【高身長女子の受難】コンプレックスではないけど、デカくてわりと困ったこと５選《こじなつレポート》
178。
血圧じゃないです。身長がね。1メートル78センチ。性別は女性です。
こんにちは、天狼院のスカイツリ―、天狼院の葦木場拓斗、天狼院の避雷針……やばい、挙げ始めたらきりがない。小島です。やっぱり、女性はもちろん男性でも、私より身長の高い方を見かけることはなかなかないですね。
もう何度、この数字を口にしてきたことでしょう。中学3年生の時に身長が大体止まったから、もう6年。初対面の人には絶対に「身長どのくらいなんですか？」と聞かれ、最近では相手の驚きの表情を見るだけで、口が勝手に「178なんです」と動くようになりました。
あ、言っておきますと、うんざりしているわけではないんですよ。初めて会う方とでもお話しできる、良い会話の糸口にもなりますし、顔も覚えてもらいやすいですし。お客様の中には「ごめんなさい、嫌だったかな」と気を遣ってくださる方も結構いらっしゃって、みなさん優しいなあとよく思うのですが、まったく気にしておりませんのでどんどん突っ込んでいただきたいです！
ただ、この身長のせいで、平均身長の人が絶対にしないような経験をしてきたのも事実。とくに私は幼稚園生のころから背の順では一番後ろに並んできたので、その歴史はつまり年齢です。苦笑してしまうような出来事も、書き出してみたら15個くらいありました（笑）。今日はそんな出来事をえりすぐって、みなさんにお見せしたいと思います。
- 身長にちなんでつけられたあだ名がひどい
私が一番強烈に覚えているあだ名は、「ドシン」です。
今の大学生くらいの人たちはお分かりかと思うんですが、私が小学生だった当時「巨人のドシン」っていうゲームがあったんです。それで一部の男の子たちが「ドシン」と呼び始めたんですが、これは小学生が見ても理由が子供っぽすぎたようで、あまり流行りませんでした。
逆に大流行してみんなが使ったあだ名は「ビッグボーイ」。もはや女の子ですらないし洋食レストランになってますけど、誰も訂正すらしてくれなかったのはどうしてなんですかね……？ちなみに私が当時よくつるんでた女の子が背の小さい子だったので、彼女は「スモールボーイ」でした。２人セットだったのでみんな呼びやすかったんでしょう。女の子なんですがね。
２． 十中八九足元を確認され、フラットシューズを履いていると化け物を見る目つきに変わる
平均身長の人が高身長の女性を見るときの目の動きって、特徴があるんです。
Step1……頭部のある位置を確認して、「うわ、こいつでかすぎ」と思う
Step2……「いやいや、ヒール履いてるんだろ」と足元に視線が移る
Step3……履いているのがフラットシューズであることを確認し、人外を見ているような表情で再び顔面を凝視する
絶対に、足元を確認するために視線が２回移動します。これは当事者としてはかなり面白い光景ですが、ただその気持ち、非常によくわかります。実は自分でも、自分がどのくらいデカいのかわかっていないんです。天狼院の大文化祭で使わせていただいた豊島公会堂には大きな姿見がありましたが、それを見て「えっ……デカすぎじゃね……？」と愕然としました。普通じゃありえないところに頭がありましたもん。うん、こりゃあ、妖怪だわ。納得。
３． 折り畳み傘と身長のバランスが悪すぎる
これは中学生のとき本当にあった話です。部活がない放課後、雨が降っていたので、学校に置いておいた折り畳み傘をさして１人で帰り道を歩いていたら、男子高校生二人組とすれ違いました。そして後ろから聞こえてきたひそひそ話。
「え……あの子、傘ちっちゃすぎだろ……ｗｗ」
……ん？んん？！傘がちっちゃいだと？！背が高いとかじゃなくて、傘がちっちゃいだと？！何をたわけたことを、そんなわけ……
「あったわーーー！！！その視点はなかったーーー！！！」
家に帰っても地味にショックだった私は、洗面所でこっそり折り畳み傘を差してみて叫びました。傘の幅が肩幅と変わらない、しかも柄が短すぎて顔の横で傘を持つ始末！！改めて見てみると、かなり滑稽なのです。いや、でも思春期の女の子にこの仕打ちは、さすがにかわいそうだと思いませんか？この後１年くらいは、かたくなに折り畳み傘を使わなかったんですから！！最近では大きめの折り畳み傘も出回っていて、良い世の中になりましたが……。
４． 体格差でマイナスイメージを持たれやすい
最近、ダメージジーンズを買ったんです。天使の顔をしたおさわり魔人、女の子大好きガールがいることも忘れて、いそいそと新しいジーパンを履いて天狼院に行ったら、案の定ダメージホールから指を突っ込まれそうになりました（まんざらでもないんですけども）。「おい、やめろまじで、おいこら」とか言ってもみ合ってたら、それを見ていたお客様が一言。
「これ、知らない人が見たら、圧倒的にこじなつがちいのこと襲ってると思われるよね」
違うんです！冤罪です！体格差だけで判断しないで！！襲われてるの、私！！
てなかんじで、やっぱり背が高いというだけで、傍目から見たら立場が強く見えてしまう部分はあるようです。その分だけ、例えば言葉遣いが荒かったり、ぶっきらぼうだったりするとマイナスイメージに陥る振れ幅も大きいし、よりキツい性格に見えやすい。これ、女性には損ですよね。そういった点では、私みたいな人間はより、印象に気を付けるべきなのかなと思います。
５． 幼馴染男子のムダなライバル心
小学校からの幼馴染で、今でも一緒にサッカーを見に行く「にっちゃん」という子がいます。中学2年生のときにっちゃんの身長は急激に伸びたんですが、それでも160㎝後半どまり。私の身長に追い付くことはなく、その勢力図が逆転することは今まで一度もありませんでした。
そんな長い付き合いのにっちゃんが、この前放った一言。
「俺は……俺はッ……！」
「お？」
「小島の身長を抜くことを……！諦めてはいないッ……！」
「お……おう……？？（今まで気にしてたのか……）じゃあ、頑張って人体の神秘、見せてくれな……？？」
いや、無理だろとは言えない剣幕。でも10センチ近くの差を埋めるのは、さすがに不可能でしょうね。果たして彼は、いつか現実を受け入れてくれるのでしょうか。非常に心配です。
幼いころからこういった試練をくぐり抜け、はや21年。改めてこう書き出してみると、女性で身長が高いというのは、なかなかに生きづらいようです。小学校から高校くらいまでは、やはり普通とは違うという点で同級生からからかわれたりすることも多い。この年になるとそんなこともなくなるけれど、やっぱり背が高いということでまとわりついてくるイメージや無遠慮な目線とうまく付き合っていくのも、結構めんどくさい。
ただ私は一度も、高身長をコンプレックスと思ったことはありません。そもそも高身長がコンプレックスたりえるのかと知ったのも、わりと最近のこと。自分より背の高い女性を見かけたら、ほっとするどころか地団駄踏んで悔しがります。
というのも、「身長」という分野にかんしては、大抵の人間が私に敵わないからです。圧倒的勝利だからです（笑）。別に、「勝ち」の定義は何だっていいと思います。小さくてかわいらしいのが勝ちだという人だっていておかしくないし、人それぞれで良い。でも、デカいのが勝ちだと言えるくらいには、いいこともたくさんあります。
それに、自分と同じくらいの身長の人間になかなか出会わないということは、同じ個性を持っている人間がそう多くはないということでしょう。それってかなりツイているとしか思えないんです。これだけ人がうじゃうじゃいる地球で、「自分だけ」のものを見つけられるなんてそんな幸せなこと、なかなかないですから。
なので、この178という数字には、もはや誇りしかないです。ああパパ、ママ、デカく生んでくれてまじでありがとう。感謝するよ。
そして、私が常々言ってることですが、これを読んでくださってる高身長女子のみなさんに、ちょっといいことを教えます。
テイラー・スウィフト。
ブレイク・ライブリー。
アマル・クルーニー。
この3人のハリウッドセレブの共通点を、ご存知でしょうか？
全員、身長178㎝なんです。
つまり、スペックだけはハリウッドセレブ。私たちこそがワールド・スタンダードだ！！
と言っても、過言ではないのです。
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