チーム天狼院

いま目の前にある困難……それは何につながっている?〜元警察官で元航空管制官の書店員vol.4〜


*この記事は、「ライティング・ゼミ」を受講したスタッフが書いたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:伊藤千里(チーム天狼院)

私は、自分の目の前にたくさんの「やること」があるのが嫌いだ。



でも、その「やること」を頑張ってこなしていると、「なんか仕事している気」になっていることがある。

私は、それがもっと嫌いだ

私は3月に公務員(航空管制官)から転職し、天狼院書店で働いている。

いままで公務員としてしか働いたことがないので、天狼院書店、つまり、民間企業で、しかもベンチャーで、っていうか「書店」なの? とツッコミを入れたくなるような業態に、転職してから困惑する毎日だった。

最初は仕事を覚えるのに必死だった。

カフェの仕事、アルバイトの勤怠の管理、お金の管理、

HPの更新、イベントの作り方、PayPalでお支払いいただいたお客様のご案内……覚えることに終わりがない。

さらに、私はいきなり福岡天狼院の店長(代理)に就任したのだ。あの……いままで公務員しかやったことないって、採用のときいいましたよね?

さらにさらに、いろいろあって、もともと福岡天狼院にいたスタッフは、私が入社してから6日後に京都天狼院に異動してしまった。

だ・か・ら!!!

私、元警察官で元航空管制官なんですよ!??

人を逮捕したことと、飛行機を無線機で誘導したことしかないんですけど!!?

聞いてます??


そんなこんなで……

3月は、覚えること、やることにひたすら追われていた。

毎日、忙しく、予定やタスクがたくさんあった。

でも、その「やること」をひとまず終えて、家に帰り、お風呂に入っているとき、

「ああ、今日は仕事したな」

「忙しいけど、充実していたな」

と感じ、

「転職してよかったな〜」と満足した気持ちで一日を終えていた。



3月31日の私は、「転職して、充実した日々を送っている」と感じていた。


でも、それは勘違いだった……



転職してから1ヶ月、コロナの影響で4月7日から店が休業になっている。天狼院書店では、通信で受講できるゼミをご提供しているので、店が休業になってもやることはゴマンとある。

それでも店が休業になってみて、ふと立ち止まって自分の仕事ぶりを、転職してからの1ヶ月を冷静に見つめる瞬間があった。

……私、目の前のことに追われていただけじゃないか?

流れてくる仕事をただ、「処理していた」だけだったのではないか?

私がやっていたのは「仕事しているフリ」だったのではないか?

いま、任されている仕事は、いったい何につながっているのか、それを考えたことがあっただろうか。

私は、公務員のままでは得られない、これからの時代を生き抜くチカラを実戦で鍛えたいと思って、転職したのだ。

仕事への向き合い方がこの程度だったら、転職した意味がない。

ただ、言われたことをこなして、仕事している気分になっているだけなんて……



HPの記事の更新は、

フェイスブックで告知をすることは、

店でお客さまにお会いすることは、

ゼミのためにいろいろ事前準備をすることは、

自分がいまやっていることが、何につながっていて、これは何のチャンスで、これができたら誰が喜んで、自分はどんなふうに成長できるのだろう。



私は、それを知らず、考えもせず、言われたことを淡々とこなしているだけだった。To Doリストを上から順番に淡々を消しているだけだったのだ。

しかも、仕事を振られたとき、ときに「なんでこれ、ウチがやらなアカンねん」と内心イラッとするときもあった。

わからないことはまだまだたくさんある。

しかも私は公務員から、まったく違う業種に転職してきたのだ。他のスタッフからみたら、私のコスト意識の低さとか、マーケティング知識のなさとか、異星人レベルすぎて失笑ものなんだろうなと思う。


私がいまできること。

私にいま求められていること。

それは「やること」を、淡々とこなすことではない。

わからないことばかりだったとしても、

スキルが不足している私にとって、困難なことばかりだったとしても。


それでも、

「この困難は、なんのチャンスだろう?」

「これができたら誰が喜ぶだろう?」

「これが終わったら、私はどう成長しているか?」

「目の前の問題が、どうなったら最高なのか?」


目の前の「やること」の、「その先」をずっと考えていきたい。


■ 伊藤千里(福岡天狼院スタッフ)
1987年生まれ。同志社大学法学部卒。
両親が公務員のためか「安定、慎重、無難」がモットー。大学卒業後は警察庁に入庁するが、霞ヶ関のブラックな勤務に疲れ果て、28歳の時「世界で最もストレスフルな仕事」と呼ばれる航空管制官に転職。
2019年8月から天狼院ライティング・ゼミを受講したことがきっかけで、天狼院書店店主三浦からスカウト(?)を受け、2020年3月より福岡天狼院スタッフとして勤務。
趣味は、筋トレ、ストレッチ。健康、美容、栄養オタク。


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2020-04-21 | Posted in チーム天狼院, チーム天狼院, 記事

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