チーム天狼院

【京都天狼院通信Vol4:~1週間のプチ同居生活から思うこと~】


記事:池田瑠里子(チーム天狼院)

この1週間、みなさまはどんな1週間でしたでしょうか?

私にとっては、思い返すと短いようで長い……ようで短かった、いやでも長かった……そんな1週間でした。

特にまだ桜も咲いておらず、転職も転勤もなかった、何気ない1週間だったのに、

なんだかいつもとは違った、1週間。

なぜなのか。

それは、福岡から異動してきた田中と、我が家で同居をしていた1週間だったからです!

(※田中に家がないわけではありません! 新しい家の入居までの空白期間、うちに居候していた状況です! ちゃんと田中は家を借りましたのでみなさまご安心を。)

思い返せば私が誰かと「同居」したのは、実家を離れて一人暮らしを始めてからはほとんどなく。

強いていうならば、数年前、実家から「猫を飼いたい!!」と無理やり連れてきた猫の菊丸との半年くらいの同居生活のみ(あれを同居というのだろうか……)。

誰かが家にいる、という状況は本当に久しぶりな感覚でした。

29年間の人生において、「ひとりぼっち」の状態の方が短いはずなのに、

22年近い、実家暮らしの生活は遠い彼方……。

あまりにも一人での生活に慣れてしまっているので、誰かと同じ空間で住むとなると、

一人の時とは違った不自由さが、がんと、体にのしかかってきます。

お風呂にいつ入るか、とか。掃除はいつするのか、とか。

寝る時間、ご飯を食べる時間(ご飯の量)、洗濯物をどうするのか……。

先に帰ってこたつに入っていても、ちょっと落ち着かず。

先にお風呂入ろうかな、でも帰ってきちゃうかな、どうしよう先にこれしておこうか……とそわそわする毎日。

他人と一緒に過ごすと、気を使いますし、緊張感も増します。

ではそんなこの1週間、嫌だったのか、辛かったのか、と、いわれると、

振り返ってみると、そうではないのです。

意外とその窮屈感が、心地いいんだなと気がついた自分がいました。

確かに、不便なことは多いです。

自分が自由な時間にご飯を食べたり、ねむったりできないし。

お風呂上がりに下着でフラフラすることもできないし。

小さいことでちょっと、「むむむ」っと思うことも多いですし。(なんで洗濯物たたまないんだー!! とか)

これが男の人だったらもっと喧嘩になるんだろうなーと思うことも多々。

でもそんな不便さ以上に、誰かと一緒にいるって、素敵なことだなーと気がついた1週間でもありました。

まず、同じ空間を共有している安心感。嬉しいことがあった時、辛いことがあった時、

誰かがそばにいてくれる、話を聞いてくれる、って、やっぱりいいことだなーと思います。

一人でも人生楽しいけれど。誰かと共有できる喜びは、一人の楽しさの2倍だし、悲しみが半分になるなと実感します。

さらに、一人の時だと、「明日の朝やろう……」という皿洗いも、「これくらいいか」と思えるトイレの汚れも、

いや恥ずかしいし! とすぐに対応しようという感覚になる不思議。

緊張感からなのでしょうか、ちゃんとすぐ対応しよう! そういう気持ちに自然となって、家がいつもよりも心なしか綺麗になった日々でした。

私はほとんど、男性とも同居したことがないのですが、きっと恋愛関係の恋人だと、もっと複雑ではあると思うんです。

田中と私は距離がそこまで近くないし、許せる範囲もお互い広いんだろうなと思いますが、

これが恋愛関係の恋人だと、距離が近い分、そうはいかなかったり。

男女で住んでたら尚更。考え方、ものの見方で全く違うかもしれません。

さらにもしもっと長く一緒に住んでいたら、お互いの価値観だったりでぶつかることが多いかもしれない。

私はたったの1週間のプチ同居生活だったから、こんなにのほほんとしているだけで、

実際に何年も、誰かと住むことは、

もしかしたら、いいことの面よりも、嫌なことの面の方が多いかもしれません。

でも、ここ数年、一人でずっといた私は、そうわかっていても、無性に、どうしようもなく思ってしまいました。

一人になりたいことも多いけど。不自由ではあるけれど。

あーやっぱり、誰かと過ごすって、いいことだなー、と。

これから私は誰かと同居する機会があるのでしょうか。

まだ全然未定で、わからないけれど。

もしその時に、すっごく嫌な気持ちになったり、相手を憎い気持ちになったら、

この新鮮な1週間を、思い出したいなと思います。

そんなこんなで!

この1週間、大変濃密に過ごさせていただきました。

いつかあるかもしれない、男性との同居生活の予行練習にもなった1週間。

田中くみこさん、1週間、本当にありがとうございました。

(今日からまた一人の夜に戻ると思うと、ちょっと少しだけ寂しいなと思う池田でありました)

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