チーム天狼院

諦めて生きていた僕が出逢った、「人生を変える書店」。〜「天狼院書店」では、“戦えるスタッフ”を大募集いたします《アルバイト/契約社員/正社員/中途採用/新卒採用》〜


記事:平野謙治(チーム天狼院)

「合格おめでとう!」

そう言われた瞬間は、確かに嬉しかった。だけど手放しで喜んだかというと、そんなことはなかった。あれは今から、三年以上前のこと。

大学生活も終盤に差し掛かり、就職活動が始まった。そう。「始めた」というよりかは、「始まった」という表現が的を得ていた。僕の活動は主体的なものではなく、周囲に合わせる形で何となく始めたものだった。

やりたいことなんて、何一つなかった。いや、嘘だ。本当はそんなことなかった。本当は、やりたいことがある。なりたい姿がある。でも自分にはきっと無理だからと。最初から諦めていた。身の丈に合わない夢を見たとしても、叶わなくて傷つくだけだ。それなら手の届く範囲のものを、掴めばいい。もっと遠くへ手を伸ばそうともせず、そんな風に考えていた。「必要ない」だなんて言葉、言われたくなかったから。聞きたくなかったから。最初から、挑むことすらしなかった。

だからと言って、内定をもらったときに嬉しくなかったと言えば嘘になる。それなりには、嬉しかった。だけどやっぱり、「それなり」なんだ。心の半分で「だろうな」と思っていた。だって自分が受かりそうなところを、選んだのだから。そうなるだろうなと思ってしまっていた。「自分はこれでいいのだろうか」。そんな疑問が、全くなかったわけではない。それでも俺はこうして、ほとんど闘うことなくして就活を終えた。

横を見ると、闘い続け、敗れ続けている友人がいた。「お前はもう終わったのか。相変わらず要領がいいな」だなんて、快活な笑顔を俺に向けてくる。自分はまだ、闘っている最中だというのに。一方俺はどうだ。少しでも闘おうとしたのか?
いや違う。そうじゃない。リスクを冒すこともせず、リングに上がることもなく、安全地帯から手を伸ばしただけだ。
合わせる顔が、ないと思った。闘い続けている人間の前で、どんな顔をしていいのかわからなかった。就活に関する話題から遠ざかりたくて、狂ったようにバイトばかりしていた。そんな、三年前の夏。

何も、就活に限った話ではない。傷つくのが嫌で、恥をかくのが嫌で、敗れるのが嫌だった僕は、安全な道ばかりを選んできた。分不相応な夢など見ることもせず。やっていたスポーツでは、到底敵わない相手に張り合うようなことなどせず。恋愛でも、自分なんかには釣り合わない相手だと、何もせず諦めたこともあった。やりたいこと。なりたい姿。伝えたいことがあった、あの人。挑みもせず、諦めることを繰り返し、ただひたすらに、自分の心を守り続けていた。

それなのに、大切にしてきたはずのその心は、気づけば、冷たく、死んだような状態になっていた。入社して、一年。鏡を見たら、そこには映っていた。なりたくなかったはずの、「つまらない大人」の姿が。

涙が自然と、頬を伝った。悲しみだけが、脳内を埋め尽くした。同時に思った。「悲しい」と思える今だけが、変われるチャンスなのかもしれない、と。やりたいこと。なりたい姿。そこに向けた一歩目として、何かを学び始めよう。そう決意した僕は、「ライティング」を学ぶことにした。

前々から、文章を書くことに興味があった。文章を通じて、誰かの心を動かしたい。そんな思いを、心の内に隠し持って生きていた。それなのに、今まで僕は、何も行動を起こしてこなかった。「誰かの心を動かす」とか、そういうのは、選ばれた人だけができることであって、自分には到底無理だ。そう、決めつけていたから。

でも今回ばかりは違う。「変わりたい」と、明確に思った。変わるために、学べる場を探し求め歩いた。そうして出会ったのが、「人生を変える書店」。天狼院書店だった。

天狼院書店。本屋でありながら、「ライティング・ゼミ」を始め、様々な講座、イベントを主催している、ちょっと変わった場所だ。「どうして本屋が?」。そんな疑問が、なかったわけではない。だけどそのコンセプトを聞いて、納得する自分がそこにはいた。

本だけではなく、その先にある「体験」までを一緒に届ける。それが、天狼院書店のコンセプトだ。文章の書き方が学べる本を手に取った人がいたとして、その人が本当に欲しいものは一体何なのだろう。考えてみれば簡単だが、その人が欲しいのは「文章が学べる本」、それ自体ではない。真に欲しいのは、「文章が書けるようになった自分」だ。

ならば、どうすればいい?
「文章が学べる本」を売るだけでなく、プロのライターから直接学べる場を作ればいい。文章を講師から添削してもらえる機会を作ればいい。そうして生まれたのが、「ライティング・ゼミ」だ。いや、「ライティング・ゼミ」だけじゃない。

小説家養成ゼミ。プロカメラマンになるための講座。動画クリエイターになるための講座。デザインが学べる講座。などなど、様々な講座・イベントを日々開催し続けている。
目的は、一つ。お客様の「人生を変えるために」。

ライティング・ゼミに通い、天狼院のことをより深く知っていく中で、心の中に高鳴りを覚えた。そしてそれは、だんだんと大きくなっていった。天狼院という場所に、惹かれている自分がいる。その気持ちは次第に、無視できないほどに大きくなっていった。

「ここで、働きたい」
「ここにいる人たちと一緒に、挑みたい」。そんな風に、考えるようになっていた。もう自分に、嘘はつきたくない。そんな気持ちで、スタッフ募集に申し込んだ。「ダメだったとき、傷つくんじゃ……」。そんな気持ちも、ゼロではなかった。だけど何もしないよりはいい。死んでいた心に、熱が入るのを感じた。

そうして挑み、採用してもらった瞬間、まるで自分が、違う生き物になったかのような感動を覚えた。今までのダサい自分とは違う、前に進むことができる生き物に。

だけど本当はそうじゃない。まだ何も、変わってはいない。ただ、一歩目を踏み出しただけだ。
結局のところ、挑み続けることでしか、なりたかった姿は近づいてこないのだから。こうして、僕の天狼院スタッフとしての挑戦の日々は始まった。

早いもので、あれから一年が経った。たった一年の間に店舗は四つも増え、あと少しすれば五つ目もオープンする。
あれから、どうだろうか。なりたい姿には、まだまだ、ほど遠いけれども。少しは、変わることができたのだろうか。それはわからない。臆病なところは、相変わらず抜けきらないけれども。

怖がっている暇もない。
そんな日々が今はただ、愛おしい。

◽︎平野謙治(チーム天狼院)
東京天狼院スタッフ。
1995年生まれ25歳。千葉県出身。
早稲田大学卒業後、広告会社に入社。2年目に退職し、2019年7月から天狼院スタッフに転身。
2019年2月開講のライティング・ゼミを受講。
青年の悩みや憂いを主題とし、16週間で15作品がメディアグランプリに掲載される。
同年6月から、 READING LIFE編集部ライターズ倶楽部所属。
初回投稿作品『退屈という毒に対する特効薬』で、週刊READING LIFEデビューを果たす。
メディアグランプリ33rd Season, 34th Season総合優勝。
『なんとなく大人になってしまった、何もない僕たちへ。』など、累計4作品でメディアグランプリ週間1位を獲得。

□募集要項


募集職級:正社員候補/契約社員/2021年4月入社新卒正社員候補/中途入社/アルバイト

業務内容
①店舗オペレーション・スタッフ
②編集本部候補スタッフ
③経理・総務スタッフ
その他、天狼院書店および運営会社が関わるすべての業務
*編集本部候補スタッフは、基本的には店舗オペレーション・スタッフの中から職能および適正がある方を選抜するが、すでに経験がある中途入社の場合はこの限りではない。

応募資格
・正社員候補/2021年4月入社新卒正社員候補は、4年制大学卒(見込みも含む)以上が望ましい
・業務に支障がないレベルでパソコン等を扱える方
勤務時間:配属部署の規定による
*店舗オペレーション・スタッフは営業時間に応じたシフトによる契約シフト制
待遇:当社規定(グレード制/職級制度)による
*基本給+インセンティブ給(インセンティブ給与は年に2回のボーナスの際に支給)+諸手当
*正社員・契約社員社保完備
*交通費は1回往復500円まで月に20,000円まで支給
*交通機関を使わずに10分以内の距離に住めば、住宅手当支給(正社員・契約社員のみ)
*各職級、昇給あり
*アルバイトは8週間毎に昇給の可能性あり(*昇時給上限:基本時給+250円)
*読書手当あり

試用期間
①正社員になることを前提に契約社員として新たに採用した者については、採用した日から6か月間(契約期間)を実質的な試用期間とする。
②アルバイトの試用期間は3ヶ月とする。
*試用期間は設けない場合がある。

勤務地:全国の天狼院書店および編集を担う者は任意の場

〔店舗オペレーション・スタッフ募集店舗〕
天狼院書店「東京天狼院」(池袋)
天狼院書店「STYLE for Biz」(Esola店/池袋)
シアターカフェ天狼院(WACCA店/池袋)
天狼院カフェSHIBUYA(渋谷)
天狼院書店「湘南天狼院」(神奈川県藤沢市)
天狼院書店プレイアトレ土浦店(茨城県土浦市)
天狼院書店「福岡天狼院」(福岡)
天狼院書店「京都天狼院」(京都)
天狼院書店「名古屋天狼院」(愛知県名古屋市)
天狼院書店「パルコ心斎橋店」(大阪)(2020年11月オープン予定)
*東京池袋/渋谷は基本的に全店舗兼務
*正社員は転勤あり
*新店舗立ち上げの担当をしていただく場合もございます

特記事項
面接時および契約時に申告した雇用契約の条件に反する場合は、直ちに試用期間を打ち切り、解雇するものとする。
(例:土日出勤できるとの履歴書への記載、面接時および契約時の申告があったにも関わらず、守られなかった場合)
*店舗オペレーション・スタッフの場合、固定シフトの空きを埋められるかどうかが、採用の大きな判断基準になります。勤務可能な時間帯は、正直に申告してください。または、勤務できない可能性がある曜日、時間帯は勤務できる時間帯として申告しないでください。
*面接を合格し、契約に進んだとしても、契約時と面接時の申告に相違がある場合は、契約を見送ります。
*当社は、個人情報を当社の採用活動における情報提供、当社求人への応募受付手続き、選考・合否その他の連絡、入社手続き等、当社の採用活動および入社手続きの目的のためにのみ利用します。

□応募の流れ〔エントリー方式〕


1.「お問い合わせフォーム」にアクセス
・必要事項の記入
・題名:スタッフ募集への応募
・本文:簡単な履歴と希望職級(例:正社員候補/アルバイト)、希望勤務地
上記、記入の上、送信してください。
*数日以内に、担当者から折返し、メールをお送りします。

2.選考書類の送付 *担当者からのメールの返信に「添付」すること
① 履歴書(証明写真添付)のPDF
*必ずPDFファイル形式
② 【社員希望者のみ】志望動機2,000字程度(Wordファイル)
*PDFファイルでも可
※アルバイトスタッフ希望の方に関しては、志望動機のご提出は必要ありません。

*この書類審査を1次選考とし、担当者から「合・否」をメールで通知します。

3.面接(2次選考)
*合格者のみに担当者から「合・否」をメールで通知します。

4.契約
・面接の内容を双方確認し、それに基づき作成した「雇用契約書」に双方署名(または記名)、押印
*新卒正社員候補の場合、正社員への登用自体は2021年3月末までに判断します。

*募集時は、毎回、数多くの応募がございますので、お早めのエントリーをおすすめします。
*定員に達した場合、予告なく、募集を打ち切ります。


募集詳細ページ

【第二次スタッフ募集開始!】「天狼院カフェSHIBUYA」で“戦えるスタッフ”を大募集いたします。《アルバイト/契約社員/正社員/中途採用/新卒採用》

【オープニング・スタッフ募集!】9/18(金)にオープン!「名古屋天狼院」で“戦えるスタッフ”を大募集いたします。《アルバイト/契約社員/正社員/中途採用/新卒採用》

【オープニング・スタッフ募集!】11月オープン!「天狼院書店パルコ心斎橋店」で“戦えるスタッフ”を大募集いたします。《アルバイト/契約社員/正社員/中途採用/新卒採用》


【天狼院書店へのお問い合わせ】

TEL:03-6914-3618

天狼院書店「東京天狼院」 〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F 東京天狼院への行き方詳細はこちら


関連記事