同窓会とは。
記事:ゆず(ライティング・ラボ)
帰宅したら、1通の往復はがきが届いていた。
結婚式の2次会パーティーではない。
同窓会だ。
しかも、32年前に卒業した高校のそれである。
となると、歳はバレるだろう。五十路の集まりである。
アラフィフが集まって、何を語るのだろう。
思えば、同窓会といえば、卒業後、10年以内なら三十路前。
焼けぼっくいに火がつく期待…
あの時フラれた彼女から、「あー、お久しぶりぃ。変わってなーい!」とか言われて、その後、10年間を埋める会話に酔いしれ、人生再スタートを始めるパターン。
「今宵、君と再会できてよかった」
20年以内なら、まだ会社人生に未来があって、「これだけ凄い仕事を任されているんだ」パターン。
「今日は、日本、いや世界の産業界について語ろう!」
で、30年…?
すでに成功している人は、多分、未来はその延長か、それ以下だろう。あまりネタにならない。
家族。孫だっているかもね。
自分の趣味。それは、多分、世間的に相当なレベルでしょう。「いいね!」
うーん、共通のテーマ、あるいは、目的がつかみにくい。
これが、40年だったら、「赤いちゃんちゃんこを着せられましてぇ」とか、要すれば、「生きてるよ!」にもなろうというもの。
30年後の同窓会は、
「君とやり直そう」でも「僕と世界を動かさないか?!」でも、「まだまだ、現役ですてぇ」でもない。
「うちの息子自慢」などしたいところでも、未婚者だって少なくない。甥、姪に拡げても、皆が楽しいテーマではない。
同窓会ってなんだろう?
同窓会とは、自慢である。
10年後。「こんな素敵になったんだよ!」
20年後。「こんなに若さを保っているし、稼ぎもすごいんだよ。皆から尊敬されているんだよ」
40年後。「まだ、元気だよ」
50年後。集まり難い…
出欠の返事の期限は、9月4日。
まだ、1ヶ月以上もある。
それまで、旅部やボクの夏休みがあって、あれや、これや。
返事は、それから。
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