READING LIFE

私の心をズタボロにしやがって、雑誌リーディングライフのバカやろー!!!!!「人生を変える」雑誌『READING LIFE』予約受付開始!《2017年6月17日(土)発売/東京・福岡・京都店舗予約・通販申し込みページ》


記事:田中望美

 

3月4日、私は雑誌リーディングライフ第一回編集会議に参加した。
天狼院書店に通うようになって約1年半。すでに、お客さんもスタッフさんもほとんどすべての方々と顔見知りになり、その素晴らしい方々と話しているうちにたくさんのアイデアや企画が飛び交うこの会議の輪の中に、私もいた。

面白そう。

このたった1つの理由だけで参加した私だが、三浦さんのこの一言に私は釘付けになった。

「好きなことで稼ぐ」っていう体験を体感して欲しいんだ。

私は好きなことで食べていきたいと思っている。もっと言えば、仕事を遊ぶように楽しめるものにしたいのだ。それを実現しているのが三浦さんで、その三浦さんに言われたのだから、多分その言葉を聞いた時、私の頭のてっぺんのアンテナがピンッと立って、目が星になった。
好きなことを仕事にし、それでお金をもらうということを体感する。すると、どういうことになるかというと、「お金」というものが絡んだ瞬間、人はものすごい責任感を感じるという。なぜなら、好きなものを買ってもらわなければならないのだ。締め切りだってある。もちろん面白くなければならない。
そういう緊張感に押し寄せられ、苦悩の末になんとか書き上げたものでお金をいただくのは、依存症になってしまうくらい何者にも変えられない達成感が感じられるという。そしてそれを、身を以て体験することで、もっともっとレベルアップしていけるのだ。
三浦さんはいつものハイテンションでそう喋った。

ああ、私は未だ一度たりとも好きなことで稼いだことはない。
ダンスと書くことで食べていきたいと思っているが、今はまだお金を払って踊らせてもらっている、書かせてもらっている。
全く好きなことで稼ぐという感覚を知らなかった。
もしかすると、稼げない方が楽しいのかもしれない。書けなくても踊れなくても誰も困らない。ただただ自分が楽しめればいい。自由だ。

……でも、おそらく好きなことで稼ぐということほど達成感や、充実感、感動を覚えることはないのだろう。

だから私はその後の編集会議に、できる限り足を運んだ。
何かできることはないかと考え、雑誌の企画を考え提出したり、出してからおいで大賞に応募したりした。

でも、結局、何もならなかった。

全て掲載できるようなコンテンツにならなかった。

福岡天狼院のツワモノ女性陣は博多美人特集で「エロ」というコンテンツを駆使してものすごいストーリーを創り出している。

私は彼女たちの記事が編集会議グループにアップされ、添削され編集され原石が磨かれていく様を黙って見ているだけだった。
私はその記事を読むことができなかった。その企画内容をごっそりと知っているだけに、興味が無いわけがない。でも、怖かったのだ。あまりにも面白すぎたら、私の立場がない。私だけが何もしていない、力になれていない。別に誰からもそんなこと思われているわけではない。私は自分を守るために読まなかった。案の定、後日彼女たちの記事は三浦さんに絶賛され、副編集長である紗生さんも、やばかったよ! と言っていた。やっぱり読まなくてよかったと思った。そう思うと同時に、やっぱり面白いのか。これがプロというものか。必ず安定的に面白いものを書く。10回に一回ホームラン的な面白い記事が書ける、では通用しない世界なのだということを思い知らされた瞬間だった。

本当はとても羨ましかった。すごい! 面白い! いいね! と口では言っていたけど、内心もどかしい思いでいっぱいだった。なぜ、なぜ、なぜ。私は何にもできないのだ。好きなことで稼ぐというチャンスが目の前にあり、せっかく天狼院書店からそのきっかけを与えられているというのに。

その後、私は編集会議に顔を出さなくなった。プライベートが忙しかったのも嘘ではない。だけど、心の奥底に、結局私は好きなことで稼ぐほどの能力、技術が足りないのだ、だから、行っても行かなくとも同じだという気持ちが渦巻いていた。そして、好きなことで稼ぐということから自ら身を引いたのだった。

6月3日。

ついに校閲が終わり入校が完了! ということで、打ち上げ、そしてマーケティング戦略会議が行われた。私はその頃には、すっかり雑誌リーディングライフが他人事のようになっていて、おめでとうとお祝いする気持ちが芽生えていた。そして、マーケティング戦略をするということだったので、何かお手伝いできることがあればな〜、くらいの軽い感覚で参加した。

その日はダンスのレッスンが丁度休講だったのだ。だから、参加できた。この偶然が吉と出るか凶と出るかは未だにわからない。

でも、1つだけわかったことがある。

私は悔しい。クソがつくほど悔しい。

だって、あんなに素敵な雑誌の中身を見せられたのだから。
ここいいよね〜、これ選んで正解だったよね〜。
雑誌に関わったお客さんも含め、そこにいる人みんなが愛くるしい我が子のようにこの雑誌について語っていた。

ものすごく大変だったのだと思う。
天狼院スタッフはこの三日間何万字読んだかわからないくらいの文章を読んで疲れ切っていた。身も心も限界なのがすぐに伺えた。

でも、だからこそ、出来上がった時の達成感が半端じゃないのだろう。好きなことでお金をいただくという素晴らしい恩恵がすぐそこに見えているのだろう。

それなのに私は、毎月プロゼミのスタッフとして任されている業務で福岡天狼院のスタッフの方々に迷惑をかけて、抱えなくてもいい負担をかけてしまっていた。

私は本当に大きなお荷物だ。しかも、その輪の中に、のこのこと参加したのだ。我ながら、大バカ者だな、と思う。

悔しくて、泣きたい気持ちだった。

クオリティの高すぎる写真も、他にはないようなユニークな雑誌企画も、温かな文章も、全て全てクソくらえと思った。

私の心をどれだけ取り乱せば気がすむのか。この雑誌は。天狼院書店は。

そんな奴はバカやろーのあほんだらだ。

でも、どれだけそう叫んだところで、私の心は晴れるはずもない。
だって私は何もしなかった。雑誌の最後の裏表紙に、編集者、ライター、カメラマンの名前が並べられていた。
ほとんどが私が顔見知りの人達の名前だ。
ライティング・プロフェッショナルの仲間だ。

その中に、当然私の名前はない。そんなの当たり前だ。でも、最初はここに自分の名前を書いてもらうことを夢見ていた。

夢見ていただけで終わってしまったことに、その時気づいた。

私は何もしなかったのだ。
編集会議に参加したけど、何か役割を与えてもらえないかと待っているだけで、ただ参加しただけだった。自分から雑誌の1ページを掴みに行くような意気込みはほとんどなかった。それだから、こんな結果になってしまったのだ。

バカやろーのあほんだらは私の方だった。

書くことやアイデアを出すこと、写真を撮ること、撮られること、そして編集すること。この他にもたくさんの○○なことがつまったこの雑誌は、たくさんの人によって創り上げられたものだ。しかも、みんな、それが好きだ。好きだから一生懸命やれることなのだ。

もう、それらの1つ1つの工程は終わってしまった。

なんで私は自ら身を引いてしまったのだろう。もし1ページの隅っこだけでも自分の文章を掴みとったり、校正校閲の担当を受け持ったりしていれば、みんなのようにこの雑誌を愛でることができただろうに。

私はその様子を一番間近で見ながらも、何もできなかっただけに、後悔ばかりが浮かばれる。

だが、今思う。

この後悔の念を少しでも晴らし、この唯一無二の雑誌を少しでも愛でることができるようになる最初で最後の、たった1つの方法が、ある。

もう、私にはこれしか残されていない。

それがこの記事だ。

役立たずで無様な私ができる唯一のことは、雑誌リーディングライフに対する思いの丈を言葉にして、この雑誌の存在を多くの方に知ってもらうことだけだ。

私には受け持った特集もなければ、制作時の思い出話もない。
だけど、だからこそ言葉にできる想いがある。

この記事を読まれたあなた。
どうか、どうかこの雑誌をお手にとっていただけませんか?
私ももちろん購入します。
これを読んで、もし、共感したり、嫉妬したり、感動したり、心を動かされたというのであれば、私と一緒に次号をつくってみませんか?
その時はきっと、この雑誌を大いに愛でることができ、好きなことで稼ぐことができるでしょう。

 

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 雑誌『READING LIFE2017夏号』2,000円+税
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雑誌『READING LIFE2017夏号』2,000円+税





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