メディアグランプリ

50過ぎの大阪生まれのおばちゃんが、ミスユニバース美容講師にメイクを習ってみた結果


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:南野原つつじ(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
今から20年前、子どもの卒園式におしゃれをしていきたくて、たぶん10年ぶりぐらいにビューラーを出してきました。はさんでもはさんでも、まつげがカールせず、なぜか大量にまつ毛が、バッサリ抜けたことがあります。
「母乳育児だからかなぁ……髪の毛が抜けるっていう話はよく聞くけど、最近まつげが大量に抜けるねん……」
私のビューラーをみた友達が絶叫!
「え~何これ~~?  ビューラーのゴムがない! こんなので、まつ毛はさんでたの? まつ毛のギロチンや~~」
私は一生懸命ゴムの入っていないビューラー(ギロチン!)で、せっせと自分のまつげを切ってたのでした。
と、このようにメイク偏差値が低い私が、一念発起してメイクの教室に行くようになって変わったことを書きます。ちょっとしたきっかけで人間って変われるんだな~ということをお伝えしたいので……
そもそも50過ぎたおばちゃんが、なぜメイク教室に?と疑問に思われたと思います。
 
難病患者だった私、ありとあらゆる治療をしてもよくならなかったので、難病を克服した方にお話を聞いて自分がまねできそうなことはまねしてみようと思ったんです。
潰瘍性大腸炎という難病を14年間患った後、アーティストとしてそれはそれは元気に華々しく活躍されてるゆーたんさんの講演に行き、ブログを読んでみたところ、彼女は難病治療中にメイクの講座に通っておられたことがわかりました。彼女の先生が福井美余先生。2017 ミス・ユニバース・ジャパン ビューティキャンプ講師で、パリコレオーデイションの審査員もされてます。
当時私は重症筋無力症という病で自分の筋肉が自分の言うことを聞いてくれない状態でした。目を開けようとしても開けられなかったり、笑顔になろうと思っても引きつってゆがんだ顔になったり。いつも家にいてお化粧どころかお肌の手入れもしないので顔は潤いも輝きもなく、しわしわでシミだらけ。髪もとかさないのでぼさぼさ。心も体もボロボロでした。目は死んだ魚のよう。どよんとしています。ちょうど更年期と重なっていたので「あ~あ、もう私は女じゃない。人生終わったな」という感じ。鏡を見るのも嫌でした。
 
ゆーたんさんに憧れて、福井美余先生のブログも読むと、美余先生が2018年の11月から月に1回、半年間でメイクやコーチングを通し中からも外からも美しくなるという講座を開催されるとありました。ビジョナリービューティー講座1期生の募集です。
0期生の講座前と講座後の写真がありました。
「まるで別人?」と思うくらいに講座後は皆さんイキイキと美しく輝いておられました。
「私もこんなふうに輝きたい、元気を取り戻したい!」
「でも、こんなに体力のない私が、毎回2時間もかけて、そんな講座に通うことができるんだろうか?」
当時目が開かないときもあったので、「アイメイクのときに私だけ目が開かずにできなかったらどうしよう…?」
「最低限の知識もない私がついていけるんだろうか…?」
と、不安でいっぱいだったのですが、先生にお問合せしてみたところ、講座の途中しんどくなったら早退してもいいし、臨機応変に対応しますので、気軽に参加してくださいとのこと。清水の舞台から飛び降りるような気持で申し込みました。
いざ講座が始まってみると、やさしくて、大阪弁できさくな美余先生や、心うちとけて話ができる同期の方たちのおかげで、楽しくて楽しくて、通えば通うほど、私はどんどん元気になっていったのでした。
 
“病気は敵じゃない。メッセンジャー。あなたに大切なメッセージを届けに来てくれてる。そのメッセージに耳を傾けて受け取ると役割を終えて天に帰っていく。”
そんなことを聞いたことがあります。
病気にならなければ、私は一生メイクの教室なんて通わなかったでしょう。でも、病気のおかげで、そんな教室に通えてよかったなと思いました。
病気になるまでの私は、例えば、子どものスイミングや塾なら高いお月謝でも平気で出すくせに、自分の美容にお金を使うのはなんとなく贅沢のように感じていました。
ネイルとかきれいにしてるママ友をみて、内心うらやましいなと思っていましたが、夫の指圧やぬか床をかき混ぜるのに長い爪は邪魔になるし、自分には分不相応、もったいないと思っていたのでした。
なにか着飾ったりおしゃれすることや、自分のためにお金を使うことに罪悪感があったのかもしれません。でも講座に来ていた人たちは、わざわざそんな講座に通うくらいですから、皆さん美しくなることに心を配ってお金もエネルギーもかけておられました。
 
更年期は もう女じゃない、終わった人というイメージでしたが、英語では “ the change of life ”というそうです。
今まではこどもや家族のために一生懸命だったけれど、これからはchange!
自分をもっと大切にしよう、かけがえのない自分がもっと素敵に見えるように、気を配ってみよう!
そんなふうに思えるようになりました。
私はそれまでは どうしても家にいることが多く、自分をケアするということに無頓着でした。
でも、ちょっと化粧水や乳液を塗るだけで、肌は内側から潤いと弾力を取り戻し、輝きはじめます。
ちょっと口紅を塗る
ちょっとチークを塗る
ちょっと眉毛を整える……
ちょっとしたことで鏡に映る自分が、とても元気に魅力的に見えたりします。
外見が元気に見えると内面も元気になっていくんだな……と思いました。
 
講座の中で、受講生同士お互いのチャームポイントを伝えていくワークがありました。
「鼻の下のほくろがセクシー」と言われ、ひっくりかえりそうになりました。
「中学のときに口の悪い男子から【鼻くそ】とからかわれたことがある、このほくろがセクシー?」
でも、鼻くそと言われたほくろも丸ごと、“かけがえのない自分をまるごと受け入れて大切に愛おしむ素晴らしさ”を教えていただいたように思います。
 
今まで「メイクなんてめんどくさいだけ」とか思っていた私が、
「こんなに楽しくて面白いことを知らなかった、人生損してたなぁー」と変わりました。
 
病気は私に、もっと自分を大切に、もっと自分をケアしよう、もっと人生を楽しんでいいんだよと、そんなメッセージを届けに来てくれたのかもしれません。
そんなメッセージを受け取った後、役目を終えたからか病気は天に帰っていきました。50過ぎの大阪生まれのおばちゃん、メイク教室の落ちこぼれで習ったことのほとんど再現できてないけど、元気にハッピーになれました。
 
よく老人ホームでおばあちゃんにお化粧して差し上げると、皆さん気持ちも若々しくなられたり、イキイキされるとか聞いたことがありますが、ほんと、それわかるなと思いました。
 
“楽しいから笑うのではない、笑うから楽しくなるのだ。心は笑ってなくても笑顔を作るだけで、免疫力が高まる”という調査結果を読んだことがありますが、
人は外側からでも元気になれるのですね。
 
 
 
 
***

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2021-05-06 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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