから。

 

なのでスタッフのみなさん、突然キレ出して迷惑かけたら本当にすみません。悔しくてイライラしていても頑張って抑えるので、見守ってください。なにとぞよろしくお願いします。

 

そして最後に、自分に自信が持てなくて、悔しいとすら思えない時のとっておきの呪文を、みなさんにお教えします。私の後に続いて復唱してください。

さん、はい。

 

てめえら、

 

 

 

なめんじゃねえぞ。
【天狼院書店へのお問い合わせ】

TEL:03-6914-3618

【天狼院公式Facebookページ】 天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。

【天狼院のメルマガのご登録はこちらから】

メルマガ購読・解除

【有料メルマガのご登録はこちらから】

バーナーをクリックしてください。

天狼院への行き方詳細はこちら


関連記事