チーム天狼院

29歳の春、「GLAYになる!」と決意して上京したわたしが3年後に書店員になった理由


こんにちは。7月16日から天狼院書店スタッフとなりました、木村保絵です。
「あれ? その名前なんか見たことあるぞ?」
もしかしたら、いつもweb天狼院書店にアクセスして頂いているお客様の中には、そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
実はわたしも、つい先日までは皆様と同じ、お店を利用する側の人間でした。
2016年の4月からライティング・ゼミを受講し、その後、今年の5月末までプロフェッショナルコースを受講しておりました。
そんなわたしが、この度、天狼院書店の新しいスタッフとして働くことになった理由。
それは、33歳を目前に、どうしても、どうしても、自分の目標を達成するための道筋をつけておきたかったのです。
採用前の面接で、わたしはその目標について話しました。
「三浦さん、わたし、GLAYになりたいんです! そのために東京に出てきたんです!」
天狼院書店の三浦店主は少し驚いていましたが、
少し間を置いて、「あ、なるほどねー! できるかもね!」と言ってくれたのです。
その答えにわたしは安心し、確信を持ちました。
29歳の春、「GLAYになる!」と決意して地元函館を離れてから3年。
わたしはようやくGLAYになれる方法を見つけ、これまで経験のない書店員になる覚悟を決めたのです。

 

遡ること2013年夏。当時28歳だった時のこと。
わたしは地元の函館で仕事をしながら、30代を目前になんだか言葉にできない焦りを感じていました。
そんな時、ある報せが入ったのです。
「ついにGLAYが故郷函館で野外ライブを開催!!」
北海道函館市出身の著名人は多くいるものの、
昭和の終わりに生まれたわたしにとっては、やはり同郷のスターと言われてまず浮かぶのはロックバンド GLAY。
90年代以降にミリオンセラーを連発し大ブレイク。
20万人動員ライブなど音楽業界に数々の伝説を残していく彼らが「函館出身です」と言う度に、なんだか誇らしい気持ちさえ感じていました。

そんな彼らが初めて故郷函館で野外ライブを開催することに。動員は函館史上最大規模の2日間で約5万人を予定。
しかし、当時は市内に最大で約1,300人動員のホールしかなく、宿泊受け入れ可能数も約2万人。市民の間では不安な声が飛び交うようになりました。
「人が溢れちゃうじゃん!」
「そんなに来たら、会場の人口の島も沈んじゃうんじゃない?」
「GLAYのファンってなんか怖そうじゃない?」
「本当に大丈夫なの?」
そんな声すら聞こえるようになっていました。

ところが、ライブが近付くにつれ、不安な声は一変、前向きな声に変わっていったのです。市が総力を挙げて協力することで、街の雰囲気はどんどん変わり、気付けばGLAY一色に染まるようになっていきました。
ライブ開催1週間くらい前からは「あれGLAYファンじゃない?」と思われる人がどんどん街に訪れ始めました。
金色や青などに髪を染め、全身黒の服を着たファンの人達。
しかし実際に話してみると気さくで礼儀正しく、何よりGLAYの出身地である函館を大切に思ってくれるその姿に、街の人たちもすぐに心を許し、歓迎モードに変わっていったのです。
ファンの人達がどんどん集まり、街が賑わい出すと、
「何かが、始まる」
そんなワクワクする高揚感に市内全体が包まれていきました。

ライブ当日はGLAYの野外ライブ史上初めての豪雨に見舞われましたが、それが却ってGLAYファンと市民とを繋げるきっかけに。
交通機関が乱れ帰れなくなった人のために、宿泊場所が用意されるケースがあったり、濡れてしまったファンの人達を気遣い声をかける場面はあちこちで生まれました。
またGLAYのメンバーも来てくれたファンの人達に少しでも良い思い出を作ってもらおうとSNSやラジオを通じて発信し続け、街全体が一体となっていきました。
気付けば、ファンの人達は「また必ず函館に来ます!」と話し、街の人達は「またやってほしいね!」と言うようになっていたのです。

生まれ育った街、函館があんなにも躍動している姿を見たのは初めてでした。
普段は「函館なんて、遊ぶとこも仕事もないよ」そう自信なさ気に不満気に言う人たちが、誇らしげに自分達の街を紹介していました。
みんなが笑顔で、元気で、この非日常の体験を心から楽しんでいたのです。
「あぁ、楽しかったね! さ、また明日から頑張ろう!」そんな声があちこちから聞こえてきました。

「エンターテイメントの力ってすごいな。GLAYってすごいな」
そんな風に思いながら、わたしの心は大きく動き出しました。
わたしも、GLAYみたいになりたい。
何か街の人達が元気になるような、住む人も訪れる人も笑顔になれるような、何かそんなことをできる人になりたい。
そう強く思うようになりました。
当時わたしは市内のコミュニティFMで市民のみなさまへ情報を発信する仕事をしていました。
中にいるからこそできることも、もちろんたくさんある。
でも、外から巻き込むことでも、何か大きな力になるのかもしれない。
わたしも、一度東京で仕事をしてみよう。社会人として全国に通用する力をつけてこよう。
もっともっといろんな経験をして、GLAYみたいに、函館をワクワクさせる何かをしてみたい!

もちろん、そんなことを人には話せませんでした。
30代目前にもなれば、仕事でも後輩が多くなり、それなりのポジションで働く同級生も多くいます。
結婚をして子育てをしている人も多く、そんな友人たちに比べ、自分は親不孝な娘だとも思いました。
それはそうです。仕事も決まっていないのに、貯金もないのに、
「GLAYになりたい!」など訳のわからないことを言って、東京に出ようとしているのです。
さらに、専門的な資格があるわけでもなく、
文系・事務の仕事しかできない30代目前の独身女性が正社員として働ける場所は、そう簡単には見つかりませんでした。
それでも一度決めて飛び出したら、何もせずに戻るわけにはいきません。
上京してすぐはなんとかアルバイトでつなぐ状態。
入って来たお金は本やセミナー代に当て、
なんとか勉強しながらようやく正社員にしてもらえる仕事を見つけ、わたしなりの「GLAYになる」道を探っていきました。

そんな時に出会ったのが、天狼院書店です。
暇さえあればネットでセミナーを検索していたわたしは、人生を変える文章教室「ライティング・ゼミ」にとても強く心を惹きつけられました。
その案内文には「プロも通う」と書かれていました。
しかもその方法を学べば「女子大生」がヒットを連発しているということも。
だとしたら、女子大生よりも人生経験のあるわたしがその技を習得できたら、プロ並みの文章を書けるんじゃないか。
そしたら本当に人生が変わるかもしれない、何だかそんな気持ちになったのです。
31歳の春。東京に出てきて丸2年が経っていました。
やがてライティング・ゼミで学んだことを生かして文章を書くと、見える景色が変わっていくようになりました。
文章や映画についての紹介文を書いていると
「もう、やすえちゃんのせいで読みたい本と観たい映画がいっぱいで時間が足りなくて困っちゃうよ!」と言われました。

「あ、これだ!」と思いました。
誰かを笑顔に、大好きな函館の街を元気に、そんなことができる人になりたいとずっと思っていながらも、
正直、心のどこかでは「無理だよ」と思っている自分もいました。
GLAYには音楽の才能も、カリスマ性もある4人のメンバーがいて、それぞれが強い個性とあったかくて愛される人柄を持っているのです。
比べてわたしには、何もありません。
エンターテイメントや芸術の才能も無いし、見た目も人柄も、これと言った特徴が無いのです。
時々上手くいき、時々失敗する。何人かには好かれ、何人かには嫌われる。
そんな特別なものが何もない自分が誰かを、ましてや街を元気にするだなんて、できるはずがないとも、心の中では思っていました。
でも、だからこそ、強く憧れを持っていたのです。
芸能人になりたいとか、有名になりたいとか、そう思っているわけではありません。
ただ、何かを見つけたいと思っていました。
函館で生まれ育った人は、故郷に対して強い思いを持つ人が多くいます。
観光地としてたくさんの人に訪れてもらえるよう、その魅力を発信したい。
たとえ離れて暮らしていても、故郷のために出来ることを何かしたい。
若い内に外で経験を積んで、いずれは函館に帰って何かしたい。
「個人」としてのアイデンティティと同様に「函館人」としての意識も強く持っている人が多いのです。

わたしもそんな函館の人の1人です。自分として、函館人として、何か出来ることをずっと探していました。
そして文章を書くことを学び始めて、「これならば!」と思うことができたのです。
文章には、人を動かす力がある。
面白い本や映画を紹介したり、たくさんの学びがある講座の魅力をきちんと伝えられるようになれば、
誰かの人生が変わるきっかけを作ることができるかもしれない。
わたしの文章を読んだ人が、それをきっかけに何かに夢中になれば、それはその人が元気になるということ。
それに、心を動かす文章を書くことができれば、
函館に行きたい人もたくさん増えるし、函館に生まれてよかったと誇りに思える人も増えるかもしれない。

わたし自身が面白くなったり特別になることは難しくても、書くことで人に伝えることができる。
文章を書くことには、センスや才能が必要な場合もあります。
しかし、特別な才能がない場合でも、真剣に誠実に丁寧に向き合い、書き続けて修練し続けることで、文章で伝える力は必ずついてきます。
派手な成功はなくても、コツコツ地道に頑張る。表に出て活躍するのではなく、誰かを主人公にするために、裏で全力でサポートする。
それは、どこにでもいる誰かの1人であるわたしには、得意なことでした。
そのやり方ならば、結果的にわたしもGLAYのように誰かを笑顔にしたり街を元気にしたりできるかもしれない。
文章には、それだけ人を動かす、人生を変える力がある。
そう信じることができるようになったのです。

「GLAYになりたくて、書店員になりました!」なんて言ったら、
「変な人だな」と思われることでしょう。
だけどもしかしたら、天狼院書店のお客様やライティング・ゼミの受講生であれば「なるほどね」と思ってくれる人もいるかもしれません。
何の特徴もないどこにでもいる平凡な30代独身女性でも、GLAYになれてしまう方法があるのです。
天狼院書店のライティング・ゼミで学ぶ公式を人生に生かしてみることで、なりたい自分に近付くことができました。

もうすぐ33歳。独身女性にとっては覚悟のいる転職です。ましてや経験したことのない書店員。
右往左往の日々を過ごしておりますが、半年後、1年後の自分を想像すると、正直ワクワクしています。
だって今から1年前、まさか自分がスタッフとして働くことなんて、想像していませんでしたから。
これからはたくさんの本を読み、さらに書く力を伸ばし、お客様に充実したREADING LIFEをご提供できるよう努めて参ります

30代新米書店員が如何にしてGLAYのように、目の前の人も、生まれた街も元気にできる存在になれるのか、
楽しみに見守っていただけますと幸いです。
これからどうぞよろしくお願い致します!

東京天狼院 木村保絵

 

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