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【祝!直木賞!!!】恩田陸ファン歴十年の京大院生書店員が、死ぬ気でおすすめしたい恩田陸作品ランキング20選!!!


2017年9月29日に、この記事を書いた三宅がを出版します!
詳しくはこちらから。

WEB天狼院の記事「京大院生の書店スタッフが「正直、これ読んだら人生狂っちゃうよね」と思う本ベスト20を選んでみた。 ≪リーディング・ハイ≫」から生まれた、
全200冊の本を紹介する書評本です!
読むと本屋に行きたくなる、本が読みたくなる、読書の秋にぴったりな本になってます。

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『人生を狂わす名著50 京大院生の書店スタッフが「正直、これ読んだら人生狂っちゃうよね」と思う名著を選んでみた。』

 

 

や~~~~~~取りましたね~~~~~っ。
どうも、恩田陸に出会って10年、惚れて10年、全作品読み続けて早10年の書店員です。
人生の半分くらい恩田陸と過ごしてるんだと思うと感慨深い。
そんなわけで来ましたよ、恩田陸先生、直木賞!!!!!
あーうれしい。

と、いうわけでここで書かずにいつ書くのか、「私が選んだ恩田陸作品ランキング20」を作ってみました!!!

恩田陸っていっぱい書いてるからどれから読めばいいのか!
直木賞の『蜜蜂と遠雷』は書店で売り切れだった!
『夜のピクニック』しか読んだことない!
そんなあなたに、ぜひぜひおすすめしたい作品たちです。
20冊を、一日一冊読んでけば……なんてすばらしい20日が送れるんだ!!!! 死にそうなくらい羨ましい!!!!

 

これからご紹介させて頂く私の偏愛する20作品、いまから読めるなんて。

ああ、なんて羨ましい。

 

***


第20位 ネクロポリス(朝日文庫)

舞台は「V.ファー」。植民地支配後、英国と日本の文化が融合した島国。文化人類学専門の主人公がやってきて出会うのは、島に住むゴシップと推理小説の好きな人々と、巨大な密室となった世界。キーとなるのは「切り裂きジャック」「ロンドン橋おちた」そして「彼岸」……こういう贅沢な世界に侵されるために私は恩田陸を読んでいるのだー!!! と、読んでるとにやにや叫びたくなってしまう。ホラーとミステリとイギリス文化が好きな人はにおすすめです!

 

第19位 中庭の出来事(新潮文庫)

圧倒的ミステリ。中庭で劇作家が殺されたところから始まる話なのだけど、いろんな劇作品が出てきて、読んでるうちに何が現実で何が虚構かわからなくなってしまう。女と演劇って恩田さんがよく出すテーマなのだが、この本を読むと「ああ結局それは私たちの世界の上位互換なのだ」と思う。……たぶん恩田陸は知っているのだ。現実よりも虚構のほうが実はずっと真実であることを。

 

第18位 酩酊混乱紀行―『恐怖の報酬』日記イギリス・アイルランド(講談社文庫)

恩田陸がイギリスとアイルランドへ旅した際のエッセイ。って何が面白いって、恩田陸は病的なまでの飛行機嫌いなのである。まー怖がる怖がる。「のだめカンタービレ」の千秋先輩まで引っ張り出し、飛行機から逃れるための妄想まで書き始める。(それがまた面白そうな歴史ミステリなんだ)ちなみに読んだあとは、「イギリスとアイルランドでビール飲みたい~っ」としか言えなくなるので注意。

 

第17位 黒と茶の幻想(講談社文庫)

四人の男女が旅をする。行き先は、太古の自然の残る美しい島、屋久島。彼らは「謎」を持ち寄る。解きながら非日常の旅を楽しむのだ。……しかし彼らはだんだん秘密にしていた過去の謎に迫ってゆく―――。人間の心はいつも謎に満ちているし、過去にはいつも秘密が潜んでいる。とにかく読むと昔の誰かに会って話したくなるし、旅したくなる一冊。

 

第16位 夜のピクニック(新潮社文庫)

本屋さん大賞も取ったし、一番有名な恩田陸作品かな? この本を読むといつも「やっぱり恩田陸は会話劇だよなぁ」って思う。ひたすら高校生が歩くだけの話で、そこに少しの謎と青春が詰め込まれてるのだが……私は彼らの会話がほんっと~に好き! 気になる誰かを探り合ったり、素敵な秘密を思い出したり。たぶん、理知的で品のある彼らと同じクラスメイトになった気がするんだろうな。

 

 

 

 

第15位 ネバーランド(集英社文庫)

尖ってて、どこか屈折して、だけどピュアな「男の子」。女の子や女性を描くことの多い恩田陸さんだが、この本では「男の子」を見つめる目線が楽しい。伝統ある学校の男子寮に残された、四人の男の子。外国の映画に出てくるような男子寮の風景にうっとりするし、高校時代こんな男の子おらんわー! と叫びたくなるような男の子の素敵さも必見。読みやすいし、現役高校生もぜひ。そういえばタッキーや三宅健くんがドラマ化したのだとか。

 

第14位 蛇行する川のほとり(集英社文庫)

少女漫画好きならこの本!!!! 以上!!!!! ……で終わらせてもいいんだけども。四人の少女が集まって過ごすひと夏の物語。四人とも美しいし素敵すぎる。絵画みたいに美しい少女たちにも、どうしようもなく「大人にならなきゃいけない」瞬間はやって来る。ずっとこうやって、きらきらした世界で好きな人とだけいられたらいいのにね。美しくて切なくて、絵画みたいな少女たちのミステリです。少女漫画好きな人、ぜひ。

 

第13位 三月は深き紅の淵を(講談社文庫)

タイトルでもある『三月は深き紅の淵を』という一冊の本をめぐる、四つの短編を収録した一冊。本を巡る話だけあって、読書家・恩田陸のこれでもかというフェティシズムに魅せられる短編ばかりでとても楽しい。「待っている人々」「出雲夜想曲」「虹と雲と鳥と」「回転木馬」……私なぞもうこの短編タイトルを見ただけで、くらくらしてしまう。実はこの短編たちはこれから恩田陸が書く作品の伏線となっているので、恩田陸をこれから読みたいと思う方にもおすすめ。

 

第12位 不安な童話(新潮文庫)

天才女性画家の遺言と記憶をめぐるミステリ。たっぷりと時間をかけて淹れた濃い紅茶みたいな、美しく艶めいた高級チョコレートみたいな、素敵な贅沢を読んでいると味わうことができる。最後に驚くどんでん返しあり、コメディありホラーあり記憶をめぐる伏線ありと、恩田陸ファンにはたまらない絶品小説。読むならぜひ余裕ある週末の深夜に!(時間あるときにゆったりと開いてくださいね、約束ですよ!)

 

第11位 蒲公英草紙―常野物語(集英社文庫)

「恩田陸」「泣ける」で検索したらこれが出るようになってほしい……。むかしの日本の農村に住む、すこし不思議な一族が主人公。どうして恩田陸はこんなに「なつかしさ」を描くのがうまいんだろう。最後は泣けてしょうがない。描かれる田園風景と少女たちの記憶が、切なくあたたかい。こんなにきれいな風景、今の日本にもまだどこかで残っているのかなぁ。

 

 

 

 

第10位 ねじの回転―February moment(集英社文庫)

来ましたっ、歴史SF!! タイムトラベルものが好きな人にはぜひ読んで欲しい一作。二・二六事件が題材なのだが、伏線が回収される様子がきもちよくてきもちよくて……面白いんだよー!!! 近未来の国連から派遣された、歴史の要となる事件を「正す」ためにやってきた、二・二六事件の将校たち。シンデレラの靴、懐中連絡機、一体何が伏線なのか? 歴史を「正したら」本当に世界はうまく回るのか? 歴史エンタメ、ここにありっ。

 

第9位 ドミノ(角川文庫)

これもま~~~~面白いんだよな~~~~。小説読んでけらけら笑うっていう珍しい体験をした。総勢27名(+1匹)の人生が、ある時点で東京駅に集結し、ドミノ倒しのように絡まってゆく。伏線多数、「えっまさかここで繋がるの!?」の声多数。ノンストップで読めて、めちゃくちゃ面白い。ドタバタコメディ好き、群像劇好きの方におすすめ!

 

第8位 六番目の小夜子(新潮文庫)

侵食してゆく恐怖、冷静な高校生、不穏で不気味な学校、美しい女の子、そしてどこか懐かしい風景。――処女作には作家のすべてが詰まっていると言うけれど、たしかにデビュー作であるこの作品には、その後の恩田陸のテーマとなるような要素がほぼ詰まっている。青春モノともホラーともミステリーとも言えるような作品だが、こうとジャンルを決められない恩田作品が私は大好きだ。

 


第7位 小説以外(新潮文庫)

たぶん私は恩田陸という人そのものに影響を受けていて、そのうちの一つに「読書家である」ってとこがある。エッセイが苦手だと言う恩田陸が書いたこのエッセイ集は、「本」についての話がかなりの割合を占めている。中学生の時このエッセイ集を読んで以来、私は定期的に読み返していて、その度出てくる本で読んだことのあるものが増えるのを楽しんでいる。すべての読書家に向けて推したいエッセイ集。

 

第6位 蜜蜂と遠雷(幻冬舎)

これ絶対直木賞とるわっと私が確信したくらい、面白い小説。読み手を離さない恩田陸の筆力ったら凄まじいものがあるね。舞台は有名な国際ピアノコンクール、天才が見出され、凡人が魅せる場所。音楽が聴こえない小説という空間で、なんでこの小説を読むと、音が聞こえてくるんだろう。語り手が変わる中で、あなたは誰に優勝してほしいと思いましたか?

 

 

 

 

第5位 ライオンハート(新潮文庫)

あまりラブを書かない(笑)恩田さんの、渾身のラブロマンス小説。好きなんだよなぁ、これ。ひたすら生まれ変わり続けて、出会って別れることを繰り返す男女のラブストーリーなのだけど、17世紀のロンドンとか19世紀のシェルブールとか章ごとに変わる舞台がとにかく素敵!!(私はエリザベス女王の話が好きです) ラブストーリーって、結局、人が別れるために出会う切なさを癒すためにあるのかもしれない。

 

第4位 木曜組曲(徳間文庫)

ああ~~~好き~~~っ。亡くなった女性作家の館に集う女たちは、ケーキと紅茶を前に、よく食べよく飲み、よく謎を引っ掛ける。四人の会話劇に書かれる薀蓄がとにかくイイ。この小説について恩田さんはエッセイで「四姉妹は贅沢の象徴だ」と書いていたが、現実逃避したくてラグジュアリー好きな大人の女性に読んでほしい一冊。ちなみにこの小説を読んだばっかりに、私はいまだに「トマトと茄子のスパゲッティが得意」と言う男を信用しない。

 

第3位 チョコレートコスモス(角川文庫)

『蜜蜂と遠雷』を読んで面白かった人は、次は絶対にこれ!!! とにかくページをめくる手が止まらん。長さにひるまず開いてくださいね。演劇とオーディションを巡る小説で、『ガラスの仮面』みたいな話なのだが……女優たちの野心が交錯する様子、スリル溢れる劇中劇、舞台の中の天才。とにかくドラマティックで、読むたびに一気読みしてしまう!(女優たちを頭の中でキャスティングするのも面白いですよっ)

 

第2位 図書室の海(新潮社文庫)

短編集なのだが、どれもこれも大好きな話ばかり。……私にとっては、恩田陸からこういうものをもらって生きてきたんだ、と読むたびに再確認するような、原点みたいな一冊。(って作者も原点だって言ってるのだが)ノスタルジーの話、高校の図書室、日常の恐ろしい謎、音楽と旅。本が好きならきっと好きになる短編集です。はじめて恩田陸を読む方におすすめ!!

 

第1位 光の帝国(集英社文庫)

やっとここまで来た~。読んでくださってありがとうございます、一番好きな作品はこれです。――「常野」という不思議な一族をめぐる、連作短編集。どの話も好きなのだが、特にもうこの最後の、フルート吹きの女の子とチェリストの男の子の話が、私は好きで好きで好きで。たまらん。ほんとに。
私たちの日常のとなりに潜む、土地に根差した不思議な人々。
私たちが住む世界は時に残酷で辛いけれど、たぶんこういう物語があってくれるから、世界の善きものは消えないのだ、と思う。

 

***

 

長かったですね、ここまで読んでくださって本当にありがとうございます!

私は主に中高生の時に恩田陸作品を読み漁ったのですが、こうして好きな作品を並べると、いかにたくさんのものをもらってきたのか(そしてそれは大抵無意識に自分のものになってるんですよね)と震えてしまいました。
ほんとはランキングなぞ付けたくないくらい、どれもどれも大好きな物語たちです。
恩田陸先生、ありがとうございます。恩田陸恩田陸と呼び捨てですみません……。笑

現実世界もまぁ楽しいけれど、でもやっぱり逃避したくなる時とか退屈な時はあって、そういう時に恩田陸作品を読むと、私はいつも「あー面白かった、明日もがんばろっと」って満足して本を閉じることができます。
読書が好きな人間として、そういう本がこの世にあってくれてよかったって心から思うし、ありがたいなぁと思っています。

 

あなたにも、ぜひ一冊でも多くの、素敵で豊かな読書体験があることを願ってやみません。

もしそれが恩田陸先生の作品なら、ぜひ私と京都天狼院で語りましょう!(そしていつか京都天狼院で恩田陸フェアやりましょうっ)

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