編集長失格《READING LIFE編集後記》
雑誌『READING LIFE創刊号』をご購入いただきまして誠にありがとうございます。
いやもう、怒涛でございました。
正直申しますと、今なお怒涛の中で翻弄されていて、ようやく水面上に口を出しては息継ぎしているような、そんな状況でございます。
制作工程はありえない強行軍であり、まさに『華麗なる一族』の鉄平が敢行した「突貫工事」的に作り上げて行ったのでございますが、編集部員の皆様、デザイナー陣の皆様、そしてチーム天狼院のみんなは死力を振り絞って食らいついてきてくださいました。
本当にありがとうございました。
発売日から一夜明けて、本日、11月9日、僕もようやく天狼院で雑誌『READING LIFE』を購入して本格的に読みました。もちろん、編集長として、時間をほとんど割けなかったチェックをすべく、赤ペンを片手に誤字脱字等探したわけですが、当然、いくつかの箇所で誤字など見つけました。
誤字などは、ひとえに、編集長の僕の責任でございます。編集部の皆様やデザイナー陣の責任ではなく、強行日程を決断した、僕にすべて責任がございます。
READING LIFEをご購入の皆様に、また、READING LIFEに関わってくださいました皆様に、心からお詫び申し上げます。
ただ、赤ペンを持ってケチをつけるために読んでいたのですが、次第に、READING LIFEの内容に引き込まれて参りました。親ばかとでも言いますか、欠点のある子でも、やはり、かわいいのでございます。欠点よりも、良い所のほうが目についてしまう。
あるいは、それは編集長として失格なのかも知れません。
けれども、この雑誌には狂おしいほどにこの雑誌に打ち込んでくれた36名の想いが込められております。想いの軌跡のように、いたるところに熱が宿っております。
やはり、編集長としては失格なのでしょうけれども、読むに連れ、その熱が伝わってきて、やがてそれが魂としてかたちを得たように思えました。
ふっと、この雑誌『READING LIFE』が、命を宿しているように思えたのです。
そして、子供のように無邪気に僕に微笑みかけたように思えたのです。
その途端に、涙が止まらなくなりました。
もしかして、ここ一ヶ月間の修羅道をいくような日々が、幻影を見せたのかも知れません。おそらく、疲労と緊張は極限に達していて、今は立っていられるのがやっとの状況で、夢か現かも定かではないのですが、それだからこそ、人間の奥底に宿った至極原始的な本能が、物事の本質をほんの一瞬、見せてくれたのかも知れません。
おそらくプロから見れば鼻で笑うようなつまらないものかも知れませんし、読者の皆様にとっては読みづらい箇所も多々ございますことでしょう。
けれども、やはり、この雑誌がかわいいのでございます。
新しく命を得た雑誌が、この雑誌を創った親のひとりとして、途方もなく愛おしい。
雑誌『READING LIFE』を手に取って下さった全ての方にお願いがございます。
この子は、とてもいい子です。
できることなら、欠点までも含めて、末永く可愛がっていただければと思います。
そして、この子が成長してく過程を、どうか、一緒に見守ってやってください。
出来の悪い親からの、筋違いのお願いかもしれませんが、皆様に心からお願い申し上げる次第でございます。
2014年11月9日
雑誌READING LIFE編集長
三浦 崇典
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