「生理的に受け付けない」は本当はご先祖様からの声なのかもしれない
みなさま、はじめまして。
2015年1月から天狼院で働くことになりました、スタッフの矢口でございます。
自己紹介としてひとつ、怖い話をさせてください。
待ち合わせ場所に現れた友人のストッキングを見て、逃げそうになりました。
恐怖のあまり、ストッキングを見ながら、開口一番、
「それ、脱いでくれる?」
といって正気を疑われました。
じつは、水玉が怖いのです。
ストッキングには黒いドット。足の上に黒い斑点がびっしりと、かつ整然と並んでいるのです。
友情にかけて、その場から逃げるわけにいかない私ですが、黒髪からは色素がぴゃっと逃げていきました。もう私、白髪。かつ白目。
この話をすると、「これ、どう?」と、友人がパソコンでとある画像を出してきまして、そのときばかりは絶叫して逃げました。
カラダの表面に、ブツブツとした穴が無数に。悪名高き“蓮コラ”。
わたくしは友人をきらいになりましたが、気になる方はご検索ください。
でも……知らないで生きたほうが幸せなことはございます。
しかし、調べてみると、エセックス大学(イギリス)が2013年にこの恐怖に関する研究結果を発表していました。なんでも、穴の集合体に対してさまざまな嫌悪感を感じる症状を「トライポフォビア」というそうです。
結論からいえば、ヒョウモンダコのような強い毒のある動物が斑点をもつことから、人類が進化する過程で習得した感覚ではないかとのこと。つまり、祖先はこう言いたかったのかもしれません。
「よいか、子孫よ。なんかあのブツブツしてるやつ、むちゃくちゃしよるぞ。
近づくなよ。絶対に、近づくなよ」
ちなみに「押すなよ! 絶対に押すなよ!」はこの時代にはございません。
ほかにも、こうしたブツブツは天然痘や水疱瘡といった皮膚病を連想させるため、人体の赤信号として嫌悪感を呼び起こすのではないかとの説もあります。
「よいか、子孫よ。ブツブツ出てる人は……ちょっとヤバイからな。近づいたら……かなりヤバイからな」
私たちの遠いご祖先が残した教訓が、DNAに刻み込まれてはるかなる時空をこえ、今日のわたくしを怖がらせます。
同じく、ヘビの恐怖に震え上がったご先祖を持つ方は、ヘビがコワイはず。
毒キノコの恐怖を知ったご先祖を持つ方は、シイタケ見るとむしずが走るはず。
もしヘビコワ、キノコワのお客様がいらっしゃいましたら、どうぞ仲良くしてくださいませ。
怖がりのご先祖さまを持つ同士として。
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