プレゼンテーションにおける、ビジュアルメッセージの重要性。世界と日本を比較して。《スタッフ石坂の報告》
天狼院書店の石坂でございます。
先日開催しました、英語でプレゼンイベント。
このイベントでは、普段の英語学習のアウトプットの場として、英語を使う機会として、英語でプレゼンテーションをしてみました。
天狼院英語部の講師であるKanami先生にもお越しいただき、いくつかアドバイスを貰いました。
このイベントでお客様やKanami先生と一緒に、「プレゼンテーションにおける、ビジュアルメッセージの重要性」について議論したのですが、それが面白かったので、皆さんでシェアできればな、と思います。
ビジュアルメッセージ。見た目の情報。つまりジェスチャーや表情。
いくつかのプレゼンテーションの映像を音声なしで見ることで、その違いがわかりやすく比較できました。
このイベントで参考にしたのは、ジョブズ、トニー・ロビンズ、安倍総理でした。
よく言われる「ジョブズ伝説のスピーチ」
まずはこれを見てみました。
スタンフォード大学の卒業式でのスピーチです。
このスピーチでは、ジョブズはあまり、ジェスチャーを用いていません。また、目線を落とし、台本をしっかり読もうという意図が見えます。学生たちに伝えたいことをしっかりと伝え、理解してもらうように努めていたのでしょう。
そして、別のジョブズのプレゼンも見てみましょう。
iPhoneのプレゼンテーションを見てもらえればわかりやすいと思いますが、上半身がかなり動いているのがわかります。革命的な製品を生み出したという興奮と、世界全体を変えてしまう製品を確実に人に伝えようと、ジェスチャーも用いながらプレゼンテーションを行います。
そして驚いたのが、トニー・ロビンズのプレゼンテーション。特に、TEDTalkのプレゼンテーションはすごいです。とても早口なのですが、とにかく舞台を右から左へと動きまわる。そして、腕がぶんぶんと音が聞こえそうなほど動きます。常に腕が動いている。聴衆をまくし立てるような言い方とジェスチャー。
皆を圧倒しています。
さて、日本人はどうでしょうか。
日本の文化にジェスチャーはあまり馴染みがありません。
よく聞く話ですが、アメリカから帰ってきた日本人が友達と話していると、「大げさなジェスチャーが気になる」と言われることがあります。
皆さんも、普段の会話にジェスチャーが現れることはあまりないと思います。
やはり日本にはあまり馴染みがありません。
だからといって、世界に向けたプレゼンテーションをする際にジェスチャーを用いないのは、プレゼンテーションが下手だという印象を与えかねません。
また、海外の人はジェスチャーからも情報を読み取ります。ジェスチャーも立派な情報源なのです。
ここで、安倍首相の世界に向けたプレゼンテーションを見てみましょう。東京オリンピック開催を目指す、IOC総会でのプレゼンです。
安倍首相は強調したい部分にだけジェスチャーを用いています。
これにより、どの部分が重要で強調したい部分なのかがわかりやすくなっています。
例えば、「東京は世界でも一番安全な都市である。」というところや、「福島の問題は収束に向かっている。だから東京に影響はない。」という部分には特にジェスチャーを用いています。
ジェスチャーを用いることで、より聴衆をひきつけることが出来ますし、重要な部分はより強調できます。
プレゼンテーションをする際には、台本・スライドを準備するだけでなく、何回もリハーサルして、ジェスチャーの確認もした方がいいのかもしれませんね。
確かジョブズはプレゼンテーションの数日前は、すべての時間をリハーサルに当てるという話も聞いたことがありますし、リハーサルは重要ですね。
いろいろな人のプレゼンテーションを、音声なしで見てみるといろいろな発見がありますので、プレゼンテーションを研究する際にはぜひ消音で試してみてください。
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