想い〜「仙台天狼院」と「天狼院書店イーハトーブ店」《天狼院通信》
【想い】スタッフのちぃからLINEで連絡が入る。
「秘本づくり20セットまでしか終わっていません泣。すみません泣」
100セット、頼んでおいたが、やはり、無理だったかと思う。
そう、四代目の秘本の準備を、今、天狼院ではしているのだ。
今回は、秘本初のセット売りである。とある作家の2つの本を、1つのセットとして、今回秘本として売ることにしたのだ。
実は、この2つの本、僕にはとても想い入れがある。
とても、想い入れのある本なので、あるいは、前々から天狼院を知る人はもうすでに僕にすすめられて買ってしまっているかもしれない。
それでもあえて、これを秘本として売りだそうとしているのは、何も、ダブってしまったら、人に上げればいいと考えているからだ。
特定の本を贈るという行為は、自分でアレンジしたカセットテープやMDを好きな子に贈るくらい、ちょっとリスクがあることなのかも知れないが、この本に関しては問題ない。
なんてセンスがいいんだろうと見直されるはずだ。
そして、贈られた人を、ある意味、救ってくれるはずだ。
そんな本を、今回、僕は四代目の秘本に選んだ。
世の中が、どこかぼんやりとして生きづらいと思っている人に、読んで欲しい本だ。読むことによって、世の中の見え方が、色鮮やかに変わっていくはずだ。
色鮮やかと言っても、絢爛になるという意味ではない。たとえば、5月の新緑が、緑一色でそれでいるだけで鮮やかだということに、はじめて気づくというふうなことだ。
そして、それ以前に、僕には今回の秘本に秘めた本当の想いというものがある。
僕を少し知る人なら、僕が宮城県出身だということを知っているかもしれない。それなのに、縁もゆかりも「なかった」福岡や京都に天狼院を作ろうとしていることに、違和感を覚えている人も多かったはずだ。
もしかして、三浦、故郷から、逃げているのではないか、と。
故郷だからこそ、失敗できないという想いが強くあった。
故郷だからこそ、言い尽くせない想いがある。
やりたいことも、無限にある。
もちろん、故郷に天狼院を作ることを、僕は考えている。
仙台天狼院のオープンの目標は、2016年の11月である。
それは、震災から5年と半年である。
おそらく、5年くらい経つと、意識の上で様々なことに一区切りがつけられるのではないかと思った。
5年のくぎりで、3月が話題としてまた花やぐだろう。
それが収束するあたりの、6年、というよりか、もはや10年という長いスパンへと向かうあたりのポイントに、天狼院という「杭」を打ち込もうと考えている。
僕は東京や他の地域で鍛え上げた「超ストロング・マインド」を故郷に持ち込む。
その拠点が、「仙台天狼院」となる。
そして、僕の青春が詰まったあの海辺に、秘密の入り江に、入江へと至る崖の上に、ひとつの希望を掲げようと思う。
それが、「天狼院書店イーハトーブ店」である。
まずは、「仙台天狼院」を設立し、それが地球だとすれば、月として海辺に「天狼院書店イーハトーブ店」を置こうと考えている。
この2つの店舗は、まさに地球と月のような関係で、運営されることだろう。
その夢の始まりが、今回の四代目「天狼院秘本」だ。
そして、これは始まりであって、僕のリベンジでもあるのだ。
まもなく、発売される「四代目天狼院秘本」にご注目頂ければと思います。
これは、僕の覚悟だ。
また、東北の皆様、天狼院が参りますので、どうぞよろしくお願いします。
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