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【疲れたあなたに、心の栄養ドリンク小説】「有川浩おすすめ作品」ベスト7を、書店員が本気で選んでみた!! ≪リーディング・ハイ≫


天狼院ブログ発・スタッフ三宅がを出版しました!
全国の天狼院書店にて販売中!!

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WEB天狼院の記事「京大院生の書店スタッフが「正直、これ読んだら人生狂っちゃうよね」と思う本ベスト20を選んでみた。 ≪リーディング・ハイ≫」から生まれた、
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読むと本屋に行きたくなる、本が読みたくなる、読書の秋にぴったりな本になってます。

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疲れてませんか。
ちなみに私は疲れました! ええ、最近何はともあれ疲れてます! なんなの急に寒くなるし!!!(そこかよ)

嘘です。疲れたっていうと余計に疲れちゃいますよね。知ってるんですよ。

でも、疲れた時って、愚痴を言う気にもなれないし、おいしいもの食べても案外消化に悪いし、寝る時間もないしで、八方ふさがりですよね。栄養ドリンク飲むくらいしかできることはない。

 

……そんなあなたに朗報です!
ここに、疲れた時の「心の栄養ドリンク」がございます!!
(なんか某テレビショッピングみたいになってきましたが、アフィリエイトは貼ってませんのでご安心ください)

それはね……、有川浩先生の小説を読んでこ~~~っ!!! ってことです。

 

疲れた時、しんどい時、有川作品を読みましょう。
おすすめです。疲れ、ふっとびます。

 

ここで「え~有川浩って、一体何から一体読めばいいの~~」と顔をしかめたあなたに。
私が今から死ぬ気で厳選したベスト7をお伝えしたいと思います。
ガチです。私は本気で選びました。

そんなわけで、これからご紹介する有川浩作品が、いつもがんばってるあなたの心の栄養になりますようにっ。

 

***

 

第七位『塩の街』(角川文庫)

現実を吹っ飛ばす威力ありまくりのデビュー作。――塩に塗れた街で、恋をする若者たち。
「処女作には作家のすべてが詰まっている」なんて言うけれど、本当にそう思う。有川浩が「これでもか」と詰め込んだロマンとロマンス。恥ずかしがってる場合じゃないのだ、有川浩のロマンチシズムはこれくらい本物なのだ(だいたい小説にロマンを求めずにどこに求めるって言うんだ)。ちなみに私はこの作品に出てくる入江というキャラが異様に好きです。

 

第六位『ストーリー・セラー』(幻冬舎文庫)

な、泣いてしまう。『ストーリ・セラー』の最後は本当に泣いてしまう。一瞬、有川先生がご自分のことを書いたのかと疑ってしまうような、「作家」を主人公にしたふたつの物語。自分が死ぬのか、物語が死ぬのか。
有川浩の「作家業」への愛が溢れていて、旦那様への公開ラブレターのようで、それでいてセンチメンタルになりすぎずに構成がちゃんと捻られている、「作家」有川浩の本領発揮小説
泣くと精神浄化になるし、いいですよ!

 

 

 

第五位『シアター! (1)(2)』(メディアワークス文庫)

お~んもしろいんだよねえ、これ。舞台は赤字の演劇集団。食えなくても人気あるしやってて楽しいんだから、それでいい――わけあるかいッ! 負債を乗り越えて再建を誓う小劇団をめぐって、「お金」と「表現」の境目を描く小説。
私は有川浩の描く「組織」が大好きなんだけど、それはやっぱり「人生は甘くない」「でも甘くないからって諦めていいわけじゃない」ことを、くりかえし描いているからだと思う。「何かを諦めるには、全力でやって折れるのが条件だ」という兄ちゃんの言葉も、いいよねぇ。大好き。

 

 

第四位『阪急電車』(幻冬舎文庫)

映画化もされた、その名の通り「阪急電車」を舞台にした連作短編集。一駅ごとにひとつの物語、そして折り返し地点つき。この構成だけでも面白いんだけど、ひとりひとりの人生が微妙に絡み合う様が上質。電車でのふとした出会いが、人生でうまくいってる瞬間もうまくいってない瞬間も、やさしく照らしてくれる
有川浩を読んだことがない! という人に、まずおすすめしたい小説。

 

 

第三位『クジラの彼』(角川文庫)

ああ~~~これ好き~~~。「自衛隊」を舞台に、ひたすら「ラブ」を集めた短編小説集。甘いラブも甘くないラブも、どうしてこうも絶品なの!! ねえ!!!
ラブコメ小説ってのは匙加減が難しくて、ともすると陳腐だったり嫌らしくなってしまうんだけど、この本に載ってるラブはなぜか読むと心が洗われる。基本的にベタベタなのに、全然いやらしくないの。不思議。疲れた時にふらっと食べに行ってしまう近所のケーキ屋さんのような小説集。

 

 

第二位『空の中』(角川文庫)

地元・高知が舞台になってるという親近感もあるのだけど、有川浩の描くこういうテンションの小説が私はとても好きである。最近の小説って(と一括りにするのも乱暴だが)、ハイテンションすぎて読者は疲れるぜというものか、ローテンションで日常すぎるぜというものが多い気がするんだけど、『空の中』はテンションの塩梅がすごくうまいんだよ。
切なさと、ひと夏の成長と苦さと、大人たちの奮闘。良質なジュブナイルでもあり、個人的に映画化してほしい有川作品ナンバーワン。

 

 

 

第一位『図書館戦争』(角川文庫)

は~~~結局ここかよ~~~と呆れられそうな私的有川浩ナンバーワン。ごめん、好きなんだわ! 「図書隊」を舞台に「本を守る」主人公たちの抗争と恋と日常と。
やっぱり有川浩は組織を描くとものすごくいきいきするし、それは群像劇としてキャラを動かすのがうまいってことなんだと思う(有川先生は「キャラが勝手に動く」と仰ってるので、結局そういうことなんだと思うけれど)。基本的に世の中の「戦い」とは誰かと誰かの正しさのぶつかり合いなんだってことを物語は描けるんだよな、って『図書館戦争』を読むと思う。
笑えて泣けて「がんばろう」って気持ちになる、最高のシリーズ小説なので、ぜひ!

 

***

 

悩んだ!! ベスト7、悩んだ!! 『キケン』も『空飛ぶ広報室』も『レインツリーの国』も『県庁おもてなし課』も入れたかった!!
しかしそこは心を鬼にして、選んでみましたベスト7。いかがでしょーか。異論反論受け付けますので、是非ともあなたの有川作品ベスト7を教えてくださいませ。

有川先生の作品は、読むと背筋が伸びるから好き、っていつも言ってるんですけど。
でもこうして改めてランキングを並べてみると、背筋を伸ばすだけじゃなくて、弱さや苦しさにも寄り添ってくれるから好きなんだなーとも思います。

現実はいつだって厳しいけれど、だからって、ずっとへこたれてるわけにもいかないし。
へこたれそうになった時、有川作品で糖分補給したり、背中をばしんと叩いてもらったりして、また現実を頑張れたらいいなぁ、と私は思っています。

 

あなたの心の有川作品ベスト7も、ぜひ教えてくださいね! お待ちしてます。

 

そして私もあなたも、頑張りましょうねっ。パソコンの向こうから、応援してますよ~~~!

 

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2017年9月29日に、を出版します!
9月22日から、全国の天狼院書店にて先行販売!!

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