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チーム天狼院

セクシーな女に、女子が惹かれるワケとは?―アイドルグループ・AOAに見る女のホンネ《海鈴のアイデア帳》


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天狼院書店スタッフの海鈴です。

 

AOAって、知ってますか?

 

私も最初は、なんじゃそりゃ?って感じでした。

その単語を耳にしたのは、天狼院がテレビのロケ地として撮影を終えた後。ロケスタッフの方が少女時代の大ファンだということで、K-POPの話になったのでした。
私はあんまりK-POPに精通している方ではないのです。唯一KARAは好きで、ダンスは踊れたりするのですが、他のグループはあまり知りません。
少女時代も、有名どころの曲くらいしか分からないレベル。

一方、店主の三浦は、日本で本格的なブームが来る前に少女時代にハマっていたようで、スタッフの方と意気投合。彼女たちの魅力について会話に花が咲き始めるのですが・・・

「AOAって、知ってる?」

冒頭の質問は、実はその時に店主の三浦が問いかけたものでした。

「最近デビューしたグループなんだけど、ダンスがエロすぎて、放送が規制されたんだって。」

え、それ、どういうこと? 規制されるレベルって、どんなレベルよ。
どうやら、ある曲のPVでスカートのジッパーを下げるシーンがあり、そこが問題だということで、ダンスも変更されてしまうくらいだという話でした。

気になって、さっそくYoutubeでPVを探して流し始める私。ロケスタッフの方も一緒になって、画面を覗きます。

おお、確かにこれは、エロいかもしれない。
けど、それ以上に、なんか・・・

めちゃくちゃカッコイイ。

画面に食い入る私に、店主の三浦は、

「え、これって女子的に大丈夫なの?エロすぎない?」

と、一言。
けれども、私はまったく拒否反応を示しませんでした。ダンスもキレッキレ、楽曲もオシャレなのにキャッチーで、一度聴いたら頭から離れない。むしろ完成度に感動を覚えるほどです。そのなんとも言えない魅力が私を虜にしました。

それからというもの、私がメンバーの顔と名前も全員覚え、他の楽曲も聴きまくり、ダンスも覚えるくらいにAOAにドハマリしてしまったのは言うまでもありません。笑

 

確かにAOAはセクシーなところが売りです。そういったアピールが男性にウケるのは間違いありません。
けれど、女性である私までもが、パフォーマンスを見たその瞬間に虜になってしまったのです。
ちなみに私は、女性に性的魅力は感じません。しかし、今、彼女たちが踊る動画をむさぼるように見ているのは事実なのです。

 

では、なぜ女性である私が、セクシーな女性に惹かれるのでしょうか。

AOAのパフォーマンスは、「セクシーすぎる」とか「エロい」とか表現されることが多いです。それは、男性が、「女性はあまり好まないんじゃないか」と予想してしまうほど大胆なもの。
そういったイメージに対して、一番最初に動画を見たとき私が率直に感じたのは、「カッコイイ」の一言に集約されるものでした。

セクシーである彼女らのパフォーマンスでは、ぴったりフィットした衣装を纏いながら、カモシカのような長い脚を目いっぱい使い、身体のラインを綺麗に見せるような振りがそこかしこに散りばめられています。
全身から、「私って素敵でしょ」と言わんばかりのオーラが溢れかえっているのです。それはそれは、まぶしいくらいに。
女性の武器を惜しげもなく、これでもかと表現しながらも、簡単には手に入らなそうな小悪魔感。ここまでの完成度につくりあげると、もはや「カッコイイ」とため息が出るほどです。

そして、そこまでの完成度の地盤にあるは、まぎれもない「女性としての自分への誇り」なのです。彼女たちは、自分の魅力をちゃんと分かっていて、しかも最大限にその効果を高め、発揮すべき場面で発揮している。スターなのですから、裏で相当な努力をしていることでしょう。

 

「カッコイイ」と思うのと同時に芽生えた感情は、「憧れ」でもありました。

私が彼女たちのパフォーマンスに惹かれたのは、セクシーなところを見たいのではなく、彼女たちの潔い「女性としての自分への誇り」に、理想の女性像を覚えたからなのでしょう。

 

NHK大河ドラマ『篤姫』の原作者であり、先日お亡くなりになった作家の宮尾登美子さんは、その生涯で、女性を主人公にした作品を数多く世に送り出しましたといいます。多くの人に支持されている『篤姫』ですが、強い意志を持って生き抜く彼女の姿には、私も勇気づけられたことを覚えています。
まっすぐな志を胸に秘めながら、ますます複雑で流れの早くなる時代を、きらきらと駆け抜ける。そんな、確固たる信念を持った女性像への「憧れ」が、私を虜にしたのです。

 

ハマる対象はなんだっていいのです。女性が女性アイドルや女性モデルにハマるのは、「今より良くなりたい」「私もこんな風になるぞ」という向上の表れだから、まぎれもなく、よいことなのです。
天狼院が刊行した雑誌『READING LIFE』では「エロは最強のリベラルアーツだ」と謳っておりますが、女性からするとエロは、切り口によっては「憧れ」となるもの。私はそう思います。
可愛くありたい、綺麗でありたい、という気持ちは至極まっとうなものです。自分の魅力を知っていて、さらに磨きをかけようと努力する精神は美しいし、未来の自分に希望を持っている証拠なのですから。

それに、世の中に可愛くて綺麗な女性がもっともっと増えたら、嬉しいでしょう? 男性の皆さん。

 

「女性アイドルが好きだー」「今、このモデルにハマってるの」っていう女性がいたら、楽しみにしていてください。きっとその人は、これからもっともっと可愛くなるでしょう。もっともっと綺麗になるでしょう。

 

え、AOAが好きってことは、私がセクシー路線を目指しているってことかって?

はい、そこの人。笑わない!

 

 

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通信販売の場合、送料・手数料として500円別途頂きますが、その代わりに天狼院書店でご利用頂ける「コーヒーチケット(360円相当)」をおつけしますので、東京に来る際に、ぜひ、天狼院でご利用頂ければと思います。
受付完了次第、順次発送致します。

《通信販売》
雑誌『READING LIFE創刊号』2,000円+税
送料・手数料 500円(*360円相当コーヒーチケットつき)
11月8日(土)から予約順の発送




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