「君の志は何ですか」《「天狼院未来ラボ」の設立およびインターン希望者へ》
2015年は映画と演劇の制作に多くの時間を割かれて、『天地人』以来、一度も欠かさず見続けていたNHK大河ドラマをほとんど観ることができないでいる。
ただ、断片的には観ているのだが、今年は吉田松陰についてやっていることは承知している。
松下村塾において、吉田松陰寅次郎は、若者たちに向かってこう問いかける。
「君の志は何ですか」
高校時代から司馬遼太郎ファナティックの僕としては、この場面を見ると、やはり、全身総毛立ってしまうのだ。
司馬遼太郎の奥さん、みどり夫人はとある本でこう言っていたのを僕は覚えている。
「司馬の小説は誇大妄想家を生む」
その言葉のとおり、僕は「プロの誇大妄想家」として生きてきた。
そして、これからも、誇りを持ってそうして生きていくだろう。
挑戦することにおいて、僕には一切の恐怖がない。
逆に、挑戦しないことの方に、大きな恐怖を覚える。
天狼院書店を作ったのも、雑誌『READING LIFE』を作ったのも、そして、今回映画『世界で一番美しい死体〜天狼院殺人事件〜』を作ったのも、オトナの経営者からみれば、完全に失格である。
有り体に言うと、僕は9つの分野でプロとして食べていくことができる。
その中でも、もっとも儲からない分野に全てをつぎ込んでいることになる。
それはなぜか?
僕には、目の前の束の間の安定よりもはるかに重要な「志」があるからだ。
風向き知れずの毀誉褒貶など、取るに足らなくなるくらいの、大きな大きな「志」があるからだ。
煽るようで恐縮だが、いや、正直少しも恐縮なんぞとは思っていないが笑、これから30年で僕が成し遂げようとしていること以上に、面白いことをやる人は、世の中にはいないと思っている。
幽閉された吉田松陰とは違って、僕は現在進行形あるいは未来進行形の挑戦者として、君たちに問いかけたいことがある。
「君の志はなんですか。君が成し遂げようとしている未来はどういうものですか」
あるいは、これにすぐさま、答えを出せる人がいるかもしれない。
ただ、多くの人が、すぐには答えることができないだろう。
それでいい。
戦場で実際に戦うことによって、見えてくる未来というものが、必ずあると思う。
いや、実戦を経ることでしか、未来は明確に思い描けないのかも知れない。
机上で生まれた志や、データに裏打ちされた未来ほどつまならいものはない。
現役の挑戦者である僕が君たちに提供できるものは、そう多くはない。
ただし、もっとも価値のあるものを提供できると思う。
それは、君たちが全力で戦うことができる「場」である。
リアルなビジネスというその「銃声なき戦場」において、君たちはもがき苦しみながら、自ら最も大切なことを学び、体得していくだろう。
その戦場において、僕は手を差し伸べたりはしない。
戦意を喪失したものは、優しく見送ることだろう。
ただひとつ、君たちに約束したいことがある。
僕は、つねに陣頭に立ち、誰よりも激しく挑戦を続ける。
必ず、想い描く「志」と「未来」を実現してみせる。
ゆえに、僕は「師」としてではなく、少し先に戦場についた「戦友」として、君たちとともに戦おうと思う。
ようこそ、天狼院へ。
ここは、君たちが夢を実現させるきっかけを掴む場所である。
必死にくらいつき、自分の「志」と「未来」を実現することを期待する。
そして、同時に4月より、真剣に未来を切り拓こうとしている君たちのために、「天狼院未来ラボ」の設立を約束するものである。
インターン生としての合流、および未来ラボへの参加を随時受付ようと思う。
2015年3月15日
天狼院書店店主 三浦崇典
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