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READING LIFE

リーディングライフでおっぱい探求に行きませんか?「人生を変える」雑誌『READING LIFE』予約受付開始!《2017年6月17日(土)発売/東京・福岡・京都店舗予約・通販申し込みページ》


記事:伏島恵美(ライティングゼミ・プロフェッショナル)

確信したことがある。
私にもおっぱいがある。
仕事への情熱を燃やし、セクシーで魅力的な彼女たちと同じものを持っている。
40歳目前だし、ものすごく褒めた言い方をして貧乳だけど、おっぱいが私にもあるじゃないか。
バカだなあ。なんで今まで自けなし続けてきたんだろう。
こんなところじゃ、終われないよ。
私も全力でおっぱいを使いきるんだ。

「雑誌READING RIFEを出します」
天狼院書店店主の三浦さんが言った時、私は悲しいことにあることを確信していた。執筆には加われないだろうと。プロフェッショナルゼミには在籍しているけど、ライティングスキルが低いのはよくわかっていた。それはコンプレックスでもあった。書いても面白いと感じられない。投稿しては落ち、投稿しては落ちの繰り返しで来てしまった。どうすればいいかわからない。わからないけど、原因が練習不足なら、量を積み重ねるしかない。匍匐前進のような進みかたであってもだ。それだけだった。

おばかー。
おばかー。
おばかー。
おばかばかばかー。
ばかばかばかばかー。
ただ自分自身に叫んでやりたかった。
山があるなら、こだまさせたかった。

今の実力が実力ならそれはそれで仕方ない。
雑誌に文章を執筆できなくても、今回は別の形でRL製作に関わろう。そう、決めた。編集部では「校閲部」の部員を募集していたので参加することにした。

私は日中、校正の仕事をしている。
一言で言ってしまえば、文章に間違いがないか付け合わせてゆく作業だ。普通の読書と違うのは文章の意味を読み取るのではなく、一文字一文字を形として読み取っていくことだ。
「高島屋」だったら「高」はハシゴ高になっているか、とか、ルビが振られていたら、元の本の通りに配置されているかどうかといった確認をする。

とは言え、こちらも人間である。時には強烈な作品に出くわして、思いっきり影響される。官能小説を担当した時は背徳感に苛まれた。字から目が離せない。どうしても意味を汲み取ろうとしてしまう。内容が「○○さん、もっとください」であれ、「茂みが……」であれ、文章に間違いがないか確認するのは仕事である。頭ではわかっている。にも関わらず、平日の午前中から職場で官能小説に目を通していると、まるで自分がこっそり仕事をサボっているような気分に陥るのだ。そしてそんな自分の姿を誰かが見ているのではないかという感じがして、思わず周りをキョロキョロ見て確認してしまう。なんのことはない、普通に各自の仕事をしているだけなのだが。そして当たり前だが文章の意味を取ったなら、その場面を想像してしまうのが読書の流れだ。もうこうなると仕事に全くなっていない。そして上手い書き手であればあるほど、濡れ場の想像を容易にさせる表現をこれでもかと繰り出してくる。想像をし始めたら最後、正確かつ一定の速度で校正作業を進めるという使命を遂行することが非常に困難となる。文章の意味を取るな、意味を取って想像を始めたら負けだぞ! と自分に言い聞かせることになる。真剣ながらも間抜けな戦いだ。素晴らしい官能小説の書き手は読者的には最高であり、私のような未熟な校正者には最悪の存在である。

校正作業は文章ではなく、一文字一文字を形として取らなければいけない。
それなのに。

どうしよう。私はまだまだ校正者として未熟者だ。

READING LIFE(以下RF)の目次を見た時、文章の意味に反応してしまったのである。
「博多美人を作る職人」
「おっぱいは最強のコンテンツである」
女性性が全面に出てくることを予感させるような目次だった。アラフォー女には眩しすぎるタイトルだ。大体若くもなく、結婚もしていない女には辛すぎた。最初から除外されているような被害妄想すらよぎってくる。なんだって今回のRLは私のコンプレックスを突いてくるんだ。嫌がらせなのか。読む前なのに「人生を変える雑誌」の目次でダメージを受けてしまった。いや、そもそも役割が校正なんだけど。

40年近く女性を営業しているはずなのだけど、昔から「女性性」に大きなコンプレックスを持っていた。
きっかけは友達の小さな一言だった。
中学生の時に井澤さんという友達がいた。学期の途中から引っ越してきた派手な顔立ちをした綺麗な女の子だった。当時、私は引っ込み思案で女子同士のグループの輪作りもうまくできなかった。気を使いすぎて疲れてしまうので、それなら一人で絵を描いている方が気楽だった。その私に井澤さんは何故かよく話しかけてきて、いつの間にかいつも一緒にいるようになっていた。いつも聞き役だったし、たわいもないことばかり話していたけれど、クラスでよく会話をする人ができたのは嬉しいことだった。そんなある日、学校の授業で体育があった。
私の着替えている姿を見て井澤さんは一言、
「うわ、見ちゃったよ。気持ち悪い」
そう言った。
私の体は気持ち悪いんだ。
そうか私の体は気持ち悪いから駄目なんだ。
何気ない一言だった。でも精神抵抗が出来ていない時にかけられる言葉の破壊力は凄まじいものだった。
その後、井澤さんは他のクラスの女子グループと過ごす時間が長くなり、私とも疎遠になっていった。私は聞き役ばかりであっても彼女と話すのは面白かった。けれど、井澤さんからしたら、大人しくて絵ばかり描いている私は、自分が新しいクラスで一人ぼっちにならないためのつなぎにすぎなかった。私は人と関わることが余計に苦痛になったし、「自分の体は気持ち悪いものだ」と無意識に自己暗示をかけるようになった。繰り返すことの威力は良くも悪くも効果は絶大だ。20代の時は自分が美しく着飾ることは無駄だし、そのためにお金をかけることは勿体ないことだ。とまで本気で思っていた。自分の外見を、女性らしい姿を魅力的に見えるよう演出するのは大詐欺なんじゃないか。その思いが消えてくれなかった。さすがにそれが全てな訳ではない。でも、どこかで自分で自分を否定し続ける部分が消えないまま、30代も独り過ぎてきた。気づけばアラフォーだし、あと数年で40代に突入する年齢になっていた。

38歳になり、今まで以上に日曜の夕方が苦手になった。
訪れるのは公共電波放送の集金係くらいのものだ。窓からは風と一緒に小さな子供の甲高い声が聞こえてくる。西日が差す部屋に一人でいると、自分が独りだと思い知らされる。憂鬱な気分になるのは翌日から仕事が始まるから、という理由だけではないはずだ。

友達や母親の言葉に「30代後半になれば、結婚していて当たり前だ。だって大抵の人がそうしているから」と言った世の中の大多数の事実を見つけるといつも肩身が狭い思いをすることになる。「大多数」とか「一般的には」という割合の常識の威圧感はすごい。私は犯罪を犯したわけでもなく、普通に働いて生活している。それでも、アラフォーで独身の自分はどこかおかしいのではないかと無意識に責めてしまう。いい歳してコンプレックスだらけだ。

「博多美人を作る職人」を校正した時、私は別の締め切り前の仕事も抱えていた。ギリギリだったから、違う意味でもドキドキしながら文字を拾っていった。

その記事には一人の美を支える職人の愚直さが滲み出ていた。長かった下積み時代を経て、今もひたむきに貪欲に技術を磨き続ける姿が紹介されていた。その職人は女性だった。姿形は麗しいのに、見据える眼差しは熱かった。
この女性、すごい。
素直にそう思った。

今度は表拍子・裏表紙をチェックする。ビジネス誌のプレジデント風な表紙にはロングヘアの女性が本を持って写っていた。
思わず見入った。
美しい。
青地に黄色で「READING LIFE」と印刷された雑誌名と相まって格調高い雰囲気が伝わってくる。私は確かに女性性にコンプレックスがある。ただ、それと美しいと感じたことを美しいと表現することは別の問題だ。

そうやってチェックして改めて気づいた。スタッフの永井さんが夜中に何件もの校閲担当を申し出ていた。スタッフだからそんなの当たり前? そうじゃないはずだ。校閲依頼の来た日は校了予定日ギリギリの時だったのだ。すでに徹夜徹夜できて、今もボロボロで作業しているはずだ。
永井さんは情熱で動いてる。
そう思わずにはいられなかった。

女性、すごい。どの女性もすごい。どの立場にいる女性も自分の本分を尽くす姿ってなんてセクシーで生命力に溢れているんだろう。

女性性にコンプレックスを持っているはずの私は、同じ同性の女性たちにびっくりしてしまった。他に編集長の三浦さんが書いた記事や京都の職人さんの記事も校正させていただいたが「女すごいよ」の気持ちは消えなかった。

彼女たちに共通するものは何だろう。
そうだ、おっぱいだ。
おっぱいをみんな持っている!
というかおっぱいくらいしか共通してないんじゃないか。
おっぱいは持ってるけどそれ以外は立場も個性もバラバラの女性が「RL」という雑誌を通して生き生きと輝いていた。

ちょっと。こんな魅力的な女性の姿を見せられたら、私も同じおっぱいを持つものとして、いい加減ふてくされてばかりもいられないじゃないか。アラフォーの私だってセクシーで生命いっぱいに生きたい!

情熱のおっぱいを持つ女性達が結集した雑誌、「リーディングライフ」。
もし、「人生を変えたいのは、仕事に燃えた若者だけだ」なんて思ったら大間違いだ。
私は40代が間近な人間だ。女性としても、社会人としても決して若いとは言えない。花嫁になれたわけでも、人を感化させるような仕事をしてきたわけでもない。何者にも慣れない習慣を積み重ねてきたことを苦々しく感じているアラフオーなのだ。
だからこそ、この雑誌でもう一度、人生に着火をしなおしたい。熱がなければ動力を発生しないから。情熱のおっぱいを持つ女性達に影響されて力強くこれからの人生に嵐を巻き起こしたい。
自分自身が楽しみだ。この雑誌でおっぱいに着いた情熱の炎でどこまで変わっていくのか。どこまで人生を変えていけるのか。
そしてその先に。
同じく人生が変わった人たちと出会えるだろうことが楽しみでたまらない。

【雑誌『READING LIFE』予約する際の注意と通信販売について】
いつもありがとうございます。雑誌『READING LIFE』副編集長の川代でございます。
『READING LIFE』は3,000部作りますが、発売日にお渡しできる分の数に限りがございます。確実に手に入れたい方はご予約をおすすめ致します。初回限定特典として、ご予約先着順にて、雑誌『READING LIFE創刊号』(2160円相当)を差し上げます。この創刊号のお渡しは、なくなり次第終了となります。ご了承ください。
また、万が一予約が殺到した場合、予約順でのお渡しとなりますのでご了承くださいませ。

店頭、お電話、メール、下の問い合わせフォーム、Facebookメッセージなど、あらゆる方法で予約受付致します。

 雑誌『READING LIFE2017夏号』2,000円+税
6月17日(土)19時から東京天狼院、福岡天狼院、京都天狼院各店にて発売開始・予約順のお渡し

今回は通信販売も同時に受付開始します。通販での受付も予約受付順の発送となります。PayPalでの決済完了時間が予約受付時間となります。
通信販売の場合、送料・手数料として500円別途頂きますが、その代わりに天狼院書店でご利用頂ける「コーヒーチケット(360円相当)」をおつけしますので、店舗に来る際に、ぜひ、天狼院でご利用頂ければと思います。
通信販売分は、発売日より、予約順に順次発送致します。

《一般先行予約》*雑誌『READING LIFE創刊号』つき
雑誌『READING LIFE2017夏号』2,000円+税





《通販先行予約》*雑誌『READING LIFE創刊号』つき
雑誌『READING LIFE2017夏号』2,000円+税
送料・手数料 500円(*360円相当コーヒーチケットつき)
発売日から予約順の発送





 

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