何にもなれないことが分かっているから、私は天狼院書店にいるのだ。《アルバイト・スタッフ第1次募集開始》
こんにちは、天狼院書店の山本です。
ここでこんなことを言うのは恥ずかしいことかもしれません。
「お前、オープンして半年後から今までずっと天狼院書店にいながら、それはいったいどういうことだ」と言われるかもしれません。
ですが、2017年5月22日、天狼院のスタッフ募集が大々的にはじまった今、このことを明確にしておかないといけないと直感的に感じています。そのタイミングが来ているのだと思うのです。
なので、正直に告白したいと思います。
なぜ、私はここにいるのか。
私の目から見た「天狼院書店」が、どういう場所であるのか。
天狼院書店は、「何かになりたい」人が多く集まる書店です。
スタッフでいえば、大学生のうちに出版社からオファーが来て、現在ライターとして本の制作にも携わっているスタッフ・川代。2016年はてなブックマーク2位という大バズの記事を叩き出し、本が出版することが決まっているスタッフ・三宅。小説家になりたいと、Web天狼院で文章を公開してきました。
お客様でもそうです。ライティング・ゼミの上級向けコース《プロフェッショナル》や、小説家養成ゼミで、「私は書くことで道を拓いていく」という方が多くいらっしゃいます。お客様でもライターとしての仕事がつぎつぎと決まっていったり、本の出版が決まった方もいらっしゃいます。多くの人が、当然のように「◯◯になりたい」と言う場所なのです。
そしてゼミの講師やイベントにいらっしゃる先生方も、皆さんその道のプロの方ばかりです。
店主の三浦は経営者ではありますが、ライターや編集業をはじめ、小説を書いていたり、はたまた大学の講師、最近ではプロのカメラマンになると言って、SONYのプロサポートに半年間で入ってしまいました。
こんな人ばかりに囲まれていると、私も「何かにならなければいけない」などと思ってくるのです。
ともすると、それを見つけなければ、ここにはいられないのかもしれないと感じてしまうくらいに。
ですが、可能性に満ち溢れているということは、希望でもあり、残酷でもあります。
正直なことを言ってしまいますと、これだけの方に日々囲まれ続けてきたにもかかわらず、私は「◯◯になりたい」という、空白に当てはまる職業がありません。「これこれを、死んでも表現したい」という欲望がありません。
それは、とても恥ずかしいことなのだと思っていました。私も自分のやりたいことで、人生を変える必要があるのだと内心、必死になっていました。
もともとは、なんとなく出版や編集に興味があって、天狼院書店の扉を開けました。入ってきた当時は、本当にここは単なる通過点だとしか思っていませんでした。けれど、気づけば私はずっとここに残りつづけているのです。いや、残るという消極的なものではなく、むしろ「自発的に」ここにいることを選択しているのです。
では、なぜ私は、天狼院書店という場にいるのでしょう。
いつも、心に置かれている言葉があります。
「天狼院がきっかけで、今まで知らなかった分野が拓けました」
「世界を見る目が変わりました」
天狼院にかかわりはじめて、幾度とかけていただく、お客様の言葉でした。
私は、本屋に来る人は、ただ単純に本を買いに来ているのではないのだと思っています。人が本の前に立つとき、見ているのは文字そのものではなく、未来のなりたい自分なのです。
であれば、本屋という場所にいる以上、本を買って終わりではなく、その先のなりたい自分になる機会まで提供することが、本当に必要なことなのだと思っています。
「あの本と出合って、今の私があります」
「書くことで生きていこうと思いました」
「カメラを持って打ち込めることができ、第2の人生が始まったようです」
「英語でこんな成績を出せるなんて、夢にも思いませんでした」
お客様から「天狼院がきっかけで、世界が変わりました」とお声をいただいて、なりたい自分になる過程や結果について嬉しい報告をいただくとき、私も本当に嬉しく思うのです。
私には、明確になりたいものがない。
だから、その分、なりたいものがある方が、それに近づいて達成するとき、私も同じように嬉しくなるのです。
できるようになるって、快感です。それが大きなものであれ、小さなものであれ、その過程自体にも、魅力を感じるのです。
究極的に言ってしまえば、私は非常に欲張りなのです。なんでもできる人になりたいと強く思っていますし、できる限りのことをできるようになって死なないともったいないと思っています。
なりたい自分になる機会を提供できること。
フラットに多くの分野を知ることで、新しい価値を生み出すこと。
それを何より魅力に感じること。
本屋という場所が、ほかのどこよりもそれを達成するにふさわしい場であること。
それが、私が天狼院書店にいる大きな理由なのだと思います。
そう考えると私はもう、「◯◯になりたい」がないからといって、悲観する必要はありませんでした。
「結局、自分の自由が、どこにあるかだよね」
店主・三浦はいつもそう言います。
そんなの、正直すぐになんてわかりません。私だって最初は「なんとなく、面白そう」から始まりました。
でも、「◯◯になりたい」の◯◯に当てはまるのは、結果論的に出来上がってくるものなのかもしれません。今やっている一つひとつが実を結んで、いつの間にかその人にしか作りえない唯一無二の価値なっていくのだと思います。
天狼院書店は、「何かになりたい」人が多く集まる書店です。
だからこそ、私はこれからも「何か”だけ”にならない」立場を徹底していきたいと思います。
多くのことができる人であれば、新しい価値につなげられるからです。お客様が本の先に見ている未来を、すぐに提供できるからです。
そのためにも、先入観なく、すべてのことに精通しているという役割は、必要なのだと思います。
いま、天狼院書店では、「東京天狼院」「福岡天狼院」「京都天狼院」にて、スタッフを募集しています。
どこの店舗にも限らず、ぜひ、積極的に募集をしています。
「◯◯になりたい」が、ない。
私は、究極の「普通」である。
それは、悲観的なことではありません。
それは、なんでも面白がれるということです。
そのほうが、多くの人が求めていることを、察知し、実行できるからです。
だからこそ、天狼院書店でこそ輝ける場所があるのだと思います。
そういう立場だから本質的なものごとをつくっていけるのだと思うし、そこからしか生み出せないものがあると、私は思っているのです。
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天狼院書店では、新しいスタッフを募集しております。
アルバイト・スタッフと同時に、社員候補のスタッフも募集いたします。
いずれの場合も、まずはアルバイトとして採用します。
3ヶ月間の試用期間を経て、希望者の中から、相応しいと店主が判断するスタッフを契約社員に昇格させます。
契約社員としての契約期間6ヶ月間で、もし適性があると判断した場合は正社員への登用を決定いたします。
応募は、エントリー方式です。
まずは、天狼院の公式ホームページの「問い合わせ」
より、「天狼院書店アルバイト・スタッフへの応募」と記し、勤務を希望される「店舗名(東京・福岡・京都のいずれか)」を明記し、簡単な履歴を含めたメッセージを送付ください。担当より、メールを送付いたします。送付には数日かかる場合がございます。
そのメールの返信に、
1.履歴書(*写真付き)のPDFファイル
2.「天狼院書店アルバイト・スタッフ」に応募した理由(2,000字程度)を記したWordファイル
を添付してください。
それを「1次選考」とさせていただきます。
その中で、面接に進んだ方にのみ、担当者から連絡を差し上げます。
なお、募集は複数回開催させていただく予定ではございますが、募集人員に達した場合、予告なく募集を打ち切らせていただきますので、お早めのエントリーをお願いいたします。
皆様のご応募、お待ちしております。
■応募締め切り:5月31日水曜日
【条件】アルバイト・スタッフ
業務内容:店舗運営業務/イベント運営業務/編集補助など
応募資格:業務に支障がないレベルでパソコン・インターネットを扱える方/学生の方だけでなく、主婦の方も大歓迎/土日に入れる方大歓迎
給与:当社規定による出勤日数:週3日以上*完全シフト制
勤務時間:9:30〜22:15の間の3時間以上*シフト制
交通費:当社規定による
勤務地:天狼院書店「東京天狼院/福岡天狼院/京都天狼院」のいずれか
【条件】契約社員
業務内容:店舗運営業務/イベント運営業務/スタッフ教育/編集補助など天狼院の全ての業務
応募資格:大卒以上*応相談/業務に支障がないレベルでパソコン・インターネットを扱える方
給与:月給制*当社規定による/インセンティブ給与有/社会保険等完備
出勤日数:週休2日制
勤務時間:9:30〜18:30(実動8時間)/13:15〜22:15(実動8時間)シフト制*変更になる場合有
交通費:当社規定による
勤務地:天狼院書店「東京天狼院/福岡天狼院/京都天狼院」のいずれか
契約期間:6ヶ月(延長・社員登用の可能性有)
【条件】正社員
業務内容:店舗運営業務/イベント運営業務/スタッフ教育/編集補助など天狼院の全ての業務
応募資格:大卒以上*応相談/業務に支障がないレベルでパソコン・インターネットを扱える方
給与:月給制賞与有*当社規定による/インセンティブ給与有/社会保険等完備
出勤日数:週休2日制
勤務時間:9:30〜18:30(実動8時間)/13:15〜22:15(実動8時間)シフト制*変更になる場合有
交通費:当社規定による
勤務地:全国の天狼院書店(*転勤有)
【天狼院書店へのお問い合わせ】
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〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
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